交通事故が「コロナ禍」明けで増加中、港北警察が高田東小で見守りパトロール

公開日：2023年07月12日
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「コロナ禍」明けで増える交通事故に注意を――普段あまり見かけない警察官による見守りは、子どもたちの目にインパクト充分に映ったようです。

神奈川県港北警察署（大豆戸町）は、きのう（2023年）7月11日（月）から20日（木）までの10日間行われている「夏の交通事故防止運動」のスタートに合わせて、港北区内のパトロールを実施。

港北警察署の加藤署長や港北交通安全協会副会長の相沢さんも登校する児童を出迎えた（7月11日）

特に区内小学校のパトロール強化の一環として、11日朝には横浜市立高田東小学校（高田東2）で、同署で交通安全を呼び掛ける交通課や、交番に勤務し地域防犯の大きな役割を担（にな）う地域課などの警察官が、登校する約380人の児童を、交差点や学校付近で見守りながら誘導しました。

この日は同署に3月から着任した加藤秋人署長、港北交通安全協会副会長で高田町連合町内会会長（高田町内会会長）の相沢一夫さんも来訪。

多く子どもたちが集団登校などで学校に来校する姿を校門付近で出迎え、あいさつと励ましの声かけを行っていました。

加藤署長（左）と相沢さん。パトカーを使ってのパトロールも実施した

港北区内の交通事故件数は5月末現在で死者数こそ0人（昨年同時期は1人）となっているものの、発生件数は252件（同58件・29.8%増）、負傷者数は299人（89人・42.3%）と大幅に増えている状況となっています。

「特に、子どもの事故件数は16件と、前年よりも11人（220%）も増えています。高齢者も73人と、22人（43.1%）も増えており、より一層注意してもらえたら」と、加藤署長は、警察署からは約6キロも離れた高田に出向くこと、小学生たちに直接声かけを行うことでの「港北区内全域」での事故の防止を呼び掛けます。

「高田東小学校前」交差点で児童を誘導する警察官。集団登校の児童たちが続々と登校していた

交通課の山縣一弘さんは、「コロナ前の水準に事故件数が戻っている印象です。朝夕の通勤・通学時間帯や、木、金、土曜日の事故が多発していますので、週の後半に向けて充分に休息を取ってもらえれば」と、増える事故を防ぐための対策についても呼び掛けていました。

校門で児童を出迎えた着任6年目となる小田和宏校長は、「大雨の影響で、土砂崩れが発生したため、通学路を迂回（うかい）している場所があります。くれぐれも注意してもらえれば」と、通学路を一時変更している場所があることについても、児童はもちろん、保護者や近隣の人々に注意してもらえればと語っていました。

真夏を感じる気候の中、警察署員9人が見守り活動にあたった

今回の「交通事故防止運動」の開始に伴い、加藤署長はパトカーに乗車し、パトロールを実施。

この日訪れた白バイ隊員や若手の警察官らは、「横断横断歩道以外の道路を渡ったり、横断歩道でも信号を無視して渡るといった“乱横断”による事故も増えています。子どもはもちろん、大人が“いつも通っているから”と事故に巻き込まれるケースがあります」と、子どものみならず“大人”こそ、交通ルールを守り事故を防ぐための対策により一層力を入れてほしいと語っていました。