猛暑対策の窓開けに注意、高田東で就寝時の「忍び込み」窃盗が連続発生 | 横浜日吉新聞

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連日の猛暑からか無施錠の家屋での窃盗犯罪が連続発生しました。港北警察署(大豆戸町、太刀野一夫署長)によると、今週(2020年)8月18日から翌19日の早朝にかけて、高田東2丁目と3丁目連続して2件の「忍び込み(=忍込み・しのびこみ)」による侵入窃盗が発生。いずれも無施錠のドアから侵入していることから、同署では夏場にみられるドアや窓の開放についての注意を呼び掛けています。【2020年8月21日22:52記事公開】

大豆戸町にある港北警察署

大豆戸町にある港北警察署

まず報告されている被害は、8月18日21時から翌19日の5時45分の間、無施錠の家屋1階の玄関ドアから侵入され、室内から金品を盗み取られています。

2つ目の被害は、時間帯が重なる同8月19日2時30分から4時までのわずか1時間半あまりの間に、無施錠の家屋1階にある勝手口ドアから侵入され、金品の窃盗被害を受けたとのこと。

いずれも高田東地区(2・3丁目)で発生しており、侵入した時刻の詳細や、同一犯かどうかはきょう8月21日12時時点で判明していないとのことです。

就寝している際に屋内に侵入し金品を盗む「忍び込み」への注意を呼び掛ける(写真は港北区内、イメージ)

就寝している際に屋内に侵入し金品を盗む「忍び込み」への注意を呼び掛ける(写真は港北区内、イメージ)

「忍び込み」は、夜間、家人が就寝している際に屋内に侵入し金品を盗むことで、留守を狙う「空き巣」とは異なり、万が一盗みに入った者が家人に発見されてしまうと、その場で「強盗」に変わるリスクもあることから、被害者にとって大変危険な犯罪の一つともいわれています。

コロナ禍により在宅が多いせいもあるのか、同署生活安全課の原英伸課長は「侵入盗の被害件数は例年よりは少ない状況となっていますが、の暑さで無施錠となることが多い住居や、女性を狙う住居への侵入犯罪も増える季節。特に2階、3階といった高層階であっても注意が必要です」と、夏場に増える住居侵入による犯罪への注意を呼び掛けています。

綱島エリアで行われた地域住民による防犯パトロール(8月12日)

綱島エリアで行われた地域住民による防犯パトロール(8月12日)

なお、「夏の暑い時期ではありますが、クーラーなどを活用することで熱中症対策を行ったうえで、ドアや窓は必ず施錠してもらえれば。センサーライトや2つ鍵を設置(ワンドアツーロック)する、窓を開ける場合は、風を通す以外のスペースは人が通れないように補助錠を付けるといった対策も有効です」と原課長。

犯人は、家人の動向を日頃から下見しているケースも多く見られるといい、「特に女性の一人暮らしの方などは留意してもらえたら。家の周囲に置いてあるものなどで家族構成をチェックし、犯行しやすい家屋かを物色しているケースもあるようです。防犯キャンペーンをコロナ禍で打ちにくいこともあるので、少しでも口コミなどで地域で情報を共有してもらいたい」(原課長)と、地域ぐるみでの防犯対策も呼び掛けています。

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【参考リンク】

港北区内犯罪発生状況(令和2年6月末・港北警察署生活安全課)(令和2年7月区連会定例会資料[PDFファイル]~港北区役所のサイト)※空き巣の件数が多いが、「忍込み」も発生している

港北区の犯罪発生状況~空き巣 令和2年5月末(港北警察署)

防犯のポイント「侵入盗(空き巣)」(神奈川県警)

「居空き」「忍び込み」を防ぐためには~在宅中の侵入編~セコム防犯ブログ(セコム株式会社)


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