50周年イベントが最終章。“サプライズ”づくしの企画も連続で、児童、保護者、教職員が地域の協力による周年事業のフィナーレを彩りました。
来週(2023年)3月20日(月)に卒業式を迎える横浜市立師岡小学校(師岡町、川村智子校長)。
1972(昭和47)年9月の創立以来、50周年を迎えた今年度(2022年度=令和4年度)、地域に密着したイベントや行事を繰り広げ、周辺エリアでの話題になってきました。
「卒業生を送る会・50周年グランドフィナーレ」イベントが行われた同小学校の校庭では、全校児童が卒業式を前にしての“最後”の式典に参加。
卒業生179人と在校生1083人(3月17日現在)、教職員ら約70人が見守る中、50周年記念ソング「ずっとたからもの」の合唱シーンのラストに、10本の「テープクラッカー」をPTA役員や学援隊10人が屋上から“サプライズ噴射”。
1本あたり長さ4.5メートル200本、6色の色鮮やかなテープが内包したクラッカーから、約15メートル飛翔し放たれるシーンを演出し、見上げる児童たちからは大きな歓声が鳴り響いていました。
“地域密着”の50周年「給食」や「かるた」も誕生
その後も同校では、「50周年フィナーレ」を彩るチャレンジやサプライズの演出が行われました。
6年生にとって卒業式を前にした「最終日」となる同3月17日の給食では、5年生1クラスの児童が取り組んできた、50周年記念の「もろおかオリジナル」メニューを採用。
昨年(2022年)夏頃から4つのグループに分かれて取り組んできた「みんなを笑顔に大作戦~夢の給食」プロジェクトとして、提供まで献立を保護者らを除き“秘密”にするというサプライズ企画として行われたものです。
担任の鈴木理恵教諭、また日々の給食を担当する河村真紀栄養士のアドバイスも受けながら、「総合的な学習の時間」を用いて、メニューを考案する授業を実施。
地産地消を考え、第18代PTA会長を務めた江藤道雄さんの畑で3年生1クラスが育てたほうれんそうを使用した「50周年めで鯛!カラフルちらしずし」や「湘南ゴールドゼリー」、包装デザインも子どもたちが考案した焼きのりといった“カラフルさ”も意識したという給食を全校生徒が楽しむ時間を共有していました。
また、全校児童から募集した中から選ばれたデザインを採用したという、初の「もろおかっこかるた」も120セット製作。各クラス3セットずつ配布される予定です。
「児童が多すぎて校庭は交代で遊ぶことから、室内でも楽しめるように」(横溝和宏PTA会長)と、かるたを休み時間に使用してもらいたいという想いから新たに創り出したといいます。
PTA副会長でITエンジニアの根本陽子さんの監修による「もろおかっこかるた」全デザイン入りのクリアファイルもこの日到着し、配布されるなど、50周年の最後の思い出を分かち合っていました。
師岡小学校でいよいよフィナーレを迎えた「50周年事業」。
一人ひとりが協力しあい誕生した「心に残る」しかけづくりで、これからの地域まちづくりをより盛り上げる未来が描けることが期待できそうです。
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