<ランキング>港北区内でも混乱のワクチン接種、地域の歴史を学べる動画ほか | 横浜日吉新聞

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ランキングこの一週間に読まれた記事のベスト10を紹介する「週間ランキング」。今月(2021年)5月21日(金)から27日(木)までの7日間に計14万8347ページが表示されたなかで、もっとも読まれた記事は、5月18日に公開した「<厚労省のサイト>ワクチン接種に対応の医療機関を掲載、港北区は140カ所超」の記事でした。

読まれた記事のベスト10は以下の通りです。カッコ内は表示回数(ページビュー=PV)と記事公開日。

  1. <厚労省のサイト>ワクチン接種に対応の医療機関を掲載、港北区は140カ所超(5月18日、5,809)
    → 地域で「新型コロナウイルスワクチン接種」に対応している医療機関の情報は、厚生労働省が開設している「コロナワクチンナビ」に掲載され、港北区内では140超の医療機関で個別に行うことになっています。ただ、あまり知られておらず、役所が印刷した数少ない「紙」の冊子(一部の医療機関しか掲載されていない)の入手希望者が殺到しているようです。コロナワクチンナビの存在を周りの方に伝えていただければありがたいです
    → 一方、現在の接種対象者が高齢層ということもあって、インターネットを使えず、区内各所に電話が殺到したり、医療機関に長蛇の列を作ったり、公共施設に直接訪れて予約が取れない窮状を訴えたりと、区内の公共関係や医療機関の現場は大変なことになっていると聞きます。こうした方たちの不安を解消するためには、オペレーターが直接電話対応したり、相談窓口を多く設けたりという形が理想なのですが、コストや準備期間を考えれば、区ごとの細かな情報を音声で流し続ける「ワクチン電話案内サービス」みたいなシステムを18区で開設するのが現実的ではないか、と思っています
  2. 日吉駅や綱島街道など「鉄道と道路の歴史」を解説、貴重な講座映像を公開(5月24日、4,562)
    → 2月に無観客で開かれた「港北地域学」講座の一部が公開されました。日吉や綱島など東横線の沿線が鉄道・道路網とともに発展してきた経緯を考えると、地域の歴史を知るうえで今回のテーマは最適ではないでしょうか。個人的には、綱島温泉が衰退した背景として「自動車交通に上手く対応できなかった」という考察には、なるほど!と膝を打ちました
  3. 港北区で初の「ワクチン集団接種」、早すぎる来訪や導線に課題も(5月20日、3,906)
    → 2週連続でランキング登場となりました。港北区には65歳以上の方が約7万人いるとのことですが、「インターネットが使えないので予約ができない」「電話がつながらない」と大混乱となっています。今回の接種は、ワクチン入手の段階から不透明で、国も現場も“走りながら対応・改善する”という形で接種を実施しています。非常時なのでやむを得ないのですが、問題は、こうした時に最適な情報伝達ツールであるインターネットがあまり通用しないことです
    → そのため、行政は「紙」をばらまいたり、オペレーターが電話対応したりしていますが、こうした対応には限界があります。接種場所や予約方法など日々変化が続く現状では、紙だと届いたときにはすでに情報が古くなってしまい非効率で、人による電話対応もコストがかかりすぎます(全部税金です)。まずは、高齢層にもなじみの深い「電話」で最新情報を細かく自動発信するしかない、というのが現時点での思いです
  4. 新聞に載らない「地元の事件簿」、ひったくり、車上ねらい、そして特殊詐欺(5月24日、3,263)
    → 港北区内にある5つの読売新聞販売店が協力し、港北警察署が「4月中の新聞にのらない『じもと』の事件簿」と題した紙を配布しました。5年ほど前にはインターネットで区内の犯罪情報を積極的に発信していた港北署だけに、さまざまな形で区民へ情報発信を行うことを期待したいところです
  5. 5/11(火)まで横浜・川崎に「まん延防止措置」、緊急事態と何が違うのか?(4月19日、2,766)
    → 5回連続でランキング登場となりました。4月20日(火)から1カ月以上にわたって横浜市や川崎市などに適用され続けている「まん延防止措置」。神奈川県内では6月20日(日)まで延長されることが決まりました。また、感染者数もあまり減っていません
  6. 広大な「四季の森」で初夏を感じる、6/11(金)にホタル観賞ツアー(5月13日、2,624)
    → 2週連続でランキング登場となりました。グリーンラインの終点である中山駅(緑区)が最寄りの神奈川県立「四季の森公園」を歩くツアーが6月11日(金)夕方に企画されています。応募はすでに締め切られています
  7. 慶應の森「外周」をぐるり散歩、動画で伝える日吉の”地形と自然”の魅力(5月25日、2,532)
    → 慶應大学日吉キャンパスの周辺に広がる森の周囲を歩くことで、地域の自然環境や魅力を伝える動画コンテンツがYouTube(ユーチューブ)で公開されています。知っているようで知らない街の自然を知るにも最適です
  8. 日吉駅前の“高級住宅街”で14戸の一戸建て分譲計画、冬にも販売へ(5月17日、2,529)
    → 2週連続でランキング登場です。先週も詳しく書きましたので最後に一つだけ。現在、同住宅街の東横線線路寄りでは、「東急新横浜線」の開業にともない、防音壁を作る予定があります。列車本数が多くなるため、防音壁自体は必要なのですが、現状では綱島街道のように、“無機質な壁”を築かれる可能性があります。そうなれば、住宅街の見た目や治安はどうなるのかが懸念されます
  9. 鶴見川沿いの人道橋付近に約100人、日吉・綱島で「皆既月食」見れずため息も(5月26日、2,395)
    → 5月26日(水)の夜、「スーパームーン」の皆既月食がみられるとメディアで騒がれていましたが、残念ながら夜は横浜市内の空に雲がたち込め、鷹野橋人道橋付近の鶴見川では見ることができませんでした
  10. 綱島に続き高田にも「ワクチン接種会場」、5/17(月)から市サイトで受付(5月12日、2,381)
    → 2週連続でランキング登場です。横浜市でも「ワクチンは必要な分が確保されており、必ず接種できる」というメッセージを発信していますが、新型コロナ禍に対する恐怖や、国・行政への不信と対応の不備もあって、混乱につながっているように見えます。当ページを見ているような65歳以上の方は、必要な情報は自らの手で入手できる方なので心配はないのですが、今回の混乱は地域での“情報砂漠”に迷い込んでいる高齢の方が多いという現れといえます
    インターネットを使えない層にとって、テレビや新聞というメディアが頼りですが、テレビは東京中心部の大規模接種会場のような大きな話題を知ることはできる一方、地域のどこで接種が受けられるのか、という細かな情報を得ることはできません。これまでに市は新聞折り込みを通じ、接種情報を一度発信していますが、情報が十分に伝わっていない様子です。高齢層でも新聞を購読してチラシまでも見るくらいに情報感度が高く、なおかつ購読料を払える人ばかりではないのかもしれません
    → 何度も書いて恐縮ですが、コスト面から考えると「0××-567-5670(コロナ-コロナゼロ※架空の番号です)」とか「0××-567-7970(コロナ-ナクナレ※架空の番号です)」みたいな覚えやすくて通話料の安い市内電話番号を入手し、NTTの協力を得て“話し中”にならないように太い回線を確保したうえで、ここで最新の情報を24時間流す、というような発信手段しか思い付きません(本音を言えば、ネット予約サイトの使いやすさや、アクセス耐久性を向上させるほうが重要だと思うのですが、その段階にいたっていないことが残念です)

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