慶應「桜スポーツフェスタ」は今週末、5年ぶりステージ企画や体験会も | 横浜日吉新聞

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「5年ぶり」のリアル開催となる春のスポーツ体験・交流イベントは、好天に恵まれての開催となるのでしょうか。

慶應義塾大学下田グラウンド下田寮周辺(日吉本町2~下田町1)で活動を行う学生らによる第17回「桜スポーツフェスタ」(慶應義塾体育会・同実行委員会主催)が、今週末(2024年)3月16日(土)9時から16時30分まで開かれます(雨天時は翌17日(日)に順延)。

今週末(2024年)3月16日(土)9時から16時30分まで開かれる第17回「桜スポーツフェスタ」の案内チラシ(主催者提供)

今週末(2024年)3月16日(土)9時から16時30分まで開かれる第17回「桜スポーツフェスタ」の案内チラシ(主催者提供)

慶應義塾150周年での祝賀ムードに満ちた2008(平成20)年に第1回目を開催。

昨年(2023年)は開始以降15周年の節目の開催となる予定でしたが、あいにくの悪天候により予備日含めて中止に。

新型コロナ禍の影響で2020年、2021年も開催できず、2022年はオンラインによる実施となったことから、今年は5年ぶりの「リアル」での対面開催となる予定です。

第17回「桜スポーツフェスタ」のインスタグラムやX(旧ツイッター)では開催までのカウントダウンを行っている

第17回「桜スポーツフェスタ」のインスタグラムやX(旧ツイッター)では開催までのカウントダウンを行っている

今年も、下田地区で活動する体育会5部(野球部・蹴球部=ラグビー部・ソッカー部=サッカー部・ホッケー部・ソフトテニス部)の部員が中心となり、自主的に企画・運営を実施している「桜スポーツフェスタ」。

新3年生が実行委員の中心となり企画・運営、新2年生が翌年の開催を踏まえ、フェスタ準備や開催を共に行うシステムになっているといいます。

しかし、昨年度も中止となったことから、「前例が分からない中での実施となります」と語るのは、野球部所属で実行委員長を務める坪川倫平さん(慶應志木高出身・経済学部)。

東京都出身の坪川さんは両祖父が慶應卒で幼少期から神宮球場に。小学校1年生から野球に取り組み現在は外野手。「神宮で野球を行えることが慶應の魅力。日吉は若い人が多く活気がある街の印象です」と語る(下田グラウンド、3月8日のZoom取材時)

東京都出身の坪川さんは両祖父が慶應卒で幼少期から神宮球場に。小学校1年生から野球に取り組み現在は外野手。「神宮で野球を行えることが慶應の魅力。日吉は若い人が多く活気がある街の印象です」と語る(下田グラウンド、3月8日のZoom取材時)

昨年度も実行委員として活動していたことから、約50人の委員をまとめるリーダー役として就任することになったといい、「昨年の中止は大変悔しく感じました。今年も手探りでしたが、なんとか色々なものが形になってきました」と語ります。

実行委員長として、他の体育会の部員たちにも声を掛けることから活動がスタート。

野球を行いながらの準備は「大変だった」と、これまでの数カ月間を振り返りますが、実行委員の協力体制が構築できたことで、「様々なことを協力し合うことでやり甲斐を感じます」と語ります。

広報を担当する村田さんは東京都出身で桐蔭学園中学・高校時代にはソフトテニス部に所属。「このイベント企画に参加する前までは、野球部の人と交流する機会は少ない状況でした」と、他の部活動との新たな交流機会を喜ぶ(3月8日、Zoom取材時)

広報を担当する村田さんは東京都出身で桐蔭学園中学・高校時代にはソフトテニス部に所属。「このイベント企画に参加する前までは、野球部の人と交流する機会は少ない状況でした」と、他の部活動との新たな交流機会を喜ぶ(3月8日、Zoom取材時)

広報を担当するのはソフトテニス部村田雅常さん(桐蔭学園高校卒・商学部)。

今年も地元小学校向けのチラシを3000枚、新聞販売店の協力も得て無償での折り込み依頼を8000枚行ったといい、「ポスターも250枚作成しました。日吉地区の6つの小学校にチラシを持ち込むといった接点を持つことができました」と、活動を通じて地域の子どもたちとふれあうきっかけができたことを喜びます。

ソフトテニス部は現在部員が15人ほどだといい、「少数精鋭で部員の仲がよいことが特徴です。早稲田大学との定期戦もあり、高いレベルを目指し成長できる環境があります」と、今回のイベントでも行う小学生を対象とした体験教室で楽しみながらソフトテニスの楽しさや同部の雰囲気を体感してもらいたいと語ります。

村田さん自身、高校時代に同部に招かれた交流事業を通じて、慶應大学への進学、また入部も決めたといいます。

「日吉を歩いていると『頑張って』と声をかけてもらえてうれしい」と坪川さん。さらなる地域密着を目指し野球部員も一丸となりイベントの成功を目指す(下田グラウンド、3月8日のZoom取材時)

「日吉を歩いていると『頑張って』と声をかけてもらえてうれしい」と坪川さん。さらなる地域密着を目指し野球部員も一丸となりイベントの成功を目指す(下田グラウンド、3月8日のZoom取材時)

慶應義塾体育会が、地域にとってより「身近な存在」となることを目的とした桜スポーツフェスタ。

体育会ならではの「スポーツ」という切り口から両者の交流を深め、「協力的かつ継続的な関係を築くこと」を目的としていることから、「久しぶりのイベントを地域の皆様に楽しんでもらえれば。これまで以上に体育会の各部についてご理解いただき、各部の活動を応援いただければ」と、坪川さんは、当日の多くの来場参加を広く呼び掛けています。

5年ぶりに「飲食」も解禁、サッカー場の披露も

これまでは月末近くに開催してきた「桜スポーツフェスタ」ですが、「新学期に近づき、公式戦に近い日程になっていたため、例年より早めの時期の開催としました」と坪川さん。

これまでは「事前予約制」の各部体験も多く用意していましたが、「今回は、地域のチームを招く野球部を除き、多くは事前予約不要、当日参加でご参加いただくスタイルで実施します」と当日“ぶらり”来訪で参加できることで、スポーツや慶應義塾の体育会を“より身近に”感じてもらいたいとの思いを語ります。

「ボランティア下田」など地域の人々と慶應義塾体育会の学生は長きにわたり交流を重ねてきた(加賀雅典さん撮影・提供、2014年3月)

「ボランティア下田」など地域の人々と慶應義塾体育会の学生は長きにわたり交流を重ねてきた(加賀雅典さん撮影・提供、2014年3月)

また、例年好評を得ている、子どもからお年寄りまでスポーツの楽しさを実感できる「シモリンピック」や、地域の団体などによるステージイベントなども計画されています。

開催時から、地域側のスタッフとして同フェスタの開催を支えてきた「ボランティア下田」代表慶應義塾大学卒加賀雅典(まさのり)さんは、「今回は、ボランティア下田とサンヴァリエ日吉ボランティア会が5人ずつ協力参加し、10人体制で焼きそば200食を提供する予定です」と、最終的な学生たちとの打ち合わせも終えて、5年ぶりに飲食販売をできる当日を待つ状況であると語ります。

東日本大震災やコロナ禍を乗り越えて、今年からリアルでの開催を迎える予定となりました。地元と学生をつなぎ、一緒に日吉・下田地区を盛り上げるイベントとして再出発できることを喜ばしく感じます」と、学生たちが主体的に臨む同フェスタへの力強いエールを送ります。

新たに改修を行ったサッカー場の地域への「初披露」も話題となりそう。穏やかな晴天の下での開催に期待したい(加賀雅典さん撮影・提供、2015年3月)

新たに改修を行ったサッカー場の地域への「初披露」も話題となりそう。穏やかな晴天の下での開催に期待したい(加賀雅典さん撮影・提供、2015年3月)

今回は、新たに改修を行ったサッカー場の地域への「初お披露目」となるセレモニーや、新設したフットサル場の開放も10時から12時30分まで予定しているといい、慶應義塾体育会がより身近に感じられるばかりでなく、“記憶”に残るイベントのひとときとなりそうです。

なお、当日は注意事項として、体験教室などに参加希望の場合は運動ができる服装や靴の着用(ヒール靴での参加は不可)、また公共交通機関を利用しての来場を呼び掛けています。

【関連記事】

<慶應下田>サッカー場に“最上級の人工芝”、桜フェスタで地域に初披露(2024年3月18日)※リンク追記

・【前年記事】※開催中止※日吉下田「桜スポーツフェスタ」がリアル開催、4年ぶりステージや体験教室も(2023年3月20日)

・【過去記事】慶應体育会の学生が日吉とつながる、2019年「桜スポーツフェスタ」は3/30(土)(2019年3月25日)

・【過去記事】2018年「桜スポーツフェスタ」は3/24(土)、開催支えるボランティアの想い(2018年3月14日)

【参考リンク】

3月16日(土) 桜スポーツフェスタ開催のご案内(慶應義塾体育会)

第17回桜スポーツフェスタのX(旧ツイッター)

第17回桜スポーツフェスタの公式インスタグラム


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