綱島SST(Tsunashimaサスティナブル・スマートタウン)で収集された温度や雨滴(うてき)、CO2、花粉の量といった気象関連データが一般に公開され始めました。「街全体をデジタル化する」という目標を掲げた綱島SSTでは、大気中や街を測定(センシング)できる機器を各所に設置しており、パナソニックではこうしたデータをイノベーション(技術革新)の素として活用したい考えです。
今月(2018年4月)公開された「SCIM Smart Service(エスシム・スマート・サービス)」と題した専用サイトでは、街全体を3Dで表現され、マークのある箇所をクリックすると、同地で収集されたデータや発信している情報などが一元表示される仕組み。
たとえば、アンテナのようなマークをクリックすると、その場所で収集された湿度や照度、UV指数、PM2.5(大気汚染物質)、CO2、花粉など13ほどの大気中のデータが表示されます。アピタテラスの地上部や屋上部など、ピンポイントな場所における花粉やPM2.5、雨の滴(しずく)、風向きといった定期的状況が分かり、綱島や日吉エリアで自宅の外へ出る際の参考にもなります。
また、綱島SSTを訪れている人の状況や、綱島街道を映した映像録画データも数分遅れで公開されているため、周辺の混雑や渋滞状況をチェックすることも可能です。
なお、現時点では実験的な公開のため、パソコンとタブレット端末のみでしか閲覧できず、ページにアクセスする際にも時間がかかる場合もありますが、貴重な地域のデータとして何かと役立ちそうです。
(※)お詫び:記事当初は見出し・本文中に「気象のリアルタイムデータ」と記載しましたが、現時点ではリアルタイムとはいえず、「定期データ」の提供と訂正させていただきました。
【関連記事】
・「綱島SST」がまちびらき、先端技術と人を集め“イノベーション創出”を目指す(2018年3月27日)
【参考リンク】
・綱島SST「SCIM Smart Service(エスシム・スマート・サービス)」(スマートフォンでの閲覧不可)
・Tsunashimaサスティナブル・スマートタウン(綱島SST)公式サイト