“新型コロナ禍”を乗り越えた4年ぶり開催の「桃まつり」。5月放映予定の“テレビ番組”の撮影も行われる予定です。
1997(平成9)年に初開催されてから毎年行われてきた「綱島桃(もも)まつり」(港北桃まつり実行委員会主催)は、2020年3月に新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受け開催が中止に。
最後に行われた2019年から4年ぶりとなる第24回目の同まつりが、(2023年)3月12日(日)11時から15時まで(雨天時は19日(日)に延期予定)、綱島市民の森(綱島台)内の「桃の里広場」(綱島駅から徒歩約11分、上町バス停下車)で行われます。
新型コロナウイルス感染症対策のため、毎年行ってきた開会式や苗木の配布など、これまで実施してきた一部の催しを行わないといった変更があるものの、「おおむね例年通りの開催内容になったような気がします」と、同実行委員会代表で綱島市民の森愛護会会長の飯田助知(すけとも)さん。
綱島の桃を守り愛好する「綱島の桃の会」のメンバーで実行委員会事務局の堤キミ江さんも、「綱島市民の森ので収穫した桃から作った桃ジャム・桃酒の試飲を予定しています」と、綱島の桃を継承するためのイベントの再開に向け準備を進めてきたと語ります。
当日は、綱島囃子(はやし)保存会による演奏や獅子舞披露、綱島音頭・あらめや音頭で「みんなで歌って踊りましょう」のコーナーや、野点や焼きそばや桃ジャムのロールパン作りなどの野外料理、桃のお菓子や綱島桃エールなどの販売、初の企画として南京玉すだれの披露や、折り紙教室なども予定されているとのことです。
5月に全国放映の番組で「桃まつり」が重要な鍵に
綱島の“桃の歴史”を継ぐ取り組みとして、現在、横浜市鶴見区に本社を置くケーブルテレビ局「YOUテレビ」(YOUテレビ株式会社、中谷弘美社長)により、歴史番組『横浜ミストリー』の今年(2023年)5月放映分として、綱島の桃の歴史を伝える作品「綱島桃物語〜日月桃(じつげつとう)の奇跡(仮題)」を制作中です。
横浜・川崎の歴史や文化(ヒストリー)に潜んだ謎(ミステリー)を解き明かすシリーズ番組だという『横浜ミストリー』。
昨年(2022年)6月放映分として好評を博した、綱島温泉にまつわる歴史を伝える作品「綱島温泉物語〜石碑が教えてくれたこと」に次いで、地元・港北区の歴史伝える番組を多く手掛ける「港北ふるさとテレビ局」が今回も撮影、取材を含めた制作を行っています。
YOUテレビのみならず、港北区の鶴見川北西エリアをカバーするケーブルテレビ局「イッツコム」ほか、全国のケーブルテレビで5月1日から放送する予定とのこと。
「『綱島桃まつり』も、その一つの重要な鍵となるシーンとして収録することができれば。まずは、ぜひ『桃まつり』当日の雰囲気をお楽しみください」と、同テレビ局代表の伊藤幸晴さん。
桃の開花状況や天候次第ではあるものの、多くの人々が開催を待つ4年ぶりの「桃まつり」への期待感が、綱島の街でより高まっていくことになりそうです。
【当日の様子】
【関連記事】
・綱島の伝統をつむぐ貴重なイベント、2019年「綱島桃まつり」は3/10(日)に(2019年3月5日)※前回開催時の記事
・<ST線フォーラムレポ3>四度目の節目を迎えた綱島の未来像~綱島・池谷さん(2022年8月24日)※「綱島の桃」の歴史についてなど
・綱島温泉の石碑から歴史ひも解く「横浜ミストリー」、リメイク版が全国放映中(2022年6月3日)
【参考リンク】
・3/12(日)綱島市民の森・桃の里広場にて「綱島桃まつり」開催します!(綱島もるねっと)
・第24回 綱島桃まつり 開催いたします。(港北みりょく発見団)
・「桃の里広場」の場所(Googleマップ)※綱島駅から徒歩11~12分