慶應の森「外周」をぐるり散歩、動画で伝える日吉の“地形と自然”の魅力 | 横浜日吉新聞

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「日吉の街」、そして「慶應の森」の魅力を、コロナ禍だからこそ伝えたい――新たな動画番組が完成し、インターネット上で公開されています。

日吉の街を伝えるYouTube番組「いけちゃんねる」に慶應義塾大学 日吉丸の会の伊藤事務局長が登場、4月10日に「慶應日吉キャンパス」をぐるり歩くロケを行った(【前編】より)

日吉の街を伝えるYouTube番組「いけちゃんねる」に慶應義塾大学 日吉丸の会の伊藤事務局長が登場、4月10日に「慶應日吉キャンパス」をぐるり歩くロケを行った(【前編】より)

動画共有サイトYouTube(ユーチューブ)内で、日吉エリアの街の魅力を発信する「いけちゃんねる」を制作・公開している株式会社音創(日吉2)社長の池田紳一郎さんは、新たな番組のゲストに、慶應義塾大学日吉キャンパスの森「まむし谷」の自然環境保護活動を行う「慶応義塾大学日吉丸の会」(日吉4)事務局長の伊藤隆広さんを招へい。

先月4月10日に、慶應日吉キャンパスの外周を「歩く」ロケを行い、NHKの街歩き番組「ブラタモリ」にちなんだ「いけちゃんぽ《日吉丸》をブラタモリ風に探索してみた」を制作。

今月5月7日に「前編」、翌週5月15日に「後編」の2本の番組を発表、日吉の街や慶應の森について、一般には“知られざる”切り口で魅力を伝えています。

港北区最大級の緑地・慶應日吉キャンパスは「日吉丸」のかたちを描いているという(いけちゃんねるの番組【前編】より)

港北区最大級の緑地・慶應日吉キャンパスは「日吉丸」のかたちを描いているという(いけちゃんねるの番組【前編】より)

「慶應日吉キャンパスを空から見ると、動物のようなもののかたちに見えてきます。この動物のようなものを“日吉丸”と呼んで、日吉丸の会のキャラクターにしています」と、今回、池田さんを番組内でナビゲートした伊藤さん。

日吉駅前から、「港北区最大級の森」の周囲を“ぐるり”歩くことで、「源流、河口、山、谷といった地形を感じながら、新しい日吉のまちの魅力を発見してもらえるかと思います」と、慶應義塾高校(日吉4)在学時代から慣れ親しみ、同大学の授業で出会った頃から探究し続けてきた「慶應の森」の魅力を感じてもらいたいと伊藤さんは説明します。

約6千年前は「海に浮かぶ」島だった綱島(いけちゃんねるの番組【前編】より)

約6千年前は「海に浮かぶ」島だった綱島(いけちゃんねるの番組【前編】より)

慶應義塾大学名誉教授の岸由二さんによる「流域思考」に基づく発見も多々あるといい、「日吉本町から下田町、高田エリアまでかつて流れていた“松の川”(現在の松の川緑道)だったと思われる場所の出口が、ここ矢上川にあるんです」と、かつて流れていた水路の「源流」と、矢上川がつながっていることについても言及。

約6千年前には「島」だったという綱島の眺めや、その遠方に見える富士山弥生時代の遺跡や、「晴れやかな気分になれる」(伊藤さん)という谷を見下ろす風景、ロケ中にも表れた、小学生時代から好きだったという鳥の鳴き声といった、自然や地形が織り成す“未だ見ぬ”日吉を感じられるであろう数々のシーンが収録されています。

日吉本町や下田町と「川」でつながっていた?「松の川」だったと思われる場所の出口についても伊藤さんは解説(いけちゃんねるの番組【後編】より)

日吉本町や下田町と「川」でつながっていた?「松の川」だったと思われる場所の出口についても伊藤さんは解説(いけちゃんねるの番組【後編】より)

現在、約30人が所属し活動している同会では、新型コロナウイルス感染症の影響を受けていることから、通常より大幅に人数を絞り5、6人程度で、キャンパス内の草刈りといった「森のメンテナンス」活動を行っているといいます。

「コロナ禍」により、キャンパス外部からの森の見学活動も行うことができない状況が続いている同会ですが、先月4月から日吉駅西口エリアで新たにスタートした「あつまれ日吉の森プロジェクト」にも同会は協力。

「日吉丸」の鼻のあたりでは、ちょうど新幹線に遭遇(いけちゃんねる【後編】より)

「日吉丸」の鼻のあたりでは、ちょうど新幹線に遭遇(いけちゃんねる【後編】より)

箕輪町2丁目のプラウドシティ日吉内に先月4月15日にオープンした「吉日ワンダーベース(WONDER BASE)」で、慶應の森に生きるホトケドジョウやメダカ、ヤゴなどを展示する「出張水族館」を、先月4月25日に出展するなど、地域に根差すことを目的とした活動にも参加しているといいます。

池田さんが、今回のロケ地エリアの生まれ・育ちということもあり、「日吉生まれの池田さんが育った場所で、幼少時からの想い出も織り交ぜながら、お互いが知らなかった“日吉の街”をともに知り、番組を作り上げることができました」と伊藤さん。

慶應義塾大学が作った水害対策の「池」についても紹介(いけちゃんねる【後編】より)

慶應義塾大学が作った水害対策の「池」についても紹介(いけちゃんねる【後編】より)

約2時間半もの「長時間ロケ」を、それぞれ約11分間、約12分間に凝縮した番組の“いつかの”続編として、「次回は、慶應日吉キャンパス内を紹介してもらえることができれば」と語る池田さんとの、“コロナ禍”去りし後の再度のコラボレーションにも期待したいところです。

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【参考リンク】

慶應義塾大学・日吉丸の会公式サイト

いけちゃんねる(Youtubeチャンネル)※おおむね週1~2回、最新作を公開

【前編】いけちゃんぽ《日吉丸》をブラタモリ風に探索してみた!(Youtubeチャンネル)※約10分47秒

【後編】いけちゃんぽ《日吉丸》をブラタモリ風に探索してみた!(同)※約12分7秒


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