再開発ビルは「新綱島スクエア」、東急ストアやタリーズなどが今冬出店へ | 横浜日吉新聞

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新綱島駅の地上部で建設が進む再開発ビルは「新綱島スクエア」と名付けられ、5階建ての商業棟部分などでは今年冬のオープンに向けて東急ストアタリーズコーヒーなどが出店を計画しています。

きょう(2023年)6月20日午後に新綱島駅前地区「市街地再開発組合」と東急、商業施設の開業準備業務を受託する東急モールズデベロップメントが発表したものです。

「新綱島スクエア」の公式サイトも6月20日午後に公開された。ロゴマークは「綱」や「つながり」をイメージしたものだという

新綱島スクエアは、29階建てのマンション(高層)棟「ドレッセタワー新綱島」(252戸)と5階建ての商業(低層)棟で構成。

商業棟のうち1階から3階フロアの店舗面積は約2580平方メートルで、計13のテナントが入る予定としています。

綱島街道側から見た再開発ビル、右側が29階建てのマンション(高層)棟、左下の緑色のカバーがかけられている建物が商業(低層)棟(6月13日撮影)

商業テナントのフロアでは、1階にカフェやラーメン店、銀行など5店舗、2階には東急ストアなど3店舗がそれぞれ進出(本ページ下部にテナント一覧)。

3階は内科・小児科・眼科・皮膚科・歯科などで構成するクリニックモール「メディパーク」が計画され、4階と5階には港北区民文化センター「ミズキーホール」が来年3月にオープンする予定です。

新綱島駅の古民家(桃畑)側から見た「新綱島スクエア」のビル断面図、低層棟は5階建てだが、上部はホールなどが入るため実際には9階建て程度の高さがある(ニュースリリースより)

主力のテナントとしては、かつて綱島で2店舗体制をとっていた東急ストアが入り、綱島駅直結の「綱島駅前店」とともに東口にも店舗が“復活”する形となりました。

綱島東口での「東急ストア」は2020年2月に閉店した「東急ストア綱島店」(現「クリエイトエス・ディー」)以来となる(2017年撮影)

また、カフェに「タリーズコーヒー」、飲食店はラーメン店の「博多一風堂」、物販では雑貨店「マルシェドブルーエプリュス」(ブルーブルーエ)など、首都圏で一定の知名度を持つテナントを揃えているのが特徴です。

港北区では5店目となるタリーズコーヒーが出店を予定(写真は新横浜の店舗)

新綱島スクエアのテナント構成について同ビルの関係者は、「もともと西口に比べて東口は商業施設が少なく、めずらしさよりも、まずは駅利用者や周辺居住者の生活インフラを整えることに重点が置かれた」と明かします。

新綱島駅の付近では、今後完成する他のビル内などにも店舗の進出が予定されていることから、買物環境はこれから先も充実していくものとみられます。

新綱島のバス乗場は12月までに完成へ

新綱島駅の地上部では再開発ビルなどの工事(写真奥側)に加え、今冬の完成に向けて道路(綱島東線)やバス乗場などの整備が続く。右側手前は新綱島駅の北口(日吉側)(6月13日撮影)

現在、同ビルが位置する新綱島駅の地上部では再開発工事が続いており、市の綱島駅東口周辺開発事務所によると、今年12月までには新たな道路「綱島東線」を完成させ、バス乗場やタクシー乗場を設ける予定だといいます。

新綱島駅側のバス乗場には、綱島街道を通る日吉・鶴見方面行のバス路線が綱島駅から移される予定となっており、新綱島スクエアや隣接する12階建てビル(シニア住宅など、下部は生活利便施設)のオープンなどとともに、人の流れを変えていくことになりそうです。

新綱島駅の地上部に位置する「綱島東線」の工事状況、道路上にはバス・タクシー乗場が設けられる予定(横浜市都市整備局・綱島駅東口周辺開発事務所「綱島駅東口周辺~まちづくりニュース」第11号より)

