序盤の攻防が明暗を分けました。夏の甲子園大会に出場した慶應義塾高校(慶應塾高)は、きょう(2018年8月)12日(日)17時10分から高知県代表の高知商業高校と戦い、12対6で敗れ、10年ぶりとなる夏の甲子園は2回戦で終えることになりました。
初回から打ち合いとなった試合。1対0で迎えた1回裏に慶應塾高は、相手の右腕エース・北代(きたしろ)君を初球ヒッティングで攻め続け、初回だけで2四死球に加え5安打を一気に浴びせましたが、取れたのは2点だけ。セカンドランナーが2度もホームで刺されるという相手の好守に阻まれ、勢いをそがれます。
一方、先発の左腕エース生井君は、2対1と逆転して迎えた2回表に打者一巡の猛攻を浴び、3つのミスも重なって7点を奪われ、さらに4回表にもタイムリー2本と犠牲フライで4点を取られてしまい、4回表を終わった時点で12対2の10点差。前の試合で16安打・14点を奪った高知商業の強力打線を止められません。
その後は、二番手の渡部君が1回戦に続く好投を見せたものの、相手のエースも立ち直り、14安打を打たれながらも要所を締めた投球を継続。1回裏以降は、5回裏に主将の下山君が放った2ランホームランと、9回裏の代打策などで奪い取った2点だけに抑え込まれて12対6で敗れ、第100回記念大会の甲子園を去ることになりました。
残念ながら敗れた慶應塾高ですが、4番打者の廣瀬君や捕手の善波(よしなみ)君ら今の2年生が中心となる新チームは、早くも来春のセンバツ甲子園につながる来月(9月)に開かれる神奈川県秋季大会(県大会)から始動することになります。
今夏の甲子園で得た経験と悔しさは、2019年の春と夏に生かしてくれるに違いありません。
【試合当日の様子】
【関連記事】
・<夏の甲子園>重苦しい試合もサヨナラで決着、慶應塾高の2回戦は8/12(日)に(2018年8月5日)
・<慶應塾高>2008年以来10年ぶりに「夏の甲子園」、猛打で桐光学園を振り切る(2018年7月30日)
【参考リンク】
・慶應高校の戦績(朝日新聞バーチャル高校野球)
・神奈川県高等学校野球秋季大会について(神奈川県高野連。日大高校などが出場する「地区予選」は8月18日から、慶應高校が出場する「県大会」は9月6日に抽選会。昨年の大会は慶應が準優勝して関東大会へ出場し、ベスト4に残って9年ぶりのセンバツ出場を果たした)