【観戦レポート】センバツ甲子園は「延長タイブレーク」戦へ突入。0対1から追い上げ、1対1のラストシーン。最後まで粘る選手たちを“大歓声”が後押ししました。
2018(平成30)年の第90回大会に出場以来、5年ぶり10回目の「第95回記念選抜高等学校野球大会(センバツ大会)」(毎日新聞社、日本高校野球連盟主催)への出場を果たした慶應義塾高校(慶應塾高=日吉4)。
きょう(2023年)3月21日(火・祝)に昨年(2022年)の全国高校野球選手権大会(夏の甲子園)を制した仙台育英高校(宮城県仙台市)と対戦、延長タイブレーク戦の末、惜しくも1対2でサヨナラ負けを喫するという結果に。
塾高は、特に序盤から中盤にかけて幾度もチャンスを重ねながら得点ができない展開のなか、2回表の途中から早々に登板した仙台育英のエース・高橋煌稀(こうき)君が5回裏に自らレフト前タイムリーヒットを放ち、0対1と先制を許してしまいます。
2番手として登板し、徐々にペースを上げる高橋君を打ち崩すことができない試合展開の中、9回裏に代打の安達英輝君のレフト前タイムリーヒットで1対1に追いつき、延長戦へ。
これまで13回だった「延長タイブレーク」の制度を今大会から10回から採用。10回裏2死満塁という状況の中、仙台育英の山田脩也君にレフト前タイムリーヒットを許し、延長サヨナラでの敗戦となってしまいました。
それでも、前夏の覇者で優勝候補とも言われる仙台育英に「互角」ともいえる戦いを繰り広げ、僅差(きんさ)の敗戦となった塾高の健闘に、在学生徒や教職員、保護者、学校関係者のみならず、全国各地から駆け付けた塾高OBや、幼稚舎から大学に至るまでのネットワークに所属する在学生たちからの「割れるばかり」の大歓声と拍手がチームに送られていました。
夏の甲子園のシード権を賭けた「春季大会(春の県大会)」を経て、“次のステップ”へと進む慶應塾高。
「あと一歩」で勝利を逃した悔しさがバネとなり、さらに大きな飛躍を遂げるための“チーム力のさらなる強化”に今後も大きな期待感が寄せられそうです。
【当日の様子】
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【参考リンク】
・センバツLIVE!(毎日新聞社・毎日放送・ヤフー株式会社)