慶應下田にラグビー教室が誕生、2020年2月新規開校に向け体験会 | 横浜日吉新聞

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法人サポーター会員による提供記事です】ラグビーを「基礎」から学べる教室が、慶應義塾大学下田ラグビーグラウンド(下田ラグビー場、下田町1)に新規開校します。

一般社団法人慶應ラグビー倶楽部が運営する「慶應KPAラグビー(RUGBY)」新規開設の案内チラシ(表面・主催者提供)

一般社団法人慶應ラグビー倶楽部が運営する「慶應KPAラグビー(RUGBY)」新規開設の案内チラシ(表面・主催者提供)

今年春(2019年)5月に一般社団法人慶應ラグビー倶楽部(東京都港区、中﨑修代表理事)が、小学生を対象とした「体」と「心」の成長をサポートする教育研究事業として開設した「慶應キッズパフォーマンスアカデミー(慶應KPA)」の新クラスとして「慶應KPAラグビー(RUGBY)」の開校が決定。

来年(2020年)2月の開校以降の実施曜日となる月曜日、今月12月9日・16日と、来月(2020年)1月13日・20日・27日の5日間、小学1年生から3年生を対象としたリトルクラス16時15分から、小学4年生から6年生を対象としたジュニアクラス17時45分から(いずれも各75分間)、各20人までを定員とし行われる予定です。

ラグビーワールドカップ(W杯)が今年開催されたこともあり、地域のみならず日本国内でのラグビー熱も高まっており、横浜市港北区でも、タックルの代わりに選手の腰に付けたタグ(ビニール製のリボン)を奪うことで、相手の動きを止める“小学生向けラグビー”「タグラグビー」が体育の授業にも取り入れられるなど、ラグビーが子どもたちにとっても身近なものになる環境づくりが行われています。

ラグビーにまずは親しめる環境を子どもたちに提供する予定(主催者提供)

ラグビーにまずは親しめる環境を子どもたちに提供する予定(主催者提供)

「慶應KPAラグビー」の運営責任者で、慶應義塾大学体育会ラグビー部(蹴球部)ゼネラルマネージャーを務める和田康二さんは、「慶應ラグビー部が活動拠点とする横浜日吉・下田のグラウンドに、いよいよラグビー教室が誕生することになりました。ラグビー部のコーチやOB、現役部員らが中心となり指導します。まずはラグビーに親しんでみたいという初心者や、平日もっとラグビーをしたいという経験者など、ラグビーや運動に関心を持つたくさんの皆さんの参加をお待ちしています」と、特に平日・月曜日のクラスとなることもあり、日吉・下田近郊エリアからの多くの体験受講を呼び掛けています。

なお、体験会への参加は無料(要事前申込)となっていますが、保険料800円が必要。クラスの正式開設日は未定ですが、スタート時の月会費は8000円、更新費が年4000円(保険料800円)を予定。

「心・技・体」の成長をサポートしながらラグビーの楽しさを

プログラム例として、体操やランニングをラグビースキルと交え学べる時間も計画されている(主催者提供)

プログラム例として、体操やランニングをラグビースキルと交え学べる時間も計画されている(主催者提供)

「慶應キッズパフォーマンスアカデミー(慶應KPA)」は、慶應義塾日吉キャンパスを拠点とする慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科(SDM研究科)と、同大学の体育会ラグビー部(蹴球部)OB会が設立した慶應ラグビー倶楽部が運営を行うという、新しい試みとしての運動教室の運営を行ってきました。

そもそも、「慶應ラグビーの強化」、そして「日本ラグビー界発展の寄与」、さらには「社会貢献」を目的とし、設立された慶應ラグビー倶楽部。

「慶應KPAラグビー(RUGBY)」新規開設の案内チラシ。今回の開校により子どもたちに身に付けてもらいたいことなどが綴られている(裏面部分・主催者提供)

「慶應KPAラグビー(RUGBY)」新規開設の案内チラシ。今回の開校により子どもたちに身に付けてもらいたいことなどが綴られている(裏面部分・主催者提供)

これまでも、受講する子どもたち一人ひとりの目的に合わせて、「心・技・体」の成長をサポートしてきたという慶應KPAですが、ラグビーは、「走る」、「蹴る」、「捕る」、「投げる」、「跳ぶ」など多様な動きを必要とすることから、これまでの「基礎的な運動能力」を高めるという基本コンセプトはそのままに、ボールゲームの部分をラグビーに特化し指導を行う予定です。

