横浜市内で児童数が最多の小学校が、全校児童による3年ぶりの「音楽会」に挑戦。今週末開催の「記念式典」に向けての“カウントダウン”で学校や地域が盛り上がります。
市内最多の1266人(9月16日現在)もの児童が在籍する横浜市立師岡小学校(師岡町)では、先週(2022年)10月20日(木)と21日(金)に「50周年 きらり 笑顔あふれる もろおかっこ音楽会」を開催。
20日には1、3、5年生の保護者、21日には地域の来賓と2、4、6年生の保護者(いずれも各家庭1人)を招き、学校ボランティア「学援隊」やPTAの誘導や運営支援により、両日のプログラムを無事終了しました。
新型コロナウイルス感染症対策のため、児童は各学年の演奏を終えると退出するというスタイルでのプログラムを進行。
21日のプログラムでは、各学年の児童の登場時や演奏終了時には、来賓や保護者、ボランティアやPTA、教職員の熱き拍手が会場に鳴り響いていました。
音楽会のラストに登場したのは、式典の準備でも中心的な役割を担ってきたという6年生が、創立50周年を記念し自分たちで作詞したという記念ソング「ずっとたからもの」など2曲を合唱発表として披露。
リコーダーやオルガン、アコーディオンやキーボード、太鼓やタンバリン、ハンドベルなどを使用した150人超の「巨大編成」での、「アフリカンシンフォニー」や「情熱大陸」の大合奏で、約2時間にわたるイベントのラストを締めくくっていました。
司会進行をおこなった教務主任の中村勇太教諭は、最後の演奏を受け、「(6年生は)立派に成長しました。師岡小学校を本当に引っ張っていってくれています」と、6年生が入学した同時期に着任したことに触れ、同じ期間を過ごしてきた日々を振り返り、その成長を支えてくれた保護者や、地域の人々への感謝も伝えていました。
今回の企画に尽力した川村智子校長は、「まず音楽会を3年ぶりに開催できたこと、次に、一部分だけも“マスクを外す”瞬間を作ることができたことを嬉しく思っています。さらにこれまで、1年生から6年生までの児童を、保護者の皆さんに見ていただける音楽会は記憶にありません」と、“全学年”の成長を感じられる初のイベントを企画できたことに感慨深い表情を浮かべていました。
地域からも、師岡地区連合町内会の鈴木大成会長や、樽町連合町内会の小泉亨会長ほか小学校の運営を日々支えている人々が招かれ、演奏会を最後まで堪能。
「それぞれの演奏は、大したもの」といった感嘆の声や、「子どもたちがよく練習した様子が伝わってきました」といった感想、また「子どもたちを小さな頃から見守ってきただけに、それぞれの成長が見られて本当に嬉しい」といった声も聞かれました。
10月29日(土)は記念式典と「ホームカミングデー」
いよいよ開催迫る「創立50周年記念式典」と、過去3年間の卒業生を対象とした「ホームカミングデー」は今週末10月29日(土)におこなわれる予定となっています。
「式典やホームカミングデーの準備を、現在着々と進めています。何より子どもたちの頑張り、これまでの日々の活動の成果を見てもらうことができれば」と、PTA会長の横溝和宏さんも、今回の音楽会の成功、また創立50周年事業の大きな節目となる「記念式典」に向けての想いを語ります。
記念式典では、「総合的な学習の時間」で5つのグループに分かれ、「井戸」、「記念誌」、「畑」、「花壇」、「ビオトープ」についての学びを深めてきた6年生による“成果発表”がおこなわれる予定です。
また、“これからも 心・前進 はばたけ いつまでも みんなつながる もろおかっ子”とのサブタイトルに掲げ、実施する予定の「ホームカミングデー」。
現在の中学校1年生が13時50分から、2年生が14時30分から、3年生が15時10分が集合時刻となっており、同小学校の体育館入口が集合場所となっており、まずは入口で出欠確認をおこなうといいます。
各回約40分程度の開催を予定しており、「新しい校舎で、ミニ同窓会をしませんか。師岡小学校の思い出を語りましょう」と横溝さん。
当日は、“ささやかなプレゼント”も用意しているとのことで、「声をかけ合って来場してもらえれば」と、50周年をともに創り上げてきた卒業生たちへの感謝の想いを込めて、記念事業を盛り上げていきたい考えです。
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