＜横浜市初＞港北区防災大使にシュウペイさん、“地元への想い”を熱く語る

公開日：2023年06月21日
01_防犯・防災, 05_生活サービス, 07_高田エリア, 11_横浜市港北区, 20-3_中学校, 20-4_小学校お笑い • ぺこぱ • シュウペイ • 成人式 • 早淵川 • 早渕川 • 横浜アリーナ • 横浜スカーフ大使 • 横浜市 • 横浜市立高田中学校 • 横浜市立高田小学校 • 水害 • 港北区 • 港北区防災大使 • 矢上川 • 関東大震災100年 • 防災大使 • 高田中学校 • 高田天満宮 • 高田小学校 • 鳥山川 • 鶴見川

横浜市初の「防災大使」に就任したシュウペイさんが、“生まれ育った”地元・港北区への熱き想いを語りました。

初代「港北区防災大使」に任命されたシュウペイさん（右）、漆原港北区長。「村上信五のだれおる！（村上信五のだれかおるやろ！）」番組（ひかりTV～Leminoで放映）の出演がきっかけとなり大使就任に至った（6月20日、東京都内）

横浜市港北区（大豆戸町、漆原順一区長）は、今月（2023年）6月15日、区内出身のお笑いコンビ「ぺこぱ」のシュウペイさん（本名：成田秀平さん）を、初代「港北区防災大使」に任命。

きのう6月20日午後、東京都内の所属事務所（株式会社サンミュージックプロダクション、新宿区左門町）で任命式を行いました。

シュウペイさんは、2008（平成20）年に山口県出身の松陰寺太勇（しょういんじたいゆう）さんとお笑いコンビ「ぺこぱ」を結成。

日本一の漫才師を決める「M-1（エムワン）グランプリ」（吉本興業・ABC朝日放送テレビ主催、2019 年12月）で3位に入賞、その後もメディアに多数出演するなど、若年層を中心に日本全国で幅広く知られる存在として活躍してきました。

「M-1グランプリ」での入賞をきっかけに全国的著名度が高まり活躍してきたシュウペイさん（港北区の記者発表資料）

「かねてから、どこまで皆様にお力添えができるのか、地域への貢献だったりだとか、地域活性化という想いが昔からあって、このような仕事をしているので、何か『大使』になれるきっかけがないかと思ってきました」とシュウペイさん。

今年1月25日に出演したテレビ番組でその「悩み」としての「大使」への想いを披露したことにより、番組側が港北区に「大使就任」のオファーを実施。

港北区の漆原順一区長がこの打診を受けて3月8日に放映された同番組にZoom（ズーム）でリモート出演したところ、「港北区への想い」を熱く語るシュウペイさんの姿に心打たれたといいます。

「関東大震災100年」の節目で“若者世代”に情報を届けるためにはと、市内初の防災大使の構想を練っていたことで、今回の任命に至ったと漆原区長は説明します。

「生まれ育った」港北区に熱き想いで“恩返し”

相方の松陰寺太勇さんとともに結成したお笑いコンビ「ぺこぱ」として地元・高田天満宮のステージに立ったことも（‎2018‎年‎10‎月‎）

記者会見の場でシュウペイさんは「今回、ぼくの地元でもある港北区の防災大使に任命いただきました。夢のような、というか、本当に、生まれ育った港北区に貢献できる防災大使に任命いただき、非常に嬉しく思っています」と、“生まれ育った”街の大使に就任できたことを喜びます。

意気込みとして、「港北区は川も多かったりしますし、本当に（鶴見川など）有名な川がたくさんあったりとかで、水害とかも多くある街でもあるので、やはりそういった災害から身を守るための備えを認知いただきたいと思います」と、“川が多い”、かつては水害が多発した港北区の歴史についても言及し、その備えの必要性を訴えます。

「子どもから大人まで、まだしっかり備えをしていない家庭もあると思います。一人ひとりが自分の身を守れるような災害への取り組みについても発信していくことができれば」と、大使としての情報発信や活動への周囲の協力を呼び掛けます。

