グリーンラインの混雑緩和へ「6両編成化」、9月からホーム工事に着手 | 横浜日吉新聞

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4両編成で運転されている横浜市営地下鉄「グリーンライン」の6両化へ向けた工事が今年(2020年)9月から始まります。まずは東山田北山田センター北の3駅でホームの延長工事に着手し、その後は日吉日吉本町高田などの全駅で行われ、2022年夏ごろから6両に増結された列車が順次登場する予定です。

ホームは6両化に対応できる躯体自体は整備されている(センター北駅)

グリーンラインの増結計画は、列車17編成のうち10編成を6両化して混雑の緩和を図るもので、朝(7時15分~8時15分)の最混雑区間である日吉本町駅と日吉駅間での混雑率を163%(2019年度)から150%まで下げることを目標として、2018年度から設計などがスタートしています。

市交通局によると、グリーンラインの各駅は将来を見越して6両分のホーム用の躯体(構造物)自体は存在しているものの、ホームドアや床面、天井などは4両分にしか設けられていないため、全10駅の延長部分にそれらを整備する必要があるとのことです。

9月以降の工事が予定されている東山田駅

まずは今年9月に東山田と北山田、センター北の3駅から順次工事に着手するとともに、川和車両基地(都筑区)を6両編成に対応する工事も始めるとのこと。増結用の車両については10編成分(計20両)を来年2021(令和3)年度から製造する予定です。

現時点の計画では、2022年夏に6両化された列車1編成が登場し、2024(令和6)年度までに10編成の増結を終えるとのこと。なお、混雑緩和に必要な最小限の増結にとどめるため、他の編成は4両のままで残ることになります。

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グリーンラインの「6両化」は一部編成のみ、節約志向は過去の苦い経験が影響か(2018年3月5日)

【参考リンク】

グリーンラインの6両編成化の概要(横浜市交通局)


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