学校長が“地域への感謝”で演奏プロデュース、日吉台中ライブは11/10(土)

横浜日吉新聞

地元の“公立中学校”を、より地域に開かれた場所に――日吉と綱島エリアを学区に含む日吉台中学校(日吉本町4)では、今週末(2018年)11月10日(土)14時(13時30分開場)より、同校体育館で「プカプカ オールスターズ(Puka Puka All Stars)ライブ」を開催します。(15時30分終演予定)

日吉台中学校の第19代校長として活躍している高橋秀吉校長。2013年に赴任してから6年目。地域からの信頼も厚い

日吉台中学校の第19代校長として活躍している高橋秀吉校長。2013年に赴任してから6年目。地域からの信頼も厚い

同校のPTA主催文化事業の「地域向けイベント」として開催されるもので、昨年(2017年)の創立70周年記念イベントに引き続き、ライブ形式にて行われるものです。

「プカプカ オールスターズ」は、同校の高橋秀吉校長が率いるバンド。30代から50代までのメンバーが綱島で出会い発足したことから、“綱島発のPOP(ポップ)なバンド”と銘打ち、5年ほど前から結成、チームとしての音楽を創り上げてきたといいます。

同バンドは、高橋校長が担当するボーカル、ギターのほか、地元在住者やプロとして活躍するメンバーなども含み、ベースやキーボード、パーカッションを演奏する5人組で構成されています。

校長室に掲示された「プカプカ オールスターズライヴ!」の案内。地域の掲示版にも多く貼られている

校長室に掲示された「プカプカ オールスターズライヴ!」の案内。地域の掲示版にも多く貼られている

当日は、未就学児からシニア世代まで楽しめる計16曲の「多ジャンル」の楽曲を、高橋校長自らによるプロデュース企画、自身のボーカルや演奏も交えながら披露する予定で、「年代を問わず楽しめる、しあわせ“Happy”な時間をあなたと共に」というキャッチフレーズでPRしています。

どなたでも来場いただけます。ぜひご近隣の皆様には、世代を越え、足を運んでもらえたら。乳幼児など未就学児の参加も歓迎しています。“現在、過去、未来”に学校ゆかりとなる皆様にご来場いただけたら」と、高橋校長は、当日の同校への多くの来校を呼び掛けています。

日吉地区の住民によって行われるスポーツイベント「健民祭」(毎年秋・日吉南小学校会場とともに開催)や、地域の団体・グループへの学校施設の開放などを除き、「(事実上)唯一地域に学校を開いているイベント」(高橋校長)となっており、近隣住民にとっては、“リアルな”同校に触れる、数少ないチャンスとも言えそうです。

1千人が「多様性」「柔軟性」「主体性」学べる学校へ

一昨年(2016年)、昨年に引き続き、今年も1000人を越える「横浜市内でも数少ない大規模校」として、多く生徒が通う日吉台中学校。クラスも各学年8~9クラスを数え、日吉台小学校(日吉本町1)、日吉南小学校(日吉本町4)、矢上小学校(日吉3)、そして北綱島小学校(綱島西5)と、日吉・綱島エリアの4つの小学校にまたがる広域な学区(「横浜型小中一貫教育」での日吉台中学校ブロック)となる同校では、周辺の宅地・マンション開発などにより、生徒数が増加傾向だといいます。

日吉台中学校に赴任した際に、ドアの窓ガラスを透明に貼り替えた校長室。「生徒からも、教職員からも、見える存在として」の発案。地域との関係の構築はじめ、さまざまな学校改革にも日々取り組んできた

日吉台中学校に赴任した際に、ドアの窓ガラスを透明に貼り替えた校長室。「生徒からも、教職員からも、見える存在として」の発案。地域との関係の構築はじめ、さまざまな学校改革にも日々取り組んできた

高橋校長が、学校運営の中で、いま最も大切だと感じているのが、「多様性」「柔軟性」。「学校の運営方針がそれぞれ異なる私立学校とは違い、基本的には“誰でも受け入れる”公立中学校ならではの、人としての多様、かつ柔軟な生き方を、それぞれ生徒には感じてもらい、今の時代を生きる力を育みたいと思っています」と、今回のコンサートでも、“多ジャンル、多世代の音楽で、多様性と柔軟性を感じてもらいたい”との想いを込め、ライブに向け練習に励んでいるといいます。

