コロナ禍を経て「港北オープンガーデン」が完全復活。最多となる126会場の参加でイベントを盛り上げます。
個人の庭やグループで育てている花壇などを公開、花や緑を通じた交流を促進する「第11回港北オープンガーデン」(同運営委員会・港北区役所主催)がいよいよ開催。【2023年5月開催の記事はこちらをご覧ください】
今週末(2023年)4月14日(金)から16日(日)までと、5月12日(金)から14日(日)までのいずれも10時から16時まで行われます。
第11回目となる今回のイベントでは、参加会場が過去最多の126会場に。
庭を鑑賞する際の見学スタイルも、多くの場所では「原則、庭の外から」としていた制限を撤廃し、従来通りの見学方法で楽しめることになりそうです(一部は制限を設ける可能性もあるとのこと)。
初めての試みとして行われるのが、これまで日吉・綱島エリアで行われてきた「ルート案内ツアー」にプラスしての「菊名花と緑の歴史ツアー」企画の実施。※【4月15日7時43分追記】:主催者によると、4月15日(土)開催予定の「日吉ルート案内ツアー」と「菊名花と歴史のツアー」は雨(予報)のため中止とのことです。
「念願の港北区南部エリア、菊名地区を周っていただけるツアーを初企画しました。4月15日(土)と5月14日(日)の10時に菊名コミュニティハウス前(菊名4)に集合、約2時間半のルートを徒歩で周る予定です」と語るのは、運営委員会の中村文太郎リーダー。
各回先着15人(各回9時30分から受付、先着順)のみの限定での受付、参加無料のツアーとなりますが、他のツアーと同様に、「現時点で14日の天気予報で雨が降ると予想されていることが気掛かりです」と、まずは初開催となる初日の天候を心配します。
雨天中止の際は当日8時までに同イベントサイトでの告知を行うとのことですが、「花と緑のまちづくりが進む錦が丘地区や、見頃を迎えたサトザクラが満開となっている菊名桜山公園を、港北ボランティアガイドの会のメンバーによるルート案内で、無事楽しんでもらうことができれば」と語ります。
今年は例年よりも花の開花が2週間ほど早まっていることも心配しているといい、「パンフレット記載内容と開花時期がずれてしまっているものもあるかと思います」と、天候不順もあり、自然とともに花開く花たちの風情が例年と異なる可能性についても言及していました。
なお、2020年以来中止してきた慶應義塾大学日吉キャンパス(日吉4)日吉丸の会による「見学ツアー」も4年ぶりに実施されることが決定。
5月13日(土)14時から16時まで行われる予定ですが、参加は4月29日(土・祝)までの事前申込制となっており、先着25人までの申し込みを現在インターネット上で受け付けています(定員に達し次第終了)。
恒例となった「スタンプラリー」も実施される予定となっており、「港北区内の横浜市立小学校に在学する児童約1万8千人に台紙も配布します」と、港北区の企画担当者も、「子どもたちが(コロナ禍以前と同様に)楽しめる」企画をアピールできるようになったことを喜びます。
開場などで配布される予定のパンフレット内では、3月25日から6月11日(日)まで、みなとみらいエリア(都心臨海部)や里山ガーデン(旭区上白根町)をメイン会場とする「ガーデンネックレス横浜2023」や、2027年に開催される予定の「国際園芸博覧会~GREEN×EXPO2027(グリーンエキスポ)」についても紹介。
「広がれ!オープンガーデンの輪」と題したページでは、相鉄・東急直通線で港北区ともつながった瀬谷区での「瀬谷オープンガーデン」や「旭オープンガーデン」などについても紹介しており、市ぐるみで盛り上がる「花と緑のまちづくり」の息吹を感じられる機会となりそうです。
初参加会場は「12カ所」