「新綱島スクエア」のテナント一覧

<1階>

タリーズコーヒー → 日吉駅前の慶應日吉キャンパス(協生館)やトレッサ横浜(南棟)のほか、新横浜では2店舗を営業しており、港北区内では5店目

生活雑貨店「マルシェドブルーエプリュス(Marche de Bleuet plus)」→ 日吉東急アベニューやトレッサ横浜(南棟)などに「ブルーブルーエ(Bleu Bleuet)」を全国展開するブルーブルーエジャパン株式会社(東京都渋谷区)による生活雑貨店。「衣・食・住」をテーマに“シンプルで遊び心”のある雑貨を販売

生花店「フルールメサージュ(Fleur Message)」→ ジャパン・フラワーネットワーク株式会社(東京都品川区)が関東を中心に展開する直営フラワーショップ。港北区内へは初出店

博多一風堂は港北区内で新横浜駅の飲食店街に出店中

博多一風堂(ラーメン)→ 1985(昭和60)年に福岡市内で創業し、今年5月時点で国内108店・海外65店を展開する大手ラーメンチェーン。東証プライム上場の株式会社力の源(ちからのみなもと)ホールディングス(福岡市中央区)が運営。1994(平成6)年に「新横浜ラーメン博物館」へ出店(2001年5月閉店)するなど港北区とは縁があり、現在は新横浜駅ビルの飲食店街「ぐるめストリート」に出店中

「きらぼし銀行」の横浜支店は日本大通り駅近くにある

きらぼし銀行 → 3つの銀行によって生まれた首都圏の地方銀行。新宿区を本社とし神奈川県東部も地盤としていた「八千代銀行」をはじめ、古くから東証一部に上場していた「東京都民銀行」、東京都が関与して設立された「新銀行東京」が2018(平成30)年5月に合併。横浜市内では旧八千代銀行時代から緑区中山や長津田、青葉区市ケ尾などにも店舗を置いており、港北区内は初出店

<2階>

綱島駅の東急ストア(写真)に加え、新綱島駅にも設けられる

東急ストア → 駅東口側では綱島街道沿いの「東急ストア綱島店」(2020年2月閉店、現「クリエイトエス・ディー」)以来の店舗。綱島で東急ストアが2店体制に戻るのは、旧駅ビル時代に「綱島駅前東急ストア」が営業していた2016(平成28)年1月初旬以来7年以上ぶり

2019年に解体され、再開発ビル敷地の一部となった「モナーク綱島」、2階では「トータルケア綱島」が営業していた(2019年撮影)

トータルケア綱島 → 4年ほど前までこの地にあったマンション「モナーク綱島」(2019年解体)の2階で営業し、現在は綱島西口駅前にある鍼灸・マッサージ施術所

アイセイハート薬局(調剤)→ 近年出店した新横浜や大倉山など、グループで約400店(6月時点)を展開する株式会社アイセイ薬局(東京都千代田区)による調剤薬局

<3階>

クリニックモール「メディパーク」(内科・小児科・眼科・皮膚科・歯科などを予定)

<4階・5階>

港北区民文化センター「ミズキーホール」(2024年3月開館予定)

【関連記事】

愛称は「ミズキーホール」、新綱島駅で2024年3月開館の区民文化センター(2022年8月29日、ミズキーホールは来年3月に開館予定)

新綱島駅と直結「民間ビル」はシニア住宅とテナント、区文センターに接続(2021年10月4日、隣接する12階建てビルと接続予定)

近い未来の綱島東口を描いた「イメージパース」、街の俯瞰図を市が公開(2020年3月23日、バス乗場のイメージなど)

【参考リンク】

新綱島スクエアの公式サイト(テナント情報など)

新綱島駅前地区第一種市街地再開発事業の建物名称が「新綱島スクエア」に決定~2023年冬より商業施設・公益施設が順次オープン(新綱島駅前地区市街地再開発組合・東急、2023年6月20日)


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