卒業生にとってはちょっと懐かしい、中学生には進路選択時に役立ちそうな動画が続々と制作されています。神奈川県は、今月(2020年)9月から県立高校の各校が独自に制作した紹介動画の公開を始めており、きのう9月23日時点で横浜や川崎市内など119校で動画が完成。新型コロナウイルスの影響で、文化祭や説明会など一般公開の機会を設けることが難しいなか、貴重な情報源となりそうです。
大学や私立学校では一般的になっている学校紹介動画ですが、県立高校が一律に制作するのはめずらしく、9月23日時点で県立138高校のうち、すでに119校が神奈川県の公式YouTubeチャンネル「かなチャンTV」に動画を公開しています。
生徒が中心となり、時には教職員や校長も登場しながら、学校内の様子や行事、部活動、カリキュラムなどを紹介しており、手づくり感がにじみ出た5分ほどの動画は、プロが制作した学校PR映像では伝わらない日常や各校の違いを知ることができそう。
たとえば、港北区内の3校では、港北高校(大倉山7)が“手人形”が校内を案内する形で学校を紹介し、岸根高校(岸根高校)では多くの生徒だけでなく校長も自ら登場。
新羽高校(新羽町)は生徒会長が学校の基本情報から校内施設、進路指導、校舎からの眺めまで細かくナビゲートしています。
今後、県立高校への進学を考えている中学生だけでなく、卒業生が現在の学校の様子を知りたいときにも最適で、当時と違って校舎や設備が充実していたり、制服が変わっていたり、教育カリキュラムが一変していたりと、時の流れを感じるだけでなく、子どもに進路のアドバイスをするうえでも役立ちそうです。
【参考リンク】
・<2020年公立校の試験日競争率>港北1.43倍、岸根1.24倍、新羽1.19倍に(新横浜新聞~しんよこ新聞、2020年2月17日、港北区周辺の公立高入試状況)
【参考リンク】
・神奈川県立高校による紹介動画の一覧(神奈川県)
・かなチャンTV(神奈川県公式)(YouTube)