“建物は横浜、出口は川崎”綱島街道沿い日吉3丁目の市境にマンション計画 | 横浜日吉新聞

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矢上川に近い日吉3丁目にあった「みずほ証券日吉寮」が昨年(2020年)秋から解体され、「Brillia(ブリリア)」ブランドで知られる東京建物株式会社(東京都中央区)がマンション計画を告知。現地には、微妙に形状や項目が異なる「横浜市」と「川崎市」の建築看板(標識)がそれぞれ2つ掲示されています。

解体前の「みずほ証券日吉寮」(写真左)、綱島街道沿いに面した一部や隣のミニストップは「川崎市中原区」となっている(2016年7月)

この場所は、綱島街道沿いにある「新矢上橋」の手前、出光のガソリンスタンド山和石油(日吉3)とミニストップ木月新矢上橋店(中原区木月4)の間にある一画で、古くから証券会社系の社員寮が建っており、近年は4階建ての「みずほ証券日吉寮」として使われていました。

昨年11月ごろに解体が始まり、年明けには跡地にマンション建設することを知らせる看板(標識)を掲出。これによると、事業者は東京建物で1287平方メートルの敷地に6階建て(高さ19.5メートル)42戸のマンションを2022年9月末までに建てる予定としています。

新矢上橋から見た建設予定地、41戸の分譲マンションになるという(2021年5月)

日吉駅から約650メートル(徒歩8~9分)、元住吉駅からは約1キロ(徒歩12~13分)という位置で、付近にはスーパー「もとまちユニオン日吉店」(中原区木月4)もあり、利便性は高そう。

地元の関係者などによると、物件は分譲マンションで、工事が遅れているため、看板に記載されている来年9月とする完成予定時期には現時点で間に合わない見通し。

綱島街道沿いには川崎市(右)と横浜市(左)の建築看板(標識)がそれぞれ掲出されている(2021年5月)

今回、マンションが建てられている付近は、現在の市境となっている矢上川の流れが過去に異なっていたことなどから、横浜と川崎の市境が入り乱れています

そのため、マンション敷地も建物など多くの部分が「横浜市港北区日吉3丁目」となっている一方、綱島街道に面した一部が「川崎市中原区木月4丁目」に入っており、両市の建築看板(標識)が並んで掲出されるというめずらしい光景が見られます。

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・【最新記事】日吉駅から徒歩8分の川崎市境に42戸、「ブリリア日吉三丁目」がサイト公開(2023年4月25日)※リンク追記

日吉2丁目の留学生寮跡マンション、駅西口10分圏では「6年ぶりの供給」とPRを開始(2018年4月24日、本物件の近く)

冠水危険性のある箇所一覧を公開中、日吉駅近くの“ややこしい市境道路”も(2018年10月12日、本物件の真横)

【参考リンク】

日吉3丁目・木月4丁目の旧「みずほ証券日吉寮」の場所(グーグルマップ)


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