いつの日か、師岡小学校から「宇宙飛行士」デビューを――全校児童が「宇宙」を学ぶ特別授業で、宇宙開発の魅力、その将来の夢を分かち合います。
今年(2022年)9月に創立50周年を迎えた横浜市立師岡小学校(師岡小)では、今秋10月29日に「創立50周年」記念式典を開催した後も、記念事業の一環としての「特別授業」を実施。
先月11月からは各学年ごとにSDGsをテーマとした外部の専門家による授業をおこなっているほか、今月12月からは、公益財団法人日本宇宙少年団(東京都千代田区)横浜分団リーダーの藤島徹さんを講師として招へい。
宇宙を知り学ぶことができる「宇宙ワークショップ」の特別授業を、1学年から6学年まで、市内で最多の児童が通学する同校らしく、学年ごと、また各学年を2組に分けて、来年(2023年)1月中旬までの期間で実施しています。
先週12月12日(月)の6年生の授業をおこなった際には、50周年記念実行委員でPTA会長の横溝和宏さんやPTAのメンバー、学校ボランティア「学援隊」の皆さんも駆け付け、授業の進行やワークショップの開催を支援。

50周年記念実行委員を務めるPTAの皆さんや学校ボランティア「学援隊」の皆さんも藤島さんの分かりやすい講義に拍手を送っていた。PTA役員(書記)の齋藤弥生さんがかつて藤島さんの同僚だったことから招へいすることができたという
「これまで、各地の小学校で授業やワークショップを実施してきましたが、全学年、しかも各学年2回に分けるといった頻度で開催することは初めてです」と藤島さんも、師岡小学校のスケールでの登壇依頼があったことに驚きを隠せない様子。
ユーモアも交えて語る藤島さんの、スライドでの動画やイラストも交えた「はやぶさ2」や「ロケット」、日本の「宇宙飛行士」などについての説明に、子どもたちは時折大きな歓声を上げて反応。
参加した教職員、PTAや学援隊メンバーも、藤島さんらしい語り口の解説に、時折頷(うなづ)きながら聞き入っている様子が見られていました。
低学年は「バルーン」、高学年は「ペンシル」ロケット体験
藤島さんによる講演の後は、「ロケット」を作るワークショップをそれぞれが体験。
低学年は、スポーツの応援などでも多く用いられるスティックバルーンを使用しての「バルーンロケット」を製作。
「わずか23センチメートル」だという「ペンシルロケット」を作り上げた高学年は、ストローで吹くことで一斉に発射させ“遠くに飛ばす”体験をおこなっていました。
いずれも「宇宙を身近に」感じることができる取り組みとしておこなっており、藤島さんは、「神奈川県、ここ師岡小学校から宇宙飛行士が誕生してほしい」との想いを力強く披露。
子どもたちにとっての「宇宙の夢」をより大きく描く取り組みは、まだ残る来年1月実施予定の4年生と5年生の授業、そして子どもたちが生きる「未来」へと続きます。
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