2022年度は鉄道車内外の安全対策の強化に加え、「有料着席サービス」の他路線展開を検討していくといいます。東急電鉄は先週(2022年)5月13日に総額444億円規模の設備投資計画を発表しました。
このうち、安全対策には303億円を費やし、土砂災害や浸水対策、耐震補強工事を引き続き行うほか、2020年7月までに東急所属の全車両内に設置された「防犯カメラ」の高機能化を図っていく計画です。
また、ホームと車両床面の段差・隙間の縮小(車両段差3センチ以下、隙間7センチ以下)へ向けた取り組みを進め、バリアフリー化を促進します。
一方、サービス面では、今年4月から一部編成で始まった目黒線の8両編成化を東急新横浜線が開業する来年3月までに完了させる方針です。
現在、大井町線・大井町駅から田園都市線・長津田駅間で運行している有料着席サービス「Qシート」については、「他路線への展開などサービス拡充の検討を深めていく」としています。新横浜線の開業後は相互直通運転の区間が伸びるだけに、目黒線や東横線などに導入されることがあるのかが注目されます。
東急電鉄の設備投資額は、2019年度に619億円の規模でしたが、新型コロナウイルス禍の影響で2020年度は250億円に減少。翌2021年度は435億円まで回復し、今年度は前年度と比べて9億円増の444億円となりました。
【関連記事】
・【翌年の記事】<東急電鉄>2023年度に設備投資431億円、東横線「座席指定車」は年度内(新横浜新聞~しんよこ新聞、2023年5月15日)※リンク追記
・<東急電鉄が事業戦略>東横線ワンマン運転や綱島エリア活性化など盛り込む(2021年5月19日、新・中期事業戦略について)
・来年3月「新横浜線」開業に向け、相互直通の目黒線と地下鉄は8両に増強(2022年1月28日、来年3月までに全編成が長くなる)
【参考リンク】
・東急電鉄「2022年度の設備投資計画~事業基盤の強靭化と社会的価値の持続的提供のため総額444億円を投資(PDF)
・「大井町線有料座席指定サービス Qシート」の案内(今後、サービス拡充を検討)