日吉の子育て支えた漆原友子さん、お別れの会で300人超が「笑顔と感謝」共有

横浜日吉新聞

子どもたちが笑顔で集う「遊びの場」で、ひときわ輝く存在感を発揮していました。今年(2019年)4月9日、59歳の若さで亡くなった故・漆原友子さんのお別れの会が、きのう(6月)2日午後、地下鉄グリーンライン日吉本町駅に併設されている「日吉本町西町会いきいき会館」(日吉本町5)で開催されました。

今年(2019年)4月9日に急逝した故・漆原友子さんのお別れの会「『うる』『うるちゃん』『うるさん』ずーっと笑ってよー会」が有志により行われた

今年(2019年)4月9日に急逝した故・漆原友子さんのお別れの会「『うる』『うるちゃん』『うるさん』ずーっと笑ってよー会」が有志により行われた

漆原さんは東京都出身。日吉出身の夫・明(あきら)さんと、大学時代のワンダーフォーゲル部での出会いが縁で結婚、1987年に日吉の街へ。出産前にぶらり立ち寄ったという児童書専門店「こどもの本のみせ ともだち(ともだち書店)」(日吉本町2)との出会いがきっかけとなり、“地域デビュー”を果たします。

笑顔で、周りの人を明るくする存在でした」と夫・明さんが語るように、常に笑顔を欠かさず、周囲をいつも明るくする存在だったという漆原さん。元々、幼稚園教諭だったこともあり、3児の母としても子育てに奮闘しながら、ともだち書店での「読み聞かせ」活動の中心的存在となり、日吉周辺での活動の場を広げていきます。

ワンダーフォーゲル部出身らしく、自然にも親しみを抱いていた漆原さんは、現在の日吉の丘公園(箕輪町3)の場所にあった雑木林・箕輪の森(2002年に公園化)で遊ぶ「アオバズクの会」を、現在、NPO法人横浜にプレイパークを創ろうネットワーク(神奈川区六角橋)の理事を務める橋本ミチ子さんらと設立。

「(漆原さんは)遊びの天才」と橋本さんが語るように、自然にも親しみ、地域の人々との子育てを通じた“絆”を深めていったといいます。

漆原さんゆかりの「遊び」の品々に子どもたちも夢中に

漆原さんゆかりの「遊び」の品々に子どもたちも夢中に

この活動が源流となり、漆原さんらは日吉本町5丁目の鯛ケ崎公園で定期開催されている公園遊びの場「日吉本町鯛ヶ崎公園プレイパーク」(管理運営委員会:現・青博孝代表)を、1994年に橋本さん、現副代表の山口園子さんら子育て仲間や学生メンバーらと創設。

のちに横浜市からの支援を受けるようになってからもリーダーとして漆原さんは活躍、同プレイパークの運営の中枢を担う存在として活動してきました。

「人を巻き込む力がすごかった」(ともだち書店・店長の密本千種(みつもとちぐさ)さん)という漆原さんは、同書店が現在地に移転する2011年前後の経営的にも苦しかったという時代にも、同書店の中心的存在となり、当時、代表職として運営面全般を支えてきたといいます。

会場となった「日吉本町西町会いきいき会館」には300人を超える人々が来場した

会場となった「日吉本町西町会いきいき会館」には300人を超える人々が来場した

今回のこのお別れの会は、「『うる』『うるちゃん』『うるさん』ずーっと笑ってよー会」と名付け企画。同プレイパークや同書店、日吉周辺の街づくり関係者ら有志が開催に向けての準備を行ってきました。

漆原さんは、プレイパークや同書店のみならず、幼稚園や学校でのPTA、日吉本町西町会周辺での地域活動や、NPO法人鶴見川流域ネットワーキング(TRネット、綱島西2)が実施する「人形劇」や「読み聞かせ」活動にも参画。

数々の地域活動で活躍した足跡をたどれるよう、会館内でのシアターでは、街の有志により制作された、漆原さんのこれまでの歩みや地域とのかかわりなどについて綴った約10分間のビデオを上映