地元・高田のステージで多くの人々を魅了していた（同）

港北区の想い出については、「横浜アリーナでの成人式といった“住んでいないと経験できないこと”や、サッカー競技場があるといった、他の地域から多くの人々が集まるようなところに生まれて本当に良かったと、昔から思っていました」と、かねてから感じていたという“港北区への想い”についても力強く語ります。

そのためか、「地域貢献というか地元に恩返しという意味で、僕がきっかけで港北区を知ってもらうことができれば」と、これまでの半生、35年間ずっと横浜市や港北区を「愛している」と語るシュウペイさんは、“いかに皆さんに知ってもらうかというところ”と、地域貢献を行う中での今後の抱負についても語ります。

高田天満宮・高田小の記憶、高田中との交流も

シュウペイさんの母校・横浜市立高田小学校は来年創立150周年を迎える。「100年以上の歴史を持つ学校は少ない」とその歴史を大切に感じているという（5月9日）

かつて高田天満宮（高田西3）での秋の例大祭で「奉納演芸」としてのステージに上がったこともあるシュウペイさん。

「今年（2023）年の正月には、高田天満宮でおみくじを引いて、大吉を引きました。天満宮のお祭りには子どもの頃から行っていたので、本当に想い出があります」と、幼少期からの懐かしい記憶をたどります。

今年3月には、「新型コロナ禍」で想い出を多く作れず卒業するに至った母校の横浜市立高田中学校（高田町）の6年生に「メッセージ動画」を松陰寺さんとともにプレゼントしたというエピソードも。

シュウペイさんの「後輩」高田中学校の3年生は、昨年（2022年）慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科（SDM研究科）との「地域の防災を『システム×デザイン』する」成果発表会も行った（同大学日吉キャンパス、11月28日）

「やっと、地元の中学校の卒業生として、先輩として、何か一ついいことを生徒の皆様にできたかな、と。個人的にもこういった経験はなかったこと、在校生からのお礼の寄せ書きもいただくといった反響も大きく嬉しく感じました」と、地元の“後輩”たちとの接点を持てたことで、“お笑い（芸人）として世の中に出られてよかった”との想いも強く抱いたと語ります。

来年（2024年）に創立150周年を迎える市立高田小学校（同）についても、「卒業した頃が125周年でした。時の流れを感じます」と懐かしそうにその歳月の経過を振り返っていました。

日々のSNS発信や区の広報、イベント出演も視野に

高田地区の防災の取り組みを知るためにと山中竹春横浜市長も来訪した（2023年2月25日、高田地域ケアプラザ）

災害時の備えとしてシュウペイさんは「まずは水。一番大事なものとして常備し、またちょっとした食料も備蓄しています」とその大切さを呼び掛けます。

また、避難場所や非常口、火災時に使う消化器の位置の確認も行うなど、「SNSでも防災情報を発信していきたい」と、任期が満了となる来年（2024年）3月末日まで、その役目を担うべく努めていくとのこと。

漆原区長も、「SNSや名刺を配るといったアピールのほか、イベントなどで港北区にも多く足を運んでいただければ嬉しい」とシュウペイさんにラブコール。

多忙なスケジュールの合間を縫い「愛すべきふるさと」港北区の防災力強化のためにシュウペイさんは活動していく

区長が「横浜アリーナで開催します」と語る「ふるさと港北ふれあいまつり」（同実行委員会主催、秋予定）についても参加を呼び掛けるなど、シュウペイさんの活躍に期待感を寄せていました。

港北区では、来月7月にも「広報よこはま港北区版」にシュウペイさんの防災コラムを掲載するほか、制作した「防災動画」でシュウペイさんの大使就任もアピールする予定だといい、「ぜひ多く皆様にご覧いただければ。9月1日の関東大震災100年の日にも大規模地震の発生時を想定した初期対応訓練を行います。ご注目ください」（港北区の防災担当者）と、新たに大使に就任したシュウペイさんとともに、一人ひとりの防災力の強化を呼び掛けていく考えです。