多発するゲリラ豪雨と台風シーズンに備え、最新「洪水ハザードマップ」のチェックを | 横浜日吉新聞

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頻発するゲリラ豪雨やこれからの台風シーズンに向けて一度チェックしておきたいのが港北区内の「洪水ハザードマップ」です。今年(2017年)6月に公開されたばかりの最新版はインターネット上からもPDF形式で見ることが可能です。

6月に公開されたばかりの港北区内「洪水ハザードマップ」(横浜市サイトより

これは、鶴見川水系と多摩川水系の浸水想定区域の一部が改訂されたことにともなって新たに作られたもので、2日間で405ミリの雨が降り、堤防が決壊したり、川の水があふれ出したりした場合に、どこのエリアがどのくらい浸水するかをシミュレーション。地図上から浸水想定区域と浸水の規模が一目でわかるようになっています。

日吉や綱島、高田では、主に「荏田綱島線(日吉元石川線)」の綱島寄りのエリア(標高の高い綱島台の周辺を除く)と、矢上川寄りの日吉エリア早淵川沿いの綱島西や高田東、高田西エリアでおおむね3メートル未満の浸水となる可能性が指摘されているほか、中原区との境界近くにあるアンダーパスが大雨時の危険箇所となっています。

標高の高い日吉駅の周辺部や下田町、綱島台、高田町に近い一帯では浸水する可能性は指摘されていませんが、地図上では土砂災害の警戒区域が散見され、安心はできません。

港北区内の町名別の災害記録はPDF形式で公開されている

また、洪水ハザードマップと合わせて見ておきたいのが、過去の洪水などを町名別にまとめた区内の災害記録。たとえば2013年4月6日の大雨警報時には下田町4丁目で床下浸水、同年10月15日の台風第26号では綱島東3丁目で床下浸水、2011年8月26日の大雨洪水警報では高田西1丁目で床上浸水と床下浸水がそれぞれ発生したといった被害状況が記録されています。

下田町4丁目は浸水想定区域ではないにも関わらず床下浸水が発生していたり、2014年10月5日の台風18号では日吉本町2丁目でがけ崩れが起きていたり、洪水ハザードマップだけでは分からない危険箇所も見えてきそうです。

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【参考リンク】

港北区など横浜市内各区の洪水ハザードマップ

港北区における過去の洪水など町名別の災害記録PDF


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