箕輪町や日吉本町、そして綱島方面は「慶應側」の乗り場の利用を――日吉駅の新タクシー乗り場がきのう(2022年)2月1日(火)から運用開始。周辺の景色に新たな変化が生じています。
横浜市道路局と港北区区政推進課は、神奈川県タクシー協会(中区日ノ出町)と連携し、日吉駅東口側の綱島街道沿いに新たに「タクシー乗車場所」を新設。
これまでの日吉駅西口ロータリー(商店街)側の乗車場所は廃止となりました。
最後におこなわれた雨除けの上屋(うわや=屋根)工事は、先月1月17日から着手し、28日までに完了したといいます。
きのう朝9時の運用開始前には、横浜市道路局と港北土木事務所の職員が来訪、新たに綱島街道の歩道側に設けられたタクシー乗り場の周囲に設けられていた柵などを撤去し、運用がスタート。
数分後には早くも初のタクシー車両が乗り入れ、さらにその5分後には初の「乗客」が乗車、“真新しい”乗り場から車両が北方面(仲の谷交差点、日吉3丁目方面)に走り去っていきました。
運用開始に立ち会った県タクシー協会横浜支部の稲葉弘行事務局長は、「いままでの乗り場では、高齢者やハンディがある方が並ぶのに大変な苦労があった。(新しい乗り場では)そういった方にも配慮した(フラットな)つくりになっています」と、新しく生まれ変わった乗り場を利用してもらいたいと呼び掛けます。
同協会内の東横沿線会議で会長を務める有限会社高田交通(新吉田町)の加藤昌美社長は、「タクシー乗り場の新設は、一般には10年以上の歳月をかけることが多い。この乗り場を作ったのも、5、6年かけてのこと」と、以前の乗り場についての話し合いを駅前の町内会や東急百貨店(当時)などと持ったという2001(平成13)年ころからの歩みをしみじみと振り返ります。
多く職員が来訪していた一般財団法人神奈川タクシーセンター(中区日ノ出町)の施設管理課・伊藤修課長は、「そもそもこの乗り場が綱島街道にできたこともあり、管理所有者である横浜市に感謝したい」と、市道路局や港北区など、多くの人々の協力によりこの新設が無事おこなわれたことに感慨深げな表情を浮かべていました。
「様々な声」あがるも、バリアフリーや交通対策を優先
今回の“タクシー乗り場の移設”について、県タクシー協会横浜支部の稲葉事務局長によると「様々な声が寄せられた」とのこと。
地域住民や一部ドライバーからも指摘がある「日吉本町や下田町側の乗車が減ってしまうのではないか」、「商店街から遠くなる」といった声についても、多くの声が寄せられていたという「バリアフリー」への要望や、西口商店街側の車両運行時や歩行時の「通行環境の向上」をまずは優先させたことでの、“地域ぐるみでの課題解決”がおこなわれたともいえます。
日吉駅から特に南側のエリア(箕輪町、日吉本町、綱島方面)については、綱島街道の慶應義塾大学(協生館)側に既にあるタクシー乗り場を使用してもらいたいといい、「両乗り場では、県タクシー協会横浜支部に入会している法人、個人タクシーをご利用いただけます」(稲葉事務局長)と、新たに生まれ変わった新乗り場、そして慶應側の乗り場についても、多くの乗車利用を呼び掛けています。
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・<日吉駅>新タクシー乗り場は2/1(火)朝9時から、西口側の廃止に注意(2022年1月11日)
【参考リンク】
・新設された日吉駅東口タクシー乗り場付近(Googleマップ)※ 「綱島街道」沿いの仲の谷交差点、元住吉方面、日吉東急アベニュー側