綱島西に高級感とテラスの雰囲気で彩るコーヒー店が新規開店。開店を待ちわびた人々がその瞬間を共有しました。
きょう(2023年)11月1日(水)、綱島西2丁目の子母口綱島線(バス通り)沿い、「綱島小学校入口」交差点に「ドトール珈琲店綱島西口店」がオープン。
朝8時のオープン時には約20人が同店を訪れ、それぞれが店内でのひとときを過ごしていました。
綱島西2丁目のかつて惣菜店や駐車場として使われていた約960平方メートルの敷地内に建設が進められていた約218平方メートルの店舗内には、約90席の客席を用意。
屋外空間を眺めることができる、パソコンを置いても邪魔にならないゆったりとした空間が確保された7席の1人用テラス席(コンセント使用可能)や、各6席を2つに区切った“重厚感”のある個室スペースも設置しています。
窓際で景色を楽しめる席から、奥の個室に至るまでの空間を「“繋(つな)ぐ通路”というイメージで設計しました」と語るのは、株式会社ドトールコーヒー(東京都渋谷区)新規事業本部で設計チームに所属する谷内喜彦さん。
これまでも十数店舗の「ドトール珈琲店」関連の店舗の設計を手掛けてきたといい、「落着きある、レトロで高級感のある店舗づくりを行いました」とそのコンセプトを語ります。
「既に建物がある“ビルイン”店舗ではなく、“駅前立地”では珍しい、単独店舗としてオープンできました」と語るのは、同社で店舗開発を担当する萩森良平さん。
同形態で運営している「ドトール珈琲農園」も加えると、全国では東京、神奈川、埼玉、そして関西(京都・兵庫)で19店舗目の展開になるといい、「神奈川県内では川崎、新横浜、平塚に次ぐ4店舗目となります」と、横浜市内でもまだ数少ない運営形態である「ドトール珈琲店」を、これからも増やしていきたい意向とのこと。
オープン初日は店頭に開店を祝う花が飾られ、開店を知った来店客により一時は満席。その後も8、9割程度の座席が埋まり昼には再び満席となる盛況ぶりとなっていました。
約20本の樹木で「和洋が出会う庭」を演出
道路から建物を後退させる「セットバック」を実現させ、より開放的で歩行しやすい環境にこだわって作られた同店。
580円(税込)以上の利用で、駐輪場が120分無料になる(駐車証明書を機械で発行、持参しての入店要)サービスも実施。綱島の街をより安心・安全に、また快適に過ごせる店舗を目指しているといいます。
「綱島小学校入口」交差点側からもぐっと目を引く、店の南西側をメインにぐるりと囲む「植栽」も、同店の大きな特色となっています。
同店の経営母体である株式会社ドトール・日レスホールディングス(東京都渋谷区)の関東一円の店舗の造園も手掛けているという、株式会社高山造園(都筑区東山田町)の高山理(おさむ)社長もこの日来店。
「店舗入り口の西側には、高さ8メートルにもなるモミジ、その対角線上にと、6メートルのヤマザクラを南側に配置。庭空間を感じられるように仕上げています」と、周辺環境にも馴染みつつ目を引く、珈琲店らしい“和洋が出会う”空間を演出したと語ります。
そのほか、シャクナゲやヤマボウシ、ヤマモミジやエゴの木、ミツバツツジ、ナツハゼなどを植栽。既に紅葉しているものや、春先に花が咲くものもアレンジしたといい、「ミツバツツジは、ピンクの花が春に咲き、とても綺麗です」と、秋から冬、そして春から夏へと移り変わる、四季の木々の彩りも、楽しみながらカフェ空間でのひとときを過ごしてもらいたいとのこと。
綱島の街に新しく生まれた「憩いの空間」の開店を多く地域の関係者が来訪し見守る中でのオープンとなった「ドトール珈琲店」の取り組み。
日本の外食産業をリードする一大企業グループと、綱島の地域まちづくりを手掛ける多くの人々の、それぞれの“想い”が込められた新店のオープンは、綱島の街に新たな息吹と活気を与える出来事として、より多くの人々に語り継がれることとなりそうです。
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・<横浜初>豆の香りとフードにこだわる、「ドトール珈琲農園」が新横浜に(新横浜新聞~しんよこ新聞、2020年6月2日)
【参考リンク】
・ドトール珈琲農園・ドトール珈琲店のサイト(株式会社ドトールコーヒー)
・ドトール珈琲店 綱島西口店(同)