小学生の時期に伸ばしておくべきと考える「キャッチ」「パス」「ランニング」「キック」「コンタクトプレーの基本」といったプログラムを、同ラグビー部のコーチや部員、OBらが中心となり指導。

ラグビーの楽しさを感じてもらいながら、ケガに最大限配慮したプログラム」(和田さん)として実施する計画です。

「慶應KPAラグビー」の運営責任者で、慶應義塾大学体育会ラグビー部ゼネラルマネージャーを務める和田康二さん(一般社団法人慶應ラグビー倶楽部のサイトより)

「慶應KPAラグビー」の運営責任者、慶應義塾大学体育会ラグビー部ゼネラルマネージャーを務める和田康二さん(一般社団法人慶應ラグビー倶楽部のサイトより)

ラグビーの基礎能力向上のサポートを目的とし行う「体操」「ランニング」の指導でも、経験豊富な専門コーチや慶應義塾体育会陸上部(競争部)の学生が指導を担当。柔軟性や体の操り方、走り方の基本を指導するばかりでなく、ラグビーにつながる動きを取り入れたいとしています。

また、「知る」、「考える」、「話す」、「挑戦する」、「率先する」、「支える」、「継続する」といった、「心」の能力を向上させることも重要だと考えていることから、チームワークや状況判断が必要なラグビーを通じ、アカデミー生の「心」の成長をサポートしていく予定です。

さらに、今回の教室では、ラグビーチームを結成しての対外試合は行わないことも大きな特徴の一つ。

「勝利に向けて指導」していくというスタイルではなく、子どもたち一人ひとりの目的に合わせて成長をサポートしていくことを大きなミッションとして位置付けています。

自身の最大の能力を発揮できるのが「ラグビー」の魅力

運営責任者の和田さんは、「ボールを扱うスポーツについては、なかなか大人になってからでは伸びにくいので、ぜひ小学生のうちに」と、慶大ラグビー部監督を2013年から2年間務めた経験からも、幼少時からボールに親しむことの楽しさや大切さを伝えていきたいと意気込みます。

大学生が汗を流す広々とした芝生のグラウンドの上で、思い切り走り、体を動かすことができることも魅力の一つ(主催者提供)

大学生が汗を流す広々とした芝生のグラウンドの上で、思い切り走り、体を動かすことができることも魅力の一つ(主催者提供)

特に、今回のラグビーW杯でも日本チームが各試合で魅せた「高いパスの技術」にみられるような「スキル」「スピード」、そして「判断力」については、小学生のうちから磨き高めていくことが、子どもたちの将来性を伸ばすことにつながるといい、「例えば体のぶつかり合いなど、今の時点での勝利至上主義の指導では、将来的に体格が変わってきたときなど、対応できないことも多いのです」と、“目の前の勝利”ではなく、将来にわたるスキルを身に付けられるような指導を行っていきたいとのこと。

参加する生徒たちの要望や運動能力に合わせてプログラムを組んでいく予定(主催者提供)

参加する生徒たちの要望や運動能力に合わせてプログラムを組んでいく予定(主催者提供)

来年2月の正式な教室の開校時には、参加する生徒たちの要望や運動能力に合わせてプログラムを組んでいきたいといい、「例えば、KPAで行っている“鬼ごっこ”でも、敵の間をすり抜けて走る技術を身に付けることができます。身体の大きい、小さいにかかわらず、自身の最大の能力を発揮できるのがラグビーの最大の魅力と感じています」と和田さんは、小さなことでも、プログラムの一つひとつに、“子どもたちの未来像”をしっかりと見据えた指導方法を採り入れていきたいとの想いを熱く語ります。

運動が得意でも、そうでなくても、まずは各自の運動能力を高めることで「体」づくりを行っていきたいといい、「もちろん、運動能力や体力面といった『体』だけでなく、チーム内で活躍できる『心』や『技』も磨いていきます。ぜひ、ラグビーにまずは親しむことで、この地域で楽しい運動習慣を身に付けてもらえれば」と、和田さん、KPAのメンバーは、より多くの体験受講を、日吉・下田エリアを中心とした地域で呼び掛けていく考えです。

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慶應ラグビー場で体と心の成長育む、キッズパフォーマンスアカデミーが新規開校(2019年5月14日)※慶應KPA新規開校時の記事

【参考リンク】

慶應キッズパフォーマンスアカデミー(慶應KPA)公式サイト

「慶應KPA RUGBY」クラスを2020年2月に開設予定。(一般社団法人慶應ラグビー倶楽部)

一般社団法人慶應ラグビー倶楽部公式サイト

法人サポーター会員:一般社団法人慶應ラグビー倶楽部 提供)


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