今年(2017年)3月に開設された「川崎市映像アーカイブ」をご存知でしょうか。市が保有する古いニュース映像やインタビューなどをインターネット上に公開しているもので、特に「川崎市政ニュース映画」は1952(昭和27)年から2007(平成19)年まで720本もの映像を動画公開サイト「YouTube(ユーチューブ)」を通じて閲覧することが可能です。そんななかから、日吉に関係する50~60年前の貴重なニュース映像をご紹介します。
■ 1953(昭和28)年10月21日「伸びる市民の足」(56秒)(動画はこちら)
人口増で「交通問題が頭痛のタネ」となった川崎市が井田方面への市営バスを新たに運転するとの内容で、今から60年以上前、家一つ見当たらない江川町(幸区南加瀬4)付近を走るボンネットバスの風景が一番の見どころです(動画はこちら)。
■ 1956(昭和31)年10月17日「日吉中学の産業教育」(51秒)(動画はこちら)
産業教育の文部省指定校として「立派な設備がご自慢です」と、北加瀬2丁目の川崎市立「日吉中学校」を取り上げています。裁縫(さいほう)室や木工室での作業、耕運機の実演など、すぐに社会へ送り出さなければならなかった当時の公立中学校の様子が垣間見られます(動画はこちら)
■ 1961(昭和36)年8月22日「夢見ヶ崎公園に展望台」(45秒)(動画はこちら)
現在は夢見ヶ崎動物公園として知られていますが、当時は公園自体の整備が始まったばかり。「このほど完成したキノコ型のモダンな展望台」や「昨年完成したばかり」という戦没者慰霊塔など、公園整備に対する当時の大きな期待感が伝わってきます(動画はこちら)。
いずれも1分に満たない映像ですが、独特の抑揚で語るナレーションや時代を感じるバックミュージックなど、映像を通じ半世紀以上前の雰囲気を十分に味わえるのではないでしょうか。
このほか、川崎市に関する多数のニュース動画が公開されていますので、興味のありそうな内容を閲覧してみてください。
【参考リンク】