最多児童数の師岡小、PTA会長が「見守り活動」で安全な運転・通行を呼び掛け | 横浜日吉新聞

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法人サポーター会員による提供記事です】子どもたちの「見守り活動」を通じて、自動車二輪車の安心・安全な運転や通行を呼び掛けます。

樽町中学校にも近い樽町4丁目と師岡町との境に位置する市道の交差点で、都合が付かない日を除いたほぼ毎日、子どもたちの見守りを続けているという横溝和宏さんは、横浜市立師岡小学校(師岡町)のPTA会長を務めています。

樽町中学校(樽町4)に近い交差点で見守り活動を行う、師岡小学校PTA会長の横溝さん(2月29日)

樽町中学校(樽町4)に近い交差点で見守り活動を行う、師岡小学校PTA会長の横溝さん(2月29日)

樽町バス停から徒歩1~2分、樽町中学校にも近いバス通り沿いにある「りりあタウン」(樽町3)の経営を行いながら、地域社会に貢献するを日々行っています。

横溝さんが、在学児童の保護者が所属するPTA活動の一環として行われている「校外委員会」の活動とは別に、ボランティアとしての見守りをスタートしたのは昨年(2023年)の春ころから。

横溝さんが見守りを行う場所に横断歩道があることを伝える「ダイヤマーク」の塗装が薄く見えづらくなっている

横溝さんが見守りを行う場所に横断歩道があることを伝える「ダイヤマーク」の塗装が薄く見えづらくなっている

横浜市内で最大となる1270人もの児童数(2023年4月現在)が通学する同小学校の児童約400人ほどが、横溝さんが見守りを続ける交差点を通過しているといいます。

「車やバイク、自転車の危険な運転で、ヒヤッとしたことは何回もあります」と横溝さん。

横断歩道があるにもかかわらず、減速を怠ったスピードを出した運転が車のみならず二輪車でも多くみられるといい、「日々の見守りの大切さ、必要性を感じます」と語ります。

横浜市内で最大の児童数が通学する師岡小学校の児童が通行。「通りかかる車もだいぶわかるようになりました」と横溝さん

横浜市内で最大の児童数が通学する師岡小学校の児童が通行。「通りかかる車もだいぶわかるようになりました」と横溝さん

特に、「継続してこの場に立つことで、どの車がどこに進むのかもわかるようになってきました」と、スピードの抑制や一時停止を正しく行う車や二輪車も増えていると感じているとのこと。

「校外委員会などの役割で保護者の皆様にはご苦労もお掛けしているかと思いますが、担当時間帯、また日々の見守り活動にもご参加いただければ」と、横溝さんは、地域エリアでの日々の見守り活動への協力を広く呼び掛けています。

「PTA改革」に取り組み、既存のアプリ継続も

大人の自転車の運転が特に危険と感じます」と語る横溝さん。

新型コロナ禍もあり、PTA活動の見直しの一環として、それまで地区でまわしていた横断旗(おうだんき)を、2023年春から各家庭ごとに配布する改革も行っています。

新型コロナが発生した2020年度からいち早くPTA活動の見直しやデジタル化にも取り組み、PTA活動管理アプリ「がくぷり」(株式会社Lavan7=ラバンセブン、東京都渋谷区)を2021年度から本格的に導入。

師岡小学校でのPTA改革にも取り組んできた

師岡小学校でのPTA改革にも取り組んできた

「来年度(2024年度)から横浜市が新しいアプリ『すぐーる』(バイザー株式会社、名古屋市中村区)を全校で導入することが決まりましたが、教育委員会が急に各学校に通達し、現在のアプリ契約を一方的に終えるようにと言ってきたことで、既に導入している学校にはあまりの突然のことで対応に困る状況がありました」と横溝さん。

対話や説明もないのが行政のやり方としてどうなのか、と個人的には思っています、来年度については『がくぷり』を継続使用します」と、市が投げかける一方的な“ルールの強制”にも、「各学校の実情を考えた対応を行ってもらいたい」との問題意識を投げかけます。

地域に根差した事業を行う経営者として、また保護者としても、「PTAや見守り活動の見直しを行っていることもあり、校外委員会の三役(委員長・副委員長・会計)も、来年度は全て立候補で決定しました」と、保護者が見守りの意味や意義を理解し、協力してくれる体制が整ってきていることを喜びます。

「ありがとう」と横浜市のマーク(き章)とともに書かれた横断旗はPTA会議室にあったものを使用している。「安心・安全な地域をつくっていくためにも、日々の見守り活動に協力を」と呼び掛ける

「ありがとう」と横浜市のマーク(き章)とともに書かれた横断旗はPTA会議室にあったものを使用している。「安心・安全な地域をつくっていくためにも、日々の見守り活動に協力を」と呼び掛ける

学校の教員の異動が一定期間で訪れることにも配慮したいと語り、「PTAとして、また保護者側から、学校の運営を支えていく機運をさらに高めていくことができれば。横浜市は5年後(2029年頃)に、師岡小学校の児童数が800人程度まで減るという推計を立てていると聞いていますが、まだまだ新たな住宅やマンション建設がこの地域で続いています。教育委員会や行政にも、大規模校ならではの問題をより理解してもらえるような活動を行っていきたい」との考えを示します。

さらなる“マンモス校”への歩みを続けていく可能性がある同校。学校運営へのさらなる協力を、横溝さんは、広く地域内外に呼び掛けていく考えです。

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【参考リンク】

横浜市立師岡小学校のサイト

複合施設「りりあタウン」と近隣施設(「りりあマンション」綱島樽町公式サイト)※ドラッグストア、医療関連、保育園や商業施設など入居施設の紹介

サービス付き高齢者向け住宅「りりあマンション」綱島樽町 公式サイト ※現在満室とのこと

「やってみよう!登下校見守り活動ハンドブック」の活用について(文部科学省総合教育政策局男女共同参画共生社会学習・安全課)

法人サポーター会員:合資会社りりあ~りりあタウン提供)


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