雨上がりのアピタテラスで、初めての「交通安全キャンペーン」が行われました。
港北警察署(大豆戸町)は、先週(2020年)7月10日の午後、今年度初となる交通事故防止を呼び掛けるキャンペーンを開催。
ちょうど雨が上がったばかりのアピタテラス横浜綱島(綱島東4・杉本晃男店長)の北綱島交差点側出入口付近に、同警察署員のほか、港北区交通安全対策協議会(会長:栗田るみ港北区長)会員の港北区役所や港北交通安全協会、港北安全運転管理者会や港北青少年交通安全連絡協議会、港北交通指導員連絡協議会の会員ら約20人が集結。
同警察署に今年3月に着任したばかりの太刀野一夫署長、吉仲光交通課長らが先頭に立ち、買い物などに訪れた来店客に、同協議会や各所属団体が用意したチラシやグッズなどの「交通安全啓発セット」を配布。交通事故の防止を呼び掛けました。
今回のキャンペーンは、神奈川県が実施する「夏の交通事故防止運動」(7月11日~20日)を踏まえて実施されたものですが、例年行われている「春の全国交通安全運動」(4月6日~4月15日)の際にも大掛かりなキャンペーンは実施できず、「コロナ禍」後の事実上の事実上の初キャンペーン開催に。
太刀野署長ら一同は、アピタテラスでの「啓発セット」配布の後、隣接エリアの綱島街道沿い「Apple横浜テクノロジーセンター(YTC)」前にキャンペーンの場所を移動。
通行するバイクや自転車を側道に誘導するなどし、バイクの運転者には「バイクの安全な乗り方」についての冊子をプラスで配布、二輪車事故の防止についての啓発活動を行っていました。
今年の港北区内の死亡事故はすでに3件発生しており、6月15日の日吉7丁目の事故では歩行者、7月8日に発生した師岡町での事故では原付バイクの運転手が犠牲となっています。
今回のキャンペーン企画の実行役となった同署交通課の堀井健さんは、「自動車やバイクや自転車などの二輪車を運転する際は、基本的に“(止まってくれる・路地から出てこない)だろう”ではなく、“(止まってくれない・路地から出てくる)かもしれない”と思って運転してもらえれば」と、さらに一歩進んだ先の状況を予測し、“来ると思って”運転することが大切と強く訴えます。
この日は、久しぶりの交通キャンペーンであったこと、また2日前の師岡町での事故発生なども受け、全国系ほか大手メディアが複数来訪。綱島地区連合自治会の佐藤誠三会長も激励に来訪するなど、初めてアピタテラスで開催されたキャンペーンは、参加者らにとっても、より印象深いものとなっていたようです。
第二波の到来も懸念されている新型コロナウイルスの影響により、神奈川県や横浜市、港北区においても、大掛かりなイベントやキャンペーンの中止が次々と発表されていることもあり、今回の「アピタテラス」での初開催にみられるような試み、そしてそれを発信していくためのITの活用やメディアへのアピールといった情報伝達における工夫も、これからも広く区内外で求められていくことになりそうです。
【関連記事】
・<港北区内>相次ぐ事故を防ぐには、綱島街道で819(バイク)の日キャンペーン(2019年8月20日)
・バイク運転中警察に呼び止められたらキャンペーンだった!建設進むアップル研究所前で(2016年6月15日)
・「交通戦争」と言われた時代に発足、港北安全運転管理者会が事故防止呼び掛け50周年(新横浜新聞~しんよこ新聞、2018年4月27日)
【参考リンク】
・港北区内の交通事故発生概況(令和2年5月末、港北警察署)※事故件数は減少傾向にあるものの、7月10日現在、2020年の死者は3人になってしまった