綱島西2丁目のイトーヨーカドーに、15年ぶりの献血バスが来訪します。
コロナ禍の影響を受け、企業や大学での献血会場の中止が相次いでいる現状を受け、イトーヨーカドー綱島店(綱島西2、青柳英樹店長)は、2005(平成17)年9月以来15年ぶりとなる献血バスの巡回を受け入れ、あす(2020年)8月22日(土)10時から12時30分までと、13時45分から16時まで、同店前の駐輪場スペースで献血活動を行うことになりました。
国や自治体などにより1965(昭和40)年から毎年7月に行われている献血の推進運動「愛の血液助け合い運動」への協力を、コロナ禍を受け株式会社イトーヨーカ堂(東京都千代田区、三枝富博社長)が強化することになり、「お買い物のついでに献血にご協力いただけるよう、日本赤十字社の献血活動を応援いたします」(同社広報)との方針から、同社の社会貢献活動の一環として綱島店への献血バスの巡回が決定したとのこと。
神奈川県赤十字血液センター(大豆戸町)によると、「新型コロナウイルスの影響で、献血を実施していた企業や大学などでのバス巡回の中止が相次いでおり、県内の1日に必要な900人の協力人数に満たない日も多くなっています」と、コロナや厳しい暑さの影響もあり、血液が足りなくなっている状況が続いているといいます。
2011(平成23)年10月以降、月3回のペースで巡回を受け入れているトレッサ横浜(師岡町、三浦久プレジデント)では、コロナ禍以前(2019年度)の平均来場者は約52.5人、献血をすることができた人は約44.1人(いずれも数値は同センター発表)となっていましたが、「今年度(2020年度)になり、平均の来場者は約61.3人、献血ができた方約52.5人、 緊急事態宣言発令から5回の平均は来場者約72.2人、献血できた方は約62.4人と、献血いただける人数が増えている状況です」(県赤十字血液センター広報担当)とのこと。
同センターでは、「今年度の協力人数が増えている要因としては、皆様のボランティア意識の高まりや、 買い物など外出のついでに献血できるという、“ありがたい環境”のおかげと考えています」(同)と、スペースなどでも巡回・駐車できる場所には限りがあることから、バスの受け入れ施設への感謝の意を表します。
「輸血用血液は人工的に作ることができず、また長期保存ができないため、皆様の定期的なご協力が必要です。お時間がありましたら、お近くの献血会場、献血ルームでご協力をお願いいたします」(同)と、巡回当日や市内外に設けられている献血ルームへの来訪・協力を呼び掛けています。
なお、新型コロナウイルス感染症対策として、職員の健康管理(出勤前の体温測定、出勤後の体温測定、健康管理記録の作成) や 消毒の徹底(採血機材の消毒、献血タッチパネルの消毒など)、献血来場者の検温・手指消毒、3密回避策としての取り組み(献血時、医師の問診をバス内ではなく、屋外テント等で実施、献血バス内の乗車人数の制限、常時機械による換気など)を実施しているとのこと。
「献血バスでは、飛沫感染防止のパーテーションなどを設置し、献血者の皆様が安心してご協力いただけるような環境づくりをしています」(同)とのことです。
【関連記事】
・港北警察横の「赤十字血液センター」は7月開所、約100人が勤務する県内拠点に(新横浜新聞~しんよこ新聞、2017年4月19日)※横浜市や川崎市内の病院へ輸送するための拠点として移転、3周年を迎えたばかり
【参考リンク】
・神奈川県赤十字血液センター公式サイト(日本赤十字社)
・献血バス運行スケジュール~横浜市港北区の検索結果(日本赤十字社・神奈川県赤十字血液センター)
・献血バス運行スケジュール~横浜市都筑区の検索結果(同)※センター北駅、南駅前にも定期的に巡回
・トップニュース~【引き続きお願いします!】A型とO型の400mL献血に一層のご協力を!(日本赤十字社・関東甲信越ブロック血液センター)