創業半世紀超の日吉企業、マスクと「地元製」フェイスシールドを区に寄贈

公開日：2020年06月11日
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創業半世紀の歴史を持つ日吉企業が、マスクと「地元製品」のフェイスシールドを港北区に寄贈しました。

日吉本町駅にも近い日吉本町2丁目、駒林小学校やアスク日吉本町開善保育園前にある河野（こうの）建設株式会社。地域に根差した企業として創業半世紀超の歴史を重ねてきた

先月（2020年）5月25日、日吉本町駅から徒歩約4分、駒林小学校（日吉本町2）にもほど近い場所にある建設会社・河野（こうの）建設株式会社（同）は、港北区役所（大豆戸町）に、マスク2千枚とフェイスシールド50個を寄贈しました。

きのう6月10日午前に、同社社長の河野良典さん、総務担当の綱川恵美子さんが同区役所を訪問、栗田るみ港北区長、高嶋賢一副区長との面談を行いました。

河野さんは、「5月初旬に、近隣の保育園や小学校、中学校から、“マスクやアルコール消毒液が足りない”という話を聞き、寄贈をしなくてはと思いました」と、まだマスク不足が叫ばれていた頃、職場のために入手したマスクを区役所へまずは寄贈することを決めたと説明します。

港北区役所で、河野社長に「お礼状」を送る栗田区長。最左は同社総務担当の綱川さん

フェイスシールドについては、地元・港北区のものづくり企業・有限会社鈴木機械彫刻所（樽町2）が、アクリル製のパーテーションボードを区役所に寄贈し、フェイスシールドを試作しているという記事を見たことがきっかけとなり、製作を依頼したとのこと。

栗田区長も、「区役所でも、3、4月は住民票の発行などで多くの区民が訪れ、また今も給付金関連でたくさんの人が訪れていることもあり、感染症対策の必要性を感じています」と、実際に、一部フェイスシールドの着用やパーテーションなどの仕切りを設置するなどの対策を行い、区役所での来客対応を行っていると語ります。

フェイスシールドを製作した鈴木機械彫刻所の鈴木伴彦社長。フェイスシールドはオーダーメイドで対応、サイズや角度調整、暑さ対策といった様々な工夫も施（ほどこ）す。自社製のアクリル製のパーテーションボードを前に

市場にマスクが流通してきている現在の状況下であっても、「第二波、第三波が来たら、毎日変えたりする必要もあるので、とても足りない」と、高嶋副区長も、今回の寄贈への謝意を表します。

1968（昭和43）年の設立から半世紀以上の歴史を重ねてきた同社は、「先代（初代社長）が創業した頃から、地元地域に貢献し、何かお役に立てないかと思い事業を行ってきた」（河野さん）という経営理念を反映するかのように、横浜市の「横浜型地域貢献企業」に認定されるなど、同社は、地域貢献活動に取り組んでいる企業としての取り組みが各方面から評価されています。