<横浜10大ニュース>2023年の1位は「相鉄・東急直通」、2位に「慶應高校優勝」 | 横浜日吉新聞

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港北区に関係する出来事が年間ニュースの1位2位を占めたのは過去46回でとみられます。

横浜市市民局は市民が投票で選ぶ「横浜10大ニュース」の結果をきのう(2023年)12月21日に発表し、1位に「相鉄・東急直通線開業」、2位は「慶應義塾高等学校 夏の甲子園優勝」と日吉や綱島に関係する出来事がトップ2を占めました。

2023年の「横浜10大ニュース」投票用パンフレットより

横浜10大ニュースは横浜市内で起こった出来事やニュースから市民が5項目以内を選んで投票するもので、今回で43回目。第1回は1981(昭和56)年に始まっており、この年の1位は「米軍貯油タンク(金沢区)が爆発、炎上」という出来事が選ばれています。

横浜市全体から選出されるため港北区内が中心となっている出来事やニュースが上位に選ばれることは多くはなく、今回のように1位と2位区内関連が占めたのは初めてとみられます。

2023年「横浜10大ニュース」の投票結果、過去最多となる1万617人が投票したという(市のニュースリリースより)

過去最多となる1万617人の市民が投票(1人5項目まで投票可能)したなかでトップは今年3月の「相鉄・東急直通線開業」で7077票を集めました。全18区・全年代でトップの票数となっており、横浜市内に与えた影響の大きさがうかがえます。

2位の「慶應義塾高等学校 夏の甲子園優勝」は4517票を獲得し、区別に見ると「Kアリーナ横浜開業」を選んだ人が多かった神奈川区と西区、中区を除いた15区内で2番目の票数を得ており、年代別では50歳代以上の投票が目立っていました。

甲子園での慶應高校の活躍は全国的な話題となった(8月11日)

以下、3位は「Kアリーナ横浜開業」(4111票)、4位に「新型コロナウイルス感染症5類へ移行」(3310票)、5位が「小児医療費を中学3年生まで無料に」(3239票)という順位になっています。

なお、市全体のベスト10には入りませんでしたが、「横浜ビー・コルセアーズ河村勇輝選手が新人賞とMVP 初のダブル受賞」(11位)という出来事は、横浜ビー・コルセアーズの本拠地である都筑区では5位、隣接の港北区は9位、緑区でも10位に入っていました。

【参考】「横浜10大ニュース」の上位に港北区関連の出来事が入った例

▼1985(昭和60)年

  • 2位:新幹線「ひかり号」の新横浜駅停車が1日51本に増加。市営地下鉄が新横浜~舞岡間で延伸開業【新横浜・岸根】

▼1988(昭和63)年

  • 3位:綱島駅前でバス誘導員への暴力に仲裁に入った少年の傷害事件に横浜地裁は正当防衛と認定【綱島】
    編注)1988年1月14日、バス誘導員が暴力を振るわれている場面に出くわした少年(職業はアルバイトとされる)は見かねて仲裁に入り、暴力を振るっていた相手(職業は不動産業者とされる)に対し、鉄製の立て看板で顔面を殴打するなどして負傷させた(相手方は左目を失明したとされる)ため、少年が現行犯逮捕された。少年は即日釈放となったが、在宅のまま家庭裁判所に送致され、正当防衛か否かが争われた

▼1993(平成5)年

  • 3位:市営地下鉄3号線「新横浜~あざみ野」間開通着工から6年、港北ニュータウンを貫き、市北部と市心部を結ぶ【新横浜・北新横浜・新羽など】

▼1997(平成9)年

  • 1位:7万人を収容する国内最大級のスタジアム「横浜国際総合競技場」が港北区に完成【小机・新横浜※日産スタジアム】

▼1998(平成10)年

  • 3位:横浜国際総合競技場オープン。国内最大の7万人を収容する【小机・新横浜※日産スタジアム】

▼2002(平成14)年

  • 1位:2002年ワールドカップサッカー大会 決勝戦横浜で開催【小机・新横浜※日産スタジアム】
  • 3位:アゴヒゲアザラシのタマちゃん現わる 横浜市民の間でも大人気となった【鶴見川など】

▼2003(平成15)年

  • 3位:横浜F・マリノスJ1完全優勝 年間優勝は8年ぶり2度目【小机・新横浜※日産スタジアム】

▼2008(平成20)年

  • 1位:横浜市営地下鉄の新路線グリーンラインが開業【日吉・高田など】

▼2018(平成30)年

  • 1位:成人式の晴れ着トラブルで市民や団体等から支援の申出多数、横浜市は特設ホームページや相談窓口を設置【新横浜※横浜アリーナ】

▼2019(平成31・令和元)年

  • 1位:横浜でラグビーワールドカップ2019開催【小机・新横浜※日産スタジアム】

)横浜市中央図書館調査資料課「『横浜10大ニュース』一覧(昭和56年~平成30年)」(2019年4月16日発行)および横浜市の発表資料を参照しました

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・【過去記事】<横浜市民10大ニュース>2019年も新横浜の出来事がトップ、2位は相鉄・JR直通線(新横浜新聞~しんよこ新聞、2019年12月20日、※「相鉄・JR直通線」は港北区内の地下貨物線を一部通っているが駅は無く、地下なので区内で見ることはできない)

【参考リンク】

「2023年 横浜10大ニュース」の結果発表ページ(横浜市市民局、2023年12月21日)


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