<りりあタウン>園児が玉ねぎ・じゃが芋掘りに歓喜、隣接地の「環境学習」農園で | 横浜日吉新聞

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法人サポーター会員による提供記事です】環境を学べる地元の「農園」新鮮野菜を収穫。子どもたちの笑顔が地域にあふれます。

今月(2023年)5月19日(金)午前、樽町3丁目の複合型商業施設「りりあタウン」に隣接した「こども未来農園」に、りりあタウン内の横浜市認可保育園「なあな保育園」(東京リトルメイト株式会社=同)の園児や保育士約30人が来場、タマネギやジャガイモの収穫作業を行いました。

樽町3丁目「りりあタウン」内の「なあな保育園」の園児がタマネギ・ジャガイモ掘りを楽しんだ(5月19日)

樽町3丁目「りりあタウン」内の「なあな保育園」の園児がタマネギ・ジャガイモ掘りを楽しんだ(5月19日)

この「農園」の広さは約100平方メートル。

「りりあタウン」を経営する合資会社りりあ(樽町3)の代表社員・横溝義和さんと、息子の和宏さんが運営しています。

「亡き父の代までは専業農家でした」と語る義和さん。

先祖代々「守ってきた」という農地の一角を提供。いまかたちょうど20年前の2002(平成14)年11月に同保育園が開園以降、子どもたちが土に触れ、野菜に水をやり、育て、収穫する農園での体験機会を提供してきました。

横浜市環境創造局による「環境学習農園」としても登録されている

横浜市環境創造局による「環境学習農園」としても登録されている

2019(平成31)年4月からは、市内に残る農地や農業を次の世代に引き継ぐために、環境学習や食育の活動を推進することを目的とした、横浜市環境創造局による環境学習農園として、和宏さんが名付けた「こども未来保育園」との名称で登録。

同保育園とも利用契約を結び、新鮮野菜を育て収穫する喜びのみならず、土に生きる生きものや、地球環境を学ぶ場所としての農園の役割を果たしてきたといいます。

この日も丸々と成長したタマネギやジャガイモを4・5歳児クラスの園児が次々と収穫。

地中からタマネギやジャガイモが。子どもたちは大きな歓声を上げていた

地中からタマネギやジャガイモが。子どもたちは大きな歓声を上げていた

見学に来ていた3歳児クラスの園児や保育士たちにもその成果を目の前で披露し、農園で育った新鮮野菜を手にする瞬間の「喜び」「感動」を分かち合っていました。

新型コロナウイルス禍の影響により、水やり体験など継続して活動できない時期もあったといいますが、「屋外活動ということもあり、特にタマネギ・ジャガイモ掘りについてはコロナ禍においても実施することができました」と義和さん。

「りりあタウン」を経営する横溝義和さん(左)。自ら運搬用の一輪車を押し園に収穫したてのタマネギ・ジャガイモを届けていた

「りりあタウン」を経営する横溝義和さん(左)。自ら運搬用の一輪車を押し園に収穫したてのタマネギ・ジャガイモを届けていた

2016(平成28)年度から横浜市立師岡小学校(師岡町)PTA会長としても活動する和宏さんは、「地産地消」を学べる機会として、育てた季節の野菜を同小学校の給食に提供。

同小学校の創立50周年を記念し同小学校内に誕生した畑で、トマトやナス、オクラやさつまいもなどを育て収穫する体験も支援するなど、「自然環境学習」「食育」を児童がリアルに“実体験”として学べる機会の創出に協力してきました。

地域貢献事業としてこれら事業にあたる義和さん・和宏さん親子ですが、義和さんは、「地域の皆さんも、商業施設や賃貸物件、この農園の経営にもとても協力的です。(経営する)物件の利用者などにも、亡き祖父や父が採れたて野菜を(日々のお礼として)配る様子を見てきました」と、代々、近隣に住まう人々への感謝の想いを抱き、理解しあうことにも努めてきたと説明します。

見学に来ていた「3歳児クラス」のお友だちにもジャガイモをプレゼント

見学に来ていた「3歳児クラス」のお友だちにもジャガイモをプレゼント

和宏さんは、「ジャガイモやタマネギのほか、ダイコンやさつまいも、トマトやピーマン、ナス、オクラ、クウシンサイ(空心菜)やコマツナ、枝豆など、数多くの野菜をこの農地(全体)で育てています」と、時には種から育てることもあるという、無農薬での多彩な野菜の育成に取り組んでいることを明かします。

収穫した野菜は(無償で)同保育園に提供しているといい、「園児が各家庭に持ち帰っているのですが、特にジャガイモにバターを入れてレンジで調理する、新じゃがらしい方法なども“美味しい”と評判です」と、厳しい天候と向き合うことも多い野菜収穫の大切さ、食育の素晴らしさを、子どもたちのみならず保護者たちにも伝えていきたいとの“熱き想い”も語っていました。

横溝さん親子に子どもたちはお礼の気持ちを伝えていた

横溝さん親子に子どもたちはお礼の気持ちを伝えていた

10数年来、同保育園で勤務する田村和美(かつみ)副園長は、「野菜収穫はもちろん、土に触れる機会がなかなか得られない子どもたちには、自然や土に触れることの大切さを学べる大変重要な機会になっています。土の中に生きる虫たちとの出会いも、子どもたちにとっては嬉しい発見です」と、園児たちがミミズやテントウムシと出会うシーンをこの日も楽しんでいる様子を見守っていました。

神奈川県では第1号のサービス付き高齢者住宅として登録された「りりあマンション綱島樽町」を運営しながら、テナントとしてドラッグストア「サンドラック」やクリニック、学習塾など“日々の生活に欠かせない”テナント誘致に尽力してきた「りりあタウン」ならではの地域貢献活動。

「種」から野菜を育てることもあるという横溝和宏さん。新鮮野菜を地元で育てる大切さを地域に伝えていく

「種」から野菜を育てることもあるという横溝和宏さん。新鮮野菜を地元で育てる大切さを地域に伝えていく

「超少子高齢化」が進み、市内近郊の農地の継承がますます難しくなる状況の中、「地産地消」をリアルに学べる貴重な「環境学習」を次世代につなげる取り組みとしても、今後大きな注目を集めていくことになりそうです。

【関連記事】

[PR]綱島・樽町を“安心・安全”に暮らせる街に、「りりあマンション」で入居者募集(2023年3月3日)

師岡小で50周年ソングやホームカミングデー、タイムマシン給食や特別授業も(2022年9月30日)※PTA会長の横溝和宏さんの指導や協力による「畑」の紹介など

<卒業シーズン>50周年最終章迎えた師岡小、サプライズ演出で子どもたちの記憶に(2023年3月17日)※「地産地消」を盛り込んだ「50周年記念サプライズ給食」についても掲載

【参考リンク】

サービス付き高齢者向け住宅「りりあマンション」綱島樽町 公式サイト ※現在満室、キャンセル待ちの問い合わせについては受付中とのこと

マンションオーナーより(同)※オーナーで創業者の横溝義和さんによるメッセージ

横浜で農業・農体験「ふれる・親しむ」~市民農園(横浜市環境創造局)※「環境学習農園~こどもたちが農に触れ学ぶ農園」についても紹介

市民農園の開設手続き(同)※環境学習農園についても掲載、リンク先の「市民農園の開設の手引き」(PDFファイル)にも詳しく掲載している

横浜市認可「なあな保育園」(東京リトルメイト株式会社)

法人サポーター会員:合資会社りりあ~りりあタウン・りりあマンション綱島樽町 提供)


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