※開催中止※<50回記念>綱島伝統の「子どもすもう大会」は今週末、暑さ対策で朝9時集合に

横浜日吉新聞
相撲の灯を港北区、そして綱島から絶やしたくない――岸さん(左)、中森さんほか「綱島子どもすもう大会」実行委員会メンバーは、50回目の開催となった今回の“リベンジ”開催に向けた準備を進めている

相撲の灯を港北区、そして綱島から絶やしたくない――岸さん(左)、中森さんほか「綱島子どもすもう大会」実行委員会メンバーは、50回目の開催となった今回の“リベンジ”開催に向けた準備を進めている

【2019年7月26日(金)追記:台風接近による荒天予報から、今年も開催が中止となりました】第50回記念、現役力士も輩出の「綱島子どもすもう大会」が、いよいよ今週末(2019年)7月27日(土)、28日(日)の午前から開催されます。

綱島地区連合自治会(佐藤誠三会長)と同実行委員会が主催するこの大会。昨年(2018年)は「50回」ならではの記念大会としての開催を計画するも、猛暑と台風接近予報のため敢えなく中止に。

「すもう大会より2週間ほど前の『小学生スポーツフェスティバル』(大豆戸町の港北スポーツセンター会場)も中止になったこともあり、昨年の猛烈な猛暑には勝てないと判断せざるを得ませんでした」と語るのは、同実行委員会の委員長で、綱島地区スポーツ推進委員連絡協議会で会長を務める岸洋司さん(グリーンサラウンドシティ自治会副会長)。

綱島小学校の校庭脇に1981(昭和56)年に再建された土俵と、今年3月に竣工したばかりの体育館・通級指導教室棟(右)

綱島小学校の校庭脇に1981(昭和56)年に再建された土俵と、今年3月に竣工したばかりの体育館・通級指導教室棟(右)

これまで14時に子どもたちが集合していた同大会。暑さが一日で最も厳しい時間帯となっていたことから、「今年は、午前中の早い時間、9時に集合、なんとか最も厳しい暑さを避け、特に保育園児・幼稚園児(年中・年長)や小学校低学年については、なるべくお昼くらいまでには取り組みを終えるようにする予定です」と、岸さんは、より小さな子どもたちの暑さ対策には配慮したいと語ります。

また、取り組みごとにジュースなどの飲み物も子どもたちへ渡される予定。

土俵周辺にも初めてテントを設置するなど、直射日光対策を行う計画となっており、「当日は、かき氷も用意し、暑さ対策を万全にしたいと思います。2日目はカレーライスも提供する準備を進めているんですよ」と、子どもたちへの最大限の配慮をしたいと岸さんは意気込みます。

綱島小に「土俵」を復活した歴史、アリーナ場所での歴史展示や“凱旋”も

50回記念大会らしく、最優秀選手賞(連合自治会会長賞)、殊勲賞(竹生康蔵賞)や努力賞(港北区相撲連盟賞・程木邦海杯)ほか、各学年の優勝者から3位までの入賞者、そして参加賞などの賞品の準備にも「より一層想いがこもります」と語る、綱島中央町会会長で綱島商店街協同組合理事長の中森伸明さん(綱島商店街連合会会長)。

賞品についての打ち合わせや準備も

賞品についての打ち合わせや準備も

実は、この50回は、「途中で寸断していた時期がありました。綱島小学校(綱島西3)に、土俵を復活させるのに尽力した元綱島中央町会会長の故・竹生(たけお)康蔵さんや、前会長の故・大谷宗弘さん(前連合自治会会長)ほか地域の皆さんの想いがあり、今も相撲大会を継続することができているのです」と、一旦中断した同大会が、1981(昭和56)年の土俵の再建により復活することができたという“綱島の相撲の歴史”についても、懐かしさをにじませながら話します。

