相鉄・東急直通線(西谷~羽沢横浜国大~新横浜(仮称)~新綱島(仮称)~日吉、12.1キロ)について、運営主体である相模鉄道(相鉄)と東急電鉄は、西谷駅(相鉄本線、保土ケ谷区)から新横浜駅間の6.3キロを「相鉄新横浜線」、新横浜駅から日吉駅間の5.8キロを「東急新横浜線」の名称とすることをきょう(2018年12月)13日午後に発表しました。両路線とも2022年下期(2022年10月~2023年3月末)の開業予定は変わりません。
「新幹線アクセス拠点として知名度の高い新横浜エリアに直結する路線であることをわかりやすく表現するため」(両社)の路線名にしたといい、これにより日吉駅から新横浜駅までの港北区内区間は、東急電鉄の運営となることが決まりました。
相鉄・東急新横浜線の分岐駅となる新横浜は、現時点で正式駅名や管理主体は決まっておらず、またダイヤについても「詳細は決まり次第公表します」(同)としています。
東急日吉駅は「東横線」と「新横浜線」の乗り換え駅となり、「目黒線」も含めて3線の分岐駅となるだけに、現在は通過している特急(Fライナー)の停車駅となるかも注目が集まります。
今回の発表は、神奈川東部方面線(相鉄・JR直通線と相鉄・東急直通線)の事業(営業)内容などを決めた「速達性向上計画」の内容変更を行うことが背景にあるとみられます。分岐駅となる羽沢横浜国大駅の駅名が決定したことや、相鉄・JR直通線の需要予測にともなって、施設(線路)使用料の減額などを都市鉄道等利便増進法に基づいて、来年春までに国土交通大臣の認定を受ける必要があります。
神奈川東部方面線は、国や神奈川県、横浜市の税金を使って、国土交通省が所管する独立行政法人の鉄道・運輸機構が建設しており、相鉄と東急が鉄道・運輸機構に年間45億円程度の使用料を支払ったうえで営業を行うこととなっています。
そのため、相鉄と東急の運賃体系を基本として「当該連絡線区間においては加算運賃を設定する」(2007年4月速達性向上計画の概要)ことが表明されています。
新横浜駅で東急と相鉄が分割されることになれば、同駅を境に両社それぞれに新たな“初乗り運賃”が必要となる可能性もあるため、今後の運賃設定のあり方も注目を集めそうです。
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【参考リンク】
・神奈川東部方面線の路線名称を「相鉄新横浜線」「東急新横浜線」に決定<相模鉄道(株)・東京急行電鉄(株)>(PDF、2018年12月13日、相模鉄道)