慶應競走部が「箱根駅伝」予選突破に挑戦、地域貢献で陸上イベントも開催 | 横浜日吉新聞

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30年ぶり「箱根駅伝」出場を目指す慶應競走部が、慶應と地域、そして人をつなぐ「陸上」イベントの開催にも“挑戦”しています。

1917(大正6)年の創部以来106年の歴史を持つ慶應義塾大学体育会「競走部」(伊藤達也主将)は、きょう(2023年)10月14日(土)9時35分より、陸上自衛隊立川駐屯地から立川市街地、国営昭和記念公園にて開催される、第100回を迎える「箱根駅伝(東京箱根間往復大学駅伝競走)」の予選会に出場。

初めてクラウドファンディングを通じて寄付金の募集を行った「慶應箱根駅伝プロジェクト」では最終目標金額の1千万円超を達成した(レディーフォーのサイト)

初めてクラウドファンディングを通じて寄付金の募集を行った「慶應箱根駅伝プロジェクト」では最終目標金額の1千万円超を達成した(レディーフォーのサイト

慶應義塾高等学校甲子園優勝の勢いそのままに、弊部も30年ぶりの箱根駅伝出場を決めて日吉の街を盛り上げます」(同部)との想いで、今回の予選会に臨んでいるといいます。

朝9時25分から11時25分まで行われる初の地上波全国ネット中継(日本テレビ系列)やインターネットでの生配信も予定されていることから、全国各地、また地元・日吉近郊からの熱き声援が送られることになりそうです。

10月21日(土)・22日(日)開催予定の第3回「ALL KEIO(オール慶應)トラック&フィールド(陸上)フェスティバル」案内ポスター(慶應義塾体育会「競走部」提供)

10月21日(土)・22日(日)開催予定の第3回「ALL KEIO(オール慶應)トラック&フィールド(陸上)フェスティバル」案内ポスター(慶應義塾体育会「競走部」提供)

また、10月21日(土)22日(日)には、第3回「ALL KEIO(オール慶應)トラック&フィールド(陸上)フェスティバル」(山岸成実行委員長)を開催。

1日目は「陸上競技会」の開催となっており、すでに申込受付期間を終了。「当日参加はできませんが、部員たちが自己記録更新を狙って真剣に競技をする姿や専門外の種目にチャレンジする姿は圧巻です。観戦は大歓迎です」と同イベントの企画担当者。

「レクリエーションデイ(イベントデイ)」が行われる2日目の22日には、子どもから大人まで「陸上競技」に親しむことができる1日となっており、一部の企画を除き、現在参加者を募集しています。

150人の部員が「つながり」をつくり地域貢献を志す

初回開催となった2021年と2回目となる2022年には、それぞれ10月30日に開催。

4年生の引退時期にあわせて開催してきたといい、「最初は引退する4年生を送り出す場を創ることから始まりました」と同イベントの企画担当者は語ります。

しかし、「オール慶應(ALL KEIO)」というネーミングの通り、「現役部員だけでなくOBやOG、慶應義塾に学ぶ慶應義塾一貫校生や、塾員(慶應義塾のOB・OG)といった、“タテ・ヨコ・ナナメ”のつながりを強化することも目的として立ち上げられました」(同)と、さらに大きな目標を設定したとのこと。

「レクリエーションデイ(イベントデイ)」が行われる10月22日(日)についてのポスターは日吉駅近郊の一部エリアでも掲示されている(主催者提供)

「レクリエーションデイ(イベントデイ)」が行われる10月22日(日)についてのポスターは日吉駅近郊の一部エリアでも掲示されている(主催者提供)

さらに“地域貢献”の要素がプラスされたといい、「今年は、日吉で活動している我々にしかできない地域貢献の形を見出すことや学生スポーツの新しい在り方を社会に提示することも目的としており、イベントは形を変えながら成長しています」(同)と、総勢約150人もの部員が、企画の立案から予算の策定・執行、当日の運営まで様々な形でかかわりながらの社会への貢献を目標に設定、2日間開催にイベント規模を拡大したと語ります。

また、“地域の人々”が参加できるようなイベントをさらに充実させているといい、「日吉近郊の皆様と素晴らしいイベントを創り上げることは日頃の感謝を伝える手段であり、イベントを通して得られる一体感は『地域の皆さんが応援してくださっている』という部員の意識に変わっています」(同)とのこと。

日頃の練習から試合に至るまで全部員が持っている意識として、イベントを開催することによる地域との一体感相乗効果と感じていると説明します。

日吉が改修工事中で「等々力」開催へ

10月22日(日)に開催予定の「レクリエーションデイ」イベントは、現在、慶應日吉キャンパス内の陸上競技場が改修工事中で使用ができないことから、川崎市等々力緑地内の「等々力補助競技場」(中原区等々力)で行われます。

すでに申し込みを締め切ったイベントもありますが、現在募集中のイベントは10月18日(水)を目処に募集を締め切る予定とのこと。

「ALL KEIOトラック&フィールドフェスティバル」のインスタグラムには各イベントの詳細についての説明やポスターも

「ALL KEIOトラック&フィールドフェスティバル」のインスタグラムには各イベントの詳細についての説明やポスターも

等々力補助競技場から付近の多摩川河川敷までをエリアとし“ごみ拾い”を行う「アドベンチャーライト」(10時40分から12時15分まで)や、セントラルスポーツ株式会社(東京都中央区)が協力する「キング・オブ・アスリート」(11時30分から13時30分まで)、世界的チャリティーランイベントのプレ企画「ウィングス・フォー・ライフ・ワールドラン」(13時30分から15時まで)の3つの種目では当日の飛び入り参加が可能だといいます。

いずれも観戦・見学や参加費用は無料となっています。

イベントを開催することでの部内のチームワークの強化にもつながっているといい、「学部生だけでなく大学院生も運営に携わり、多種多様な専門種目を持つ個性豊かな選手はもちろん、サポートスタッフも多く皆様のご参加をお待ちしております」と、イベントへの申し込みや当日の来場を広く呼び掛けています。

【関連記事】

30年ぶり「箱根駅伝」を目指す慶應、日吉で活動の競走部が支援呼びかけ(2023年7月10日)

【参考リンク】

The 3rd ALL KEIO Track&Field Festival特設サイト(慶應義塾体育会競走部)

イベント(同)※詳細や募集ページへのリンクなど

アクセス(同)※等々力補助競技場への案内マップへのリンクなど

慶應義塾體育會競走部公式サイト

第100回箱根駅伝予選会(TVer) ※日本テレビ・10月14日(土)9時25分より配信予定(リンク切れ)


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