綱島で生まれ育った子どもたちが、それぞれ“体当たり”で臨んだ歴史を重ねる同大会。最近では女子の参加が増えているのが目立つものの、「小学校高学年の参加がここ4、5年で減っているのが気掛かり」と、岸さん、中森さんは口をそろえて指摘します。

特に、野球・サッカー熱の高まりや、塾通いによる影響も考えられるといい、「角界での、かつて一世を風靡(ふうび)した“若貴兄弟”のような人気力士の登場にも期待したい」と中森さん。

今年4月に横浜アリーナ場所で行われた「横浜市港北区出身」の力士・鳩岡さんも綱島子どもすもう大会で育った一人(2019年4月27日)

今年4月に行われた「横浜アリーナ場所」での一番に挑む鳩岡(幕下)。港北区出身の力士として、綱島子どもすもう大会で育った一人(4月27日)

角界に目を向けると、今年は区内の横浜アリーナ(新横浜3)で「大相撲横浜アリーナ場所」が18年ぶりに開催されており、港北区出身の幕下力士・鳩岡(鳩岡良祐)さん(木瀬部屋、25歳)が土俵に凱旋。鳩岡さんは、綱島子どもすもう大会で育った一人として、地元の期待を集めています。

また、神奈川県では唯一の横綱となった戦前の武蔵山(1909~1969年)は、日吉の出身ですが、綱島諏訪神社の草相撲で育ち、綱島で後援会が発足するなど、ゆかりの深い人物として今も語り継がれます。

綱島をはじめ、新羽や大倉山(旧太尾町)でも子ども相撲大会が継続して行われている港北区。“相撲熱”の高い土地柄だけに、子どもたちが相撲に目を向けてもらえるよう、角界の活性化が期待されるところです。

年中から小6までエントリー可、2日間参加で「表彰」対象に

今回は、綱島小学校での盆踊り大会(例年8月中旬頃に開催)が、学校内工事の影響により中止となるなど、これまでの風景とは異なる「新校舎」や「工事中」の光景を見ながらの開催に。

綱島にもゆかりが深い、日吉出身で神奈川県では唯一の横綱となった武蔵山(1909~1969)に関する展示が、横浜アリーナ場所でも注目を集めた(2019年4月27日)

日吉出身で綱島にもゆかりが深く、神奈川県では唯一の横綱となった武蔵山(1909~1969年)に関する展示は「横浜アリーナ場所」でも大きな注目を集めた(4月27日)

当日は、保育園児・幼稚園児(年中)以上、小学校6年生まで参加が可能。取り組みは学年ごとに行い、また団体戦も行う予定です。

参加・対戦にあたっては、両日共、9時から9時30分までの間に、会場で受付をすることが必要。当日の受け入れ人数に制限なし。表彰対象となるのは、2日間ともに参加した園児や児童のみになるとのこと。まわしの下にスパッツ着用も可。

「勝ち負け以上に、“きちんと礼をすること”といった、土俵での礼儀正しい振る舞いや、友だちと土俵上で対戦することの楽しさといった多くのことを学び、身に付けてもらえたら」(中森さん)とのことです。

まだ梅雨明けしていない関東地方。いつ灼熱(しゃくねつ)の夏がやってくるのか、猛烈な暑さで中止になるほどの昨年とはまた違う天気や天候への心配を抱きながら、50回記念の週末を迎えることになりそうです。

【関連記事】

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連日の猛暑と台風接近で決定、綱島伝統の「子どもすもう大会」が中止に(2018年7月26日)※昨年の記事

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【参考リンク】

7/27(土)~28(日)「第50回記念大会・綱島子どもすもう大会」開催します!(綱島もるねっと)

力士プロフィール~鳩岡 良祐(はとおか りょうすけ)(日本相撲協会)

第36回 悲劇の横綱 武蔵山~港北区の歴史と文化(シリーズ わがまち港北)(公益財団法人 大倉精神文化研究所)

悲運の横綱「武蔵山」の生涯(昭和57年1月1日号などの「とうよこ沿線」復刻版)


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