日吉駅と綱島駅で、東急線キャラクター「のるるん」や駅員が、通りかかる受験生や地元ゆかりの力士を熱烈応援しています。
昨年(2021年)のクリスマスの後、東急東横線・目黒線日吉駅の地上改札内に置かれている東急線キャラクター「のるるん」が、「受験生応援~合格祈願」バージョンに“アレンジ変更”。
日吉駅構内には「頑張れ!受験生!合格祈願」と書かれた貼り紙や、改札外に置かれた黒板には受験生に向けた「為せば成る」、「平常運転(平常心)が合格への近道です」といったメッセージも掲示され、通りかかる人々の注目を集めています。
また、東横線の綱島駅では、港北区出身の力士で綱島子どもすもう大会で育った一人として知られる幕下力士・鳩岡(鳩岡良祐)さん(木瀬部屋、27歳)を「がんばれ郷土の誇り」と応援。
今年(2022年)1月9日(日)から23日(日)まで両国国技館(東京都墨田区)でおこなわれた初場所(1月場所)の開催中には、幕下の初日から13日目までの7戦の「星取表」を記入。
対戦結果を駅利用客と共有することでの鳩岡さんへの激励をおこない、“地域ぐるみでの盛り上げ”にもチャレンジしてきました。
日吉・綱島両駅の駅員の取り組みについて、「地域に根差す鉄道会社を目指す中、少しでも(地域を)応援したいという意識が、駅員たちに浸透してきています」と両駅を統括する佐藤武志駅長。
「声を出して、駅も含めた地域エリアを盛り上げていきたい」との思いを抱いているといいます。
「受験生応援」企画については、日吉駅では昨年度(2020年度)からスタート。
今年は東急線沿線での取り組みとして、大学入学共通テストが実施された1月15日(土)と16日(日)には、各駅のホームに設置された発車案内の電光掲示板に応援メッセージを流したといい、『がんばれ!受験生』応援ポスターも作成し各駅で掲示するなど、会社ぐるみでの受験生応援をおこなっているとのこと。
綱島駅の取り組みについては、駅の利用客が鳩岡さんについての情報を提供してくれたことがきっかけだったといい、さらに元々相撲が好きで詳しかった駅員の小嶋雄太さんの存在もあり、駅としての取り組みとして発展。
昨年(2021年)7月に「三段目」の優勝を果たした際に「おめでとう」と掲げて以降、場所が開かれるごとに応援をおこなってきたと、駅係長の松波幸太郎さんは説明します。
鳩岡さんを応援する綱島駅の取り組みについて、「綱島子どもすもう大会」の実行委員として同大会の運営を支えている綱島商店街連合会会長の中森伸明さんは、「子どもすもう大会に出場していた鳩岡さんが、その頃強かったことを覚えています。相撲界に入ってからも会いに行き、激励しました」と、その活躍を地元からも応援していると語ります。
十両に上がり関取になる日も夢見ているといい、「地元で応援している人たちも知っています。ぜひ、より強くなって地域を盛り上げてもらえれば」と、同駅の取り組みにも感心しながら、さらなる鳩岡さんの活躍を祈っているかのようでした。
佐藤駅長は、「鳩岡力士のご関係の方が改札にお見えになり、今回の応援を本人へ伝えてくれたそうで、鳩岡力士ご自身も、のるるんが応援しているのを知っていると聞いています。地域の皆様にも、鳩岡力士、そして両駅の取り組みを広く知っていただければ」と、地域ぐるみでの受験生、そして鳩岡さんへの“熱き声援”を呼び掛けています。
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【参考リンク】
・日吉駅(各駅情報)(東急電鉄)
・綱島駅(各駅情報)(同)
・鳩岡 良祐(はとおか りょうすけ)(日本相撲協会)※力士プロフィールや戦歴・受賞歴、決まり手の傾向や過去の星取表など