2017年夏から都内中心部でサービスが始まった「オネストビー(honestbee)」というシンガポール発祥の買物代行サービス(日本法人・東京都江東区)が日吉・綱島・高田などの港北区周辺でも展開を始めようとしています。“コンシェルジュ”と呼ぶ担当者が提携店舗で買物を行い、自宅などへ配送してくれるという内容で、会員制のストア「コストコ(Costco)」の商品にも対応しています。
今月(2019年2月)26日から元住吉駅近くのスーパー「マルエツ元住吉店」と大倉山駅近くの「マルエツ大倉山店」がオネストビーの提携店舗となったことで、港北区や中原区の一部で生鮮食品や日用品の当日配送が可能になりました。
オネストビーは、スマートフォンのアプリやパソコン上から対応店舗の商品を選び、配送を依頼する――という仕組み自体は、ネットスーパーと大きく変わりはありませんが、「買物代行」と銘打っているように、細かなリクエストができる点が特徴です。
たとえば、鮮魚や野菜では、商品ごとに部位や鮮度といった要望を書いておくと、それに対応して商品を選んだり、品切れだった場合も代替品を指定しておいたり、ネットスーパーではできないことが多いリクエストが可能。また、オネストビーの提携店なら複数の店から商品を選んでも、まとめて配達をしてもらうことができます。
ただ、1回の買物あたり490円の「買い物代行料金」と、店舗ごとに490円から600円の配送料がかかるため、少量の買物を行う際には割高となります。
また、日吉・綱島・高田周辺では、2月27日時点でマルエツ以外の提携店舗は、コストコを含めて一般の運送事業者による配達を行っていることがあるため、到着までに1日以上かかり、通常の通信販売で購入する際と大きくは変わりません。
現時点では、ネットスーパーのほうが便利といえるオネストビーの買物代行サービスですが、都内中心部のように提携店が増えてきた際には、利用価値が高まるかもしれません。
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【参考リンク】
・オネストビー(honestbee)