<日吉6>高級感とデザート重視の焼肉店、スーパー経営企業が11/24(水)開店へ | 横浜日吉新聞

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これまでのイメージを一新する「高級感」と「デザート」重視の焼肉店が、日吉に初上陸することになりました。

和食レストラン跡に来月(2021年)11月24日にオープンする「プレミアムカルビ港北日吉店」(10月14日)

和食レストラン跡に来月(2021年)11月24日にオープンする「プレミアムカルビ港北日吉店」(10月14日)

東証一部上場企業の株式会社神戸物産(兵庫県加古川市、沼田博和社長)は、日吉6丁目の日吉宮前エリアに、デザートビュッフェも楽しめる焼肉店「プレミアムカルビ(PREMIUM KARUBI)港北日吉店」を、来月(2021年)11月24日(水)にオープン。

同店は、昨年(2020年)11月29日に閉店した「華屋与兵衛 港北日吉店」の建物を全面的に改装しオープンするもので、現在、採用活動も終了し開店準備を進めているといいます。

「美味しい焼肉のカタチ」として、スタイリッシュかつ木目調のあたたかさも感じる店舗空間を演出している(写真・リンクはプレミアムカルビのサイト)

「美味しい焼肉のカタチ」として、スタイリッシュかつ木目調のあたたかさも感じる店舗空間を演出している(写真・リンクはプレミアムカルビのサイト

2018(平成30)年12月に、川崎市宮前区尻手黒川道路沿いに「宮前平店」を1号店としてオープン以降、今回の出店で11店舗目。横浜市内では、南区中里の「上大岡店」に次いで2店舗目、神奈川県内では5店舗目。

全国47都道府県に937店舗(8月末現在)を展開する食品スーパー「業務スーパー」を運営する神戸物産による「直営店」での経営になるとのこと。

焼肉と店内手作りの「プレミアムデザート」がビュッフェで食べ放題であることについてもアピール(10月14日)

焼肉と店内手作りの「プレミアムデザート」がビュッフェで食べ放題であることについてもアピール(10月14日)

同社・広報担当の足立瑞季さんは、今回、日吉に進出した理由について、「横浜市の中でも、東京都心にほど近く、ファミリー層が多く居住しているものの、住民数に対しての“ファミリー向けの店舗の数も少ない”という認識から出店を決めました」と説明します。

他社との差別化については、「店内手作りのデザート10種類、ジェラート18種類の食べ放題ができるところが大きな特徴です。また熟成肉の塊肉やトリュフだれ、チーズフォンデュやキャビアなどについて、おそらく他店にはない食べ方の提案をしています。また、当然ではありますが肉質にもこだわっています」(足立さん)とのこと。

1回に取れる個数や時間に制限はあるものの、感染症対策で対面部分を仕切ったビュッフェでデザートやジェラートを楽しめる(株式会社神戸物産のプレスリリースより)

1回に取れる個数や時間に制限はあるものの、感染症対策で対面部分を仕切ったビュッフェでデザートやジェラートを楽しめる(株式会社神戸物産のプレスリリースより)

厳選したという食材の肉と、店内製造のスイーツやジェラートなどの“充実したメニュー構成”で、「他社との差別化を図る(同社2021年10月期第2四半期決算説明資料)」としています。

今回、スーパーを手掛ける企業が「焼肉店」を経営することについて、日吉在住の流通評論家・渡辺広明さんは、「食事をする人の人数、すなわち食べる量の“総量”が変わらないと仮定すると、家で食べる“内食”か、総菜や半調理品の“中食”か、“外食”かの3つの選択肢となります」と、現在の“食の流通”を取り巻く環境について解説します。

株式会社神戸物産のサイト(写真・リンク)では、日本最大級だという「食の製販一体体制」とうたう。「業務スーパーのプライベートブランド商品(PB商品)も好調なようです」と流通評論家の渡辺広明さんは分析する

株式会社神戸物産のサイト(写真・リンク)では、日本最大級だという「食の製販一体体制」とうたう。「業務スーパーのプライベートブランド商品(PB商品)も好調なようです」と流通評論家の渡辺広明さんは分析する

そんな状況のなか、「台湾やタイのバンコクなどでも見られるように、例えば朝食を外で食べるような、日本ではこれまでになかった、新しい“外食”のスタイルが、今後、“食の市場”を拡大すると考えられます」と、とりわけ、“女性の社会進出”が進むなか、スーパーと外食といった壁がなくなり、女性に人気を博す同店のスタイルに至ったのではないかと分析していました。

また、渡辺さんによると、「換気の部分で、焼肉店の開店は“コロナ禍”に強いというイメージからかブームとなっています」と、食材を扱う企業や居酒屋などの飲食店が焼肉店への新規参入をおこなうケースが増えているとも説明します。

尻手黒川道路沿いにある「プレミアムカルビ」宮前平店(宮前区土橋2、東急田園都市線宮前平駅から徒歩約7分)は1号店。開店早々、多くの来店客が訪れていた(10月14日)

尻手黒川道路沿いにある「プレミアムカルビ」宮前平店(宮前区土橋2、東急田園都市線宮前平駅から徒歩約7分)は1号店。開店早々、多くの来店客が訪れていた(10月14日)

そんな激しい焼肉店“競争”のなか、広報・足立さんは、「現在、社員・スタッフ一同は、(港北日吉店の)オープンに向け、約1カ月半のトレーニング中です。お客様の大切な時間を“プレミアムカルビで過ごしてよかった”と思っていただけるよう、精一杯努力してまいります」と、新店舗の開店に向けた意気込みを語っていました。

「地元の皆様に末永くご愛顧いただける店を作りたい」と足立さんが力をこめる同店の店舗の広さは約382平方メートル、客席部分は約200平方メートルで、客席数は156席を予定。

「プレミアムカルビ港北日吉店」は、日吉駅東口発着の「日93~95」系統や、綱島駅からの「日92」系統の東急バスでアクセスしやすい場所にある(10月14日)

「プレミアムカルビ港北日吉店」は、日吉駅東口発着の「日93~95」系統や、綱島駅からの「日92」系統の東急バスでアクセスしやすい場所にある(10月14日)

営業時間は、平日は11時30分から23時45分まで、土日祝は11時から23時45分まで(コロナ禍の制限がない通常営業の場合)。

なお、「華屋与兵衛」時代にあった座敷はなくなり、全席ソファー、椅子の席となるとのことで、駐車場は最大28台までを予定しているとのことです。

【関連記事】

多彩なメニューとデザートに支持集まるか、「プレミアムカルビ」が日吉に開店(2021年11月24日)※リンク追記、オープン日(開店前)の予告記事

日吉の華屋与兵衛が24年余の歴史に幕、11/29(日)閉店で「惜しむ声」も(2020年11月26日)

綱島街道「焼肉交差点」の痕跡が消える、最後の2軒建物は更地化・解体中(2017年6月15日)※綱島街道と尻手黒川道路が交差する「木月四丁目交差点」にかつて焼肉店が4店舗あった。「(日吉周辺地区は)焼肉が好きな人が多い土地柄」と渡辺さんも分析している

【参考リンク】

プレミアムカルビ公式サイト(株式会社神戸物産)

プレミアムカルビ公式Instagram(同)※ 旭区上白根町「四季の森店」を12月16日にオープン予定(同社広報)とのこと


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