慶應塾高の“春のセンバツ甲子園”への出場が有力となりました。※2023年1月28日追記:出場決定の記事はこちらをご参照ください(編集部)
7県の大会を勝ち抜いてきた15校が争う「秋の関東大会」に出場している慶應義塾高校(塾高=日吉4、神奈川2位)は、きのう(2022年)10月25日に埼玉県営大宮公園野球場で行われた準々決勝で昌平高校(埼玉県1位)を7対3で破り、準決勝に進出しています。
慶應塾高は初回となる1回裏に昌平に先制されたものの、後続を抑え0対1で迎えた2回表に、延末(のぶすえ)君が左中間にタイムリー2塁打を放ち1対1の同点に。
さらに1年生ピッチャーの小宅(おやけ)君が自らタイムリーを放ち2対1と勝ち越し、丸田君がタイムリー2塁打で3対1と、点差を引き離します。
3回表には福井君が3ラン本塁打をレフトに放ち、6対1とリードを広げることに成功。9回表には、福井君が4安打目となるタイムリーヒットを打って7点目を挙げ、7対3で勝利に導きました。
先発した小宅君は終盤の8、9回裏にもそれぞれ1点ずつ許し、昌平に計16安打を浴びたものの、完投で勝利をおさめました。
この日の埼玉地方は肌寒さを感じる天候にもかかわらず、「平日にしては多い」(同球場の係員)という観客で沸く盛況ぶりで、外野席も開放。
両高校のブラスバンドによる応援もあり、応援席からの「声出し」こそなかったものの、球場全体に吹奏楽部による慶應塾高の応援歌のメロディーと、スタンドに駆け付けた人々による拍手が響くなど、新型コロナウイルス禍を乗り越えての高校野球の盛り上がりが見られました。
なお、慶應塾高の準決勝戦は、今週10月29日(土)13時から、今回と同じ県営大宮公園野球場で専大松戸高校(千葉1位)と対戦する予定です。
来春の「センバツ」は関東地区に5枠
来年(2023)3月18日(土)から阪神甲子園球場(兵庫県西宮市)で始まる第95回選抜(センバツ)は記念大会として開かれるため、例年より4校多い全国36校が出場を予定。
このうち「関東・東京地区」には例年より1校多い計7校の出場枠(関東5校・東京1校を基本とし、残る1校は両地区を比較して決定)が設けられました。
現時点で5つの出場枠がある関東地区(関東6県と山梨県)では、秋の関東大会の成績をもとに選考が行われるとされ、慶應塾高を含め準決勝に残った4校が最有力の候補になるとみられています。
出場校を最終決定する「選考委員会」は来年1月27日に大阪市内で開かれ、ここで「21世紀枠」の3校を含めた全36出場校が決まります。
慶應塾高の甲子園出場が決まれば、2018(平成30)年夏の第100回大会以来で、春の選抜では2018年3月の第90回大会以来5年ぶりとなります。
【関連記事】
・<慶應塾高>5年ぶり「春のセンバツ甲子園」、日吉から“新しい野球”で全国優勝目指す(2023年1月28日、出場が正式に決まった)※リンク追記
・<慶應塾高>勝てばセンバツ確実か、関東「準々」以降はCATV・ネット中継も(2022年10月24日)
【参考リンク】
・慶應義塾高校野球部のサイト(チーム紹介や戦績など)
・秋季関東大会準々決勝「慶応(神奈川)vs.昌平(埼玉)」の結果(スポーツナビ、試合動画の「見逃し配信」へのリンクも)
・第75回 秋季関東地区高等学校野球大会 全試合を生中継(かながわCATV情熱プロジェクト)
・慶應義塾高校の戦績一覧(バーチャル高校野球)