また、公立中学校で2021年度に全面実施予定の新学習指導要領(国・文部科学省)で謳(うた)われている、「主体的・対話的で深い学び」に関しても、同校の教職員によるワークショップを実施、学校教育方針の見直しや、生徒たちに身に付けてもらいたい資質や能力についての検討を行っていることもあり、「このライブでも、“受け身”ではなく、“どうやったら人間は主体的に生きていけるか”ということを感じてもらいたい」と語ります。

先月(10月)31日と、今月1日に開催された同校の文化祭でも、「一人ひとりが伸び伸び、そして生き生きと、“主体的”に発表を行う、表現することに主眼を置き、指導を行いました。何事も、“やらされている”と感じてしまうのは、誰にとってもつまらないものですよね。目立つところばかりでなく、裏方も含め、それぞれが“支えあい”主体的に取り組むことが大切ということを、伝えることができたと思います」と、2日間の発表の成果についても振り返ります。

より深く学び、より地域と共に歩む“地域の学校”目指す

園芸部など、生徒数の多さから多彩な部活動も行われている。「ここには教職員宿舎がかつてあったようです。今は園芸部が畑を使用しています」と高橋校長

園芸部など、生徒数の多さから多彩な部活動も行われている。「ここには教職員宿舎がかつてあったようです。今は園芸部が畑を使用しています」と高橋校長

高橋校長が同校に就任して6年目となる今年。学校運営の中での学習面での取り組みも成果を発揮し、今年4月に3年生を対象に実施した「全国学力・学習状況調査」(公立)の結果によると、国語、数学、理科ともに神奈川県や全国の値よりも高い傾向に。

特に数学Aは、全国での平均正答率が66.1%、神奈川県が66%だったのに対し、同校は73%、数学Bも、全国が46.9%、神奈川県が48%、同校は56%と、いずれも正答率トップの福井県よりも1~3ポイントも上回っています

中学校3年生に対して実施している「少人数制指導」の成果が出ていると高橋校長。「数学を普段の生活の中で活用できないかと考える」「数学が将来、社会の役に立つと考えている」という項目についても、全国と比べても回答の割合が高く、興味・関心・意欲の高さが表れているとのこと。

生徒が描いてくれた自身のキャラクターと。「生徒たちの作品一つひとつの輝きに注目を」と、一人ひとりの主体的な学びをこれからもより大切にしたいと高橋校長は熱く語る

生徒が描いてくれた自身のキャラクターと。「生徒たちの作品一つひとつの輝きに注目を」と、一人ひとりの主体的な学びをこれからもより大切にしたいと高橋校長は熱く語る

中学校2年生の「職場体験」でも、日吉周辺から港北区内など、100近い近郊の事業所からの協力を得るなど、「地域あっての学校と考えています。地域と一緒に、日吉台中学校の学区エリアを『一大チーム』として、これからも、一緒に学校、そして生徒を育てていただければ。子どもたちがいずれ地域に戻り、活躍することを願っています」と、将来の“地域人材拠点”としての同校の役割も意識しているとのこと。

地域の皆様への、日頃の感謝の想いを込めて、当日は演奏したいと思っています」と、高橋校長。

ライブが素晴らしい時間、空間になるのかは、演奏する側、参加する側、双方の「主体的に」楽しむ力、そして想いがあってこそ。あたかもそう語るかのような、高橋校長をはじめとした同校職員やPTAの“日々の取り組み”の成果を、当日会場で体感できそうです。

なお、ライブ当日の入場は無料。体育館での開催のため、上履きを持参くださいとのことです。

【関連記事】

日吉台中で図書館司書と理科教員がコラボ授業、書籍やタブレット利用の試み(2017年12月7日)

日吉台中が今年で70周年、11/3(金・祝)に地域向けに記念ライブイベント(2017年10月20日)※昨年度のPTA事業の記事

【参考リンク】

学校紹介(横浜市立日吉台中学校)

学校長あいさつ~創立70周年を終え、新たなる発展を目指します(同)


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