今年、初めての参加となる12会場とそれぞれの見どころは下記の通りです。(会場についての情報は、同イベントのパンフレット(リンクはPDFファイル)を引用し一部加工、所在地は港北区のサイトのリンク先(パンフレット内の各エリア地図、または参加会場マップ(Googleマップ)をご参照ください)
<日吉エリア>
・ガゼボ(日吉本町1丁目):中央通り沿い・玄関まわりのコンテナガーデン。小さな空間ですが、植物の種類や色の調和、デザインを重視し、コンテナ、ハンギング、立体仕立てなど工夫し、季節感を出しています
・下田町杉並公園みんなの花壇(下田町2丁目):小さなお子さんからお年寄りまで、立ち寄って見たくなる公園。みんなで作った手作り花壇です。種を播いて、育て、成長を見守り、楽しむ花壇です。みなさん一緒に参加してみませんか
・春陽亭(下田町2丁目):和風の庭。藤とメダカがお迎えします。大正時代の窓やドアのある家もご覧ください。※金曜日は公開していません
<綱島・樽町エリア>
・綱島上町中央公園バタフライガーデン(綱島西3丁目):自然体で植物が風にのっている感じです。春から秋までバッタ、蝶、トンボなどがたくさん舞い、夏は子どもたちが自由研究のためにたくさん来ます
<新吉田・新羽町エリア>
・道路沿に見上げるモッコウバラ(新吉田東1丁目):途切れなく咲き誇るモッコウバラの生垣。住宅街の坂道沿いに咲き誇り、道行く人の笑顔が絶えず。剪定(せんてい)などの苦労が楽しみに変わります
・横溝さんの庭(新吉田東1丁目):階段の傾斜花壇と、道路沿いのプランター。白い背景(建物)にマッチしたお花。季節の花で彩る道路のプランターは、道行く人に喜ばれています
・枝さんの庭(新吉田東6丁目):玄関周りのおしゃれなガーデニング。限られた空間スペースを上手に活用し、四季のお花たちが通る人を寄せ付けます
・温室横のお花畑とフェンスのクレマチス(新吉田東8丁目):敷地の中で色々な植物が鑑賞でききます。5月には、クレマチスがフェンスに沿ってみごとに咲き誇ります
・新田公園花壇(新吉田町):四季の草花、特に芝桜が見どころです。新田地区センター隣接の多目的公園内の花壇は1年間を通じ花が咲いています
・新羽駅ガード下の花壇(新羽町・新羽地域ケアプラザ・コミュニティハウス):暗くなりがちなブルーラインのガード下を明るくしている花壇です。陽が当たらない場所でも元気に咲く花と太陽を好む花を植え、ボランティア4人でお世話しています
<新横浜・岸根・菊名エリア>
・新横浜公園ナチュラルガーデン(小机町):宿根草を主とし、新横浜公園の環境にあった花壇。花の色だけでなく、葉の色や実の形も楽しめるような植物も多く、人にも自然生態系にもやさしい花壇づくりを目指しています
・四季の道公園(北新横浜1):一年の春夏秋冬、四季を通じて花を見る楽しみがあります。樹木と草木と咲く花を見ながらゆっくりと歩いて散歩する生活の原点を感じませんか。※4月のみ公開
(※)この記事は「横浜日吉新聞」「新横浜新聞~しんよこ新聞」の共通記事です
【関連記事】
・<港北オープンガーデン>5月開催は今週末、初の「菊名ツアー」実現なるか(2023年5月9日)※リンク追記
・<港北オープンガーデン>会場募集は11月30日(水)まで、鉄道開業で盛り上がるか(2022年11月7日)※会場募集時の記事
・<港北オープンガーデン>4月開催は15日(金)から3日間、初参加は13会場(2022年4月15日)※前年「4月」開催時の記事
【参考リンク】
・「第11回港北オープンガーデン」を開催します!(港北オープンガーデン運営委員会事務局~港北区区政推進課)
・5月13日(土)港北オープンガーデン 慶應義塾大学・日吉丸の会・見学ツアー(鶴見川流域ネットワーキングのサイト)※「日吉丸の会」は昨年(2022年)12月で創立30周年を迎えた