港北警察署が「武道始式」で4年ぶりに招いた地域の人々とともに新たな1年をスタート。
X（旧ツイッター）も新設、デジタル空間においても“地域とともに歩む”警察署を目指します。
4年ぶりに地域からの来賓約100人が来訪し行われた「武道始式」で港北警察官友の会副会長の野澤恵美子さんが署員を激励した（1月18日）
港北警察署（大豆戸町）は、今月（2024年）1月18日（木）午後、年始の恒例行事となっている「武道始式」を開催。
日頃、警察署員が鍛錬している剣道と柔道の演武を披露。
地域などから招かれた約100人の来賓と、今年の神奈川県警察の運営重点の指針として掲げる「安全で安心して暮らせる地域社会の実現」に向けての決意を共有しました。
この日の式典では、まず参加者全員で1月1日に発生した能登半島地震の犠牲者への黙とうを実施。
冒頭部で能登半島地震の犠牲者への黙とうが行われた
加藤秋人署長も、同地震で亡くなった人への哀悼の意、また被災者へのお見舞いの言葉を述べていました。
加藤署長は2023年の事件事故発生状況についても報告。刑法犯は1728件（前年比+302件、暫定値）と約21%も増加したことについて説明、特殊詐欺は84件（－21件）なるも県下ワースト2、交通事故は657件（+145件）だが、事故死は2022年12月から発生していないことについても語っていた
新型コロナウイルス禍の影響もあり、2021年と2022年の2年間は実施できなかったという「武道始式」。
2023年は限られた十数人のみ招いての実施となったとのことで、交番で勤務を行う「地域課」勤務の署員を中心とした「剣道」と「柔道」の「四部対抗戦」（いずれも3人制）の迫力ある対戦も、久しぶりの“観衆”の中での実施に。
最後に行われたそれぞれの「指導稽古」（5人掛け）や、犯人を制圧するための「逮捕術演武」も披露し、来場者からの大きな拍手で激励されていました。
剣道は宮崎克海六段（保土ヶ谷署）との「指導稽古」が行われた
柔道では湯本祥真三段（港北署）との「指導稽古」も行われた
「逮捕術演武」では武内真美さん、下山花奈さんが相手を抑えつける技を披露。特に新横浜地区などでは酒に酔った人などによるトラブルも多いといい「夜勤明けで報告事項がない日はない」という状況が続いているという
SNSで「地域の安全」目指した情報発信も
また港北警察署では、新年に向けた新たな挑戦として、昨年12月にSNS（ソーシャルネットワーキングサービス）の「X（旧ツイッター）」を新たに立ち上げ、今月1月10日に始めてのポスト（ツイート・投稿）を行っています。
2024年の運営の指針として「社会の変化に適応し組織一丸となった警察活動の展開」と掲げ、「サイバー空間の脅威に対する対策の強化」についても重点目標の一つと定め、年始早々に“ネット空間”での防犯活動を実践しています。
2023年にフル・リニューアルされた神奈川県警察サイト「港北警察署」のページでもX（旧ツイッター）の新規開設について紹介している
「地域住民からの要望もあり、“重い宿題”と感じましたが、新たなツールとして立ち上げることができました」と、加藤署長は、地域住民に向けての情報発信をインターネットを通じて直接行えることを喜びます。
投稿の内容については、「地域の安全等に関する情報」とし、それぞれの担当部門から掲載の依頼があった内容について確認やチェックを行った上での発信を行っていく予定です。
立ち上げた当初、ポスト（ツイート）する前の「神奈川県港北警察署」X（旧ツイッター）（パソコン版、1月5日）。1月29日現在、フォロワー数も47まで増えている
「当アカウントでは通報や相談などの受付は行っておりません。ご用件がある場合は一般窓口を、緊急時には110番通報をご利用ください」（同署）とし、地域からのフォローやリポストを広く呼び掛けています。
（※）この記事は「横浜日吉新聞」「新横浜新聞～しんよこ新聞」の共通記事です
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・「小机交番」の建て替え工事が完了、8カ月ぶりの再開で“安心感”戻る（新横浜新聞～しんよこ新聞、2024年1月29日）
【参考リンク】
・港北警察署のX（旧ツイッター）を開設しました!（港北警察署）
・少年剣道クラブ小学生会員募集中！（同）
