小学生がインターネット環境を使って参加できる「運動プログラム」の受講者を募集しています。
港北区と慶應義塾大学日吉キャンパス(日吉4)を拠点とする同大大学院システムデザイン・マネジメント研究科(SDM研究科)は、小学生を対象とした「オンライン運動プログラム」を開発、港北区内在住・在学者に限り参加者の募集を行っています。
港北区とSDM研究科は、「システム思考やデザイン思考、マネジメントに関する教育研究成果を活用した地域の課題についての調査・事業の実施、スポーツに関する取組やデータの活用検討などを通じて、相互のさらなる発展に寄与すること」を目的とし、2017(平成 29)年6月に連携協定を締結。
港北区内の小学校でのスポーツデータ取得や分析、考察する授業の実施や、区内でのスポーツデータの活用などを通じて、「スポーツを楽しみかつコミュニティを創出する」取り組みなどを、連携して実施することとしています。
慶應義塾体育会蹴球部(ラグビー部)のOB・OGによる組織・一般社団法人慶應ラグビー倶楽部(東京都港区、中﨑修代表理事)の全面協力により、これまで、同大学から「至近の学校」である日吉台小学校(日吉本町1)の児童を対象にしたスポーツデータサイエンス教室や、データ収集・活用を行うタグラグビー授業なども行ってきました。
新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、これまでのような同小学校での授業を実施できない事態を受け、今回のプログラムを考案。
同小学校ですでに募集と体験会を行っていましたが、このほど港北区在住・在学の小学生に新たに門戸を開放し実施することになったものです。
6月14日から7月5日までの毎週日曜日(全4回)、15時30分からのキッズクラス(小学1・2年)、16時30分からのミドルクラス(小学3・4年)、17時30分からのチャレンジクラス(小学5・6年)の3つのコースを、オンライン会議システム「Zoom」を使用し実施する予定です。
同プログラムの募集案内ページによると、今回のプログラムは、オンライン指導により運動不足を解消し、また同時にウェブアプリケーションを活用して日々の睡眠時間や体調を入力、振り返ることで生活リズムの乱れの改善を目指す取り組みとなっているとのこと。
また、全身の体力や投げる動作、ボールを操る動作などの運動能力の習得や向上を、自宅で達成することも狙いとして定め、参加者同士のコミュニケーションや全体が見える画面による一体感・競争演出など、オンラインツールを有効活用したプログラムに仕上げているとのことです。
プログラムの具体的な内容は、オンライン運動クラス(4回)、プロ指導者による動画指導(投げる動作・ボールを扱う動作など)、スマートフォン(スマホ)などを介したコンディションマネジメント体験などをプログラムとして提供する予定で、受講者は、アンケートや動画撮影、スマホへのコンディション入力などを行うといった情報の提供を行い、参加するスタイルとなっています。
今回のような外出自粛時だけでなく、厳しい暑さや寒さ、急な天候不良の際にも自宅で行える運動プログラムとして、また、指導者が近くにいない環境にいる子供たちへの遠隔運動指導プログラムとして発展させていく予定とのことで、「この機会に新しい運動プログラムの実現にご一緒いただけますと幸いです」(同募集ページ)と、今回のプログラムへの多くの参加を呼び掛けています。
なお、今回の募集定員は各回30人、港北区内在住・在学の小学生であればエントリー可。申込締切はあす6月13日(土)までですが、上限人数に達し次第締切。受講料は無料ですが、通信費は自己負担になるとのことです。
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【参考リンク】
・港北区内在住・在学の小学生を対象としたオンライン運動プログラム参加者募集のご案内(募集案内サイト)※申込は6月13日(土)まで、先着順(申込ページへのリンク有)
・区内小学生向け「オンライン運動プログラム」を実施します(横浜市港北区)
・慶應SDMは横浜市港北区と連携協定を締結しました。(慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科)