院内感染をゼロに抑える取り組み、井田病院の現状を川崎市が動画で公開 | 横浜日吉新聞

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「院内感染」をゼロに抑えるための取り組みに注目が集まります。

「かわさきコロナ情報」の動画特設ページ(YouTube)に公開された「緊急事態宣言解除 医療現場の現状から川崎市立井田病院レポート」のタイトル画面(川崎市のサイト)

「かわさきコロナ情報」の動画特設ページ(YouTube)に公開された「緊急事態宣言解除 医療現場の現状から川崎市立井田病院レポート」のタイトル画面(川崎市のサイト)

川崎市は、先月(2020年)4月から定期的に配信している「かわさきコロナ情報」19番目のYouTube公開動画を、今週5月26日に市公式サイトの特設ページ内などで発信。

日吉・下田エリアと隣接する市立井田病院(中原区井田2)の現状についてレポート、新型コロナウイルス感染症患者の受け入れや、院内感染を防ぐ取り組みといった内容を約9分53秒にわたり紹介しています。

この日までの、井田病院での院内感染は「一例も出ていない(ゼロ)」

井田病院は、同市で唯一の結核病棟を設置している病院だったが、コロナ感染者の受け入れのため、患者の転院などを行い体制を整えたという(かわさきコロナ情報サイトのYouTube動画)

井田病院は、同市で唯一の結核病棟を設置している病院だったが、コロナ感染者の受け入れのため、患者の転院などを行い体制を整えたという(かわさきコロナ情報サイトのYouTube動画)

もともと井田病院は、同市で唯一の結核病棟を設置している病院。その40床内にかかっていた患者を県内の他の医療機関に受け入れてもらい、その全体でコロナ感染症患者を受け入れられるようにと体制を整備。近隣のクリニックからの患者や行政からの受け入れを行ってきたといいます。

一般の受診者と入口を分け、一定の距離を取り並ぶ、体温をはかる、待っている間にアンケートを記入するといった初期段階から、医師の問診、PCR検査に至る「コロナ外来」の様子や、実際に受け入れや看護にあたる現場の声を映像とともに収録しています。

医療用のガウンが足りないため、自分たちで作る、お互いに着れているかの確認をしっかりと行う、そして他の患者と分けるため病棟を隔離するといった院内感染防止対策についても紹介。

コロナ外来と呼ばれるテントも設置。院内感染は一例も出ておらず、入口や病棟を分けるといった取り組みを職員が一丸となって行っているという(かわさきコロナ情報サイトのYouTube動画)

コロナ外来と呼ばれるテントも設置。院内感染は一例も出ておらず、入口や病棟を分けるといった取り組みを職員が一丸となって行っているという(かわさきコロナ情報サイトのYouTube動画)

職員が一丸となってコロナ対策に邁進しています。安心して病院にかかってもらえれば」(同院)と呼び掛けています。

動画内で福田紀彦市長も、「井田病院取り組みもそうだが、各診療所、医療機関、みんな必死になって感染予防に努めている。ぜひそういった安心、安全の態勢を万全にしていくとともに、そして躊躇なく(他の)必要な医療は受診していただきたい」と語ります。

「特に命に関わるような健康に関わる取り組みというのは、ぜひしっかりと対策を取った上で行動を起こしていただきたい。そのための対策、情報提供をこれからも積極的に行っていきたい」(福田市長)と、これからも感染予防を呼び掛けるための、より積極的な情報発信を行っていく考えです。

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【参考リンク】

かわさきコロナ情報(動画特設ページ)(川崎市)

【緊急情報】川崎市内の新型コロナウイルスに感染した患者の発生状況(川崎市)※5月26日の情報として動画へのリンクを掲載


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