タクシーの初乗り運賃や加算運賃で乗車できる距離が短くなります。
国土交通省関東運輸局と神奈川県タクシー協会は今月(2023年)11月20日(月)から同協会に加盟する京浜地区(横浜市・川崎市・横須賀市・三浦市)のタクシー運賃について、普通車の初乗り運賃「500円」と加算運賃「100円」を維持したうえで、距離を短縮する形での値上げを行うと発表しました。
現在の運賃は普通車の場合、500円の初乗り運賃で移動できる範囲が「1.2キロ」となっており、以降は「264メートル」までごとに100円の加算運賃が必要。
11月20日からは初乗り運賃の範囲を「1.091キロ」までの範囲とし、加算運賃の範囲も「239メートル」までと短くなります。
初乗り運賃と加算運賃の額は変わらないものの、距離を短縮することにより実質的には現行運賃から10.32%の値上げとなりました。
県タクシー協会によると、今回の値上げは燃料や物価の高騰をはじめ、キャッシュレス決済機器の設置費用や手数料、アプリ配車手数料の急増などが背景にあるとのことです。
なお、東京23区(武蔵野市・三鷹市含む)のタクシー運賃は昨年(2022年)11月に値上げが行われており、初乗りは500円(1.096キロまで)、加算運賃が100円(255メートルまで)と京浜地区(横浜・川崎など)に似た運賃体系となっています。
(※)この記事は「横浜日吉新聞」「新横浜新聞~しんよこ新聞」の共通記事です
【関連記事】
・【2020年の前回記事】2月から横浜・川崎のタクシーは「初乗り500円」、加算運賃は値上げへ(2020年1月15日)
【参考リンク】
・神奈川県タクシー協会(タクシー会社検索や料金・経路シミュレーションなども)
・神奈川県のタクシー運賃改定のお知らせ※小田原地区を除きます(PDF、2023年11月20日実施)