スポーツの先進的な取り組みを通して地域の未来を考える――。港北区と慶應義塾大学日吉キャンパスを拠点とする同大大学院システムデザイン・マネジメント研究科(SDM研究科)は、これまで行ってきた両者の取り組みや、地域におけるスポーツのあり方を議論する初の本格的イベント「横浜港北スポーツみらいサミット2019~スポーツで街を元気に」を今月(2019年2月)21日(木)に同大学内で開きます。
港北区内では、今年9月21日(土)から11月2日(土)の決勝戦まで日産スタジアム(横浜国際総合競技場)では「ラグビーワールドカップ(W杯)」が行われ、来年夏の「東京2020オリンピック・パラリンピック」では英国代表チームが慶應日吉キャンパスを中心に事前キャンプを実施し、日産スタジアムでは五輪の男女サッカー競技が予定されるなど、世界的なスポーツイベントが相次いで予定されています。
こうした背景から、港北区と慶應SDM研究科は、2017年6月から「スポーツデータの活用」や「地域の課題解決」といったテーマのもとに連携協定を結んでおり、日吉台小学校(日吉本町1)におけるスポーツデータを活用した特別授業の実施や、「車いすテニス体験とデータ活用」によるパラスポーツを学ぶ取り組みなどを行ってきました。
今回のイベントでは、地域とのさまざまな取り組みを推進してきたSDM研究科の神武直彦教授が登壇するのをはじめ、小学生のスポーツや体育の事情について日吉台小学校の伊藤創教諭が現場の目線を交えて解説し、これまで同小と行ってきた「日吉台小スマートスポーツプロジェクト」の取り組みをSDM研究科の中島円特任准教授が紹介。
さらに「スポーツで地域とつながる街づくり」として、箕輪町2丁目の再開発地域で行われてきた「スマートスポーツ教室@吉日楽校」の取り組みを野村不動産ホールディングス経営企画部R&D推進課の石原菜穂子課長が報告します。
このほか、「東京2020大会に向けた慶應義塾大学の取り組み」とのテーマのもと、
- 「創部120年を迎えた慶應ラグビーの挑戦」(一般社団法人慶應ラグビー倶楽部・和田康二理事)
- 「キッズパフォーマンスアカデミー」(慶應義塾体育会蹴球部S&Cアシスタントコーチ/SDM研究所・田原茂行研究員)
- 「横浜慶應チャレンジャー国際テニストーナメントの取り組み」(慶應義塾大学庭球部監督/体育研究所・坂井利彰准教授)
- 「東京2020大会に向けた慶應義塾大学の取り組み~KEIO 2020 projectによる国際・地域交流」(体育研究所 ・稲見崇孝助教)
- 「日吉陸上競技場における競走部の取り組み・慶應箱根駅伝プロジェクト」(慶應義塾大学競走部長距離ブロックヘッドコーチ/SDM研究所・保科光作特任講師)
- 「ITOP横浜~スポーツデータみらいデザインラボ」(富士通テクニカルコンピューティング・ソリューション事業本部・有山俊朗バイスプレジデント)
との内容による報告が行われます。
また、「スポーツで街や人を元気にするためのアクション創出」とのテーマによるワークショップも予定されています。
開催は21日(木)に日吉キャンパス来往舎2階大会議室で13時から18時まで行われ、入場は無料。事前申し込みが必要です。
【関連記事】
・日吉の慶應大学院「SDM研究科」と港北区が連携協定、日吉台小で先進授業も(2017年6月2日)
・日吉の慶應大学院+ラグビー部、日吉台小の5年生に行った先進的な授業とは(2017年7月3日)
【参考リンク】
・2月21日(木)「横浜港北スポーツみらいサミット2019」開催(港北区)
・スポーツを通じたオープンデータ活用推進(港北区、これまでの取り組み)
・横浜港北スポーツみらいサミット2019~スポーツで街を元気に~(Peatix、見出し横の写真も)