<川崎市が公開>カラーで蘇る半世紀以上前の武蔵小杉駅や夢見ヶ崎公園 | 横浜日吉新聞

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武蔵小杉駅や夢見ヶ崎公園、新鶴見操車場など60年以上前の白黒写真がカラーで蘇りました。

川崎市では来年(2024)7月の市制100周年に向け、半世紀以上前の市内各地を記録した白黒写真をヒアリングや資料、AI(人工知能)技術によって色を推定し、カラー化した写真を公開しています。

市では市制100周年を前に「川崎のことをもっと知ってもらい、身近に感じてもらいたい」として、「白黒写真カラー化プロジェクト」を企画。

川崎市の「白黒写真カラー化プロジェクト」のページでは20枚の写真を解説とともに公開中(2023年1月5日~)

その費用をまかなうため、昨年(2022年)9月にクラウドファンディングで寄付を募ったところ、31人から105万円を集めました。

同プロジェクトでカラー化した20枚の写真を今年1月から市役所や各区役所で巡回展示するとともに、市の公式サイト内でも公開しています。

公開されたのは、1924(大正13)年の市制開始時に市役所庁舎前で撮影された記念写真をはじめ、1968(昭和43)年に宮前区で完成した東名高速道路の川崎インターチェンジまで、これまで白黒だった20枚の着色写真。

1956(昭和31)年撮影の南武線・武蔵小杉駅のカラー化写真、今の姿からは信じられないのんびりとした風景(川崎市「白黒写真カラー化プロジェクト」のページより)

このなかには、1954(昭和29)年撮影の「夢見ヶ崎公園」(幸区南加瀬=旧日吉村)や1956(昭和31)年撮影の南武線武蔵小杉駅(中原区小杉町)、1960(昭和35)年撮影の新鶴見操車場(幸区鹿島田・小倉=旧日吉村、横浜市鶴見区)などもカラー化されていました。

1954(昭和29)年撮影の「夢見ヶ崎公園」で遊ぶ子供たち。着色により服装や髪形もよくわかる(同)

おかっぱ頭の子どもたちがブランコではじけるように遊ぶ夢見ヶ崎公園をはじめ、現在の発展が嘘のように和服姿の人々が目立つ小さな武蔵小杉駅のホーム、貨車で埋まる新鶴見操車場など、カラー写真になったことで半世紀以上前の風景を身近なものとして捉えることができそう。

20枚の写真には、路面電車多摩川の渡し船なども記録されており、半世紀以上前の川崎にタイムトリップできる貴重な写真となっています。

【参考リンク】

新川崎駅エリア・夢見ヶ崎周辺で“再開発”の動き、大手が土地売却も(2022年4月28日、夢見ヶ崎周辺の歴史についても)

日吉村にあった巨大貨物拠点、「新鶴見操車場」に焦点を当てた企画展(2022年2月10日)

<川崎市のアーカイブ>半世紀以上前からのニュース映像を公開、日吉周辺の内容も(2017年7月11日)

【参考リンク】

川崎市「白黒写真カラー化プロジェクト」のページ(着色した20枚の写真を公開)

【市制100周年まであと2年!】川崎のまちの白黒写真を対話によりカラー化してよみがえらせたい!(2022年9月1日~30日、ふるさとチョイス、カラー化前の写真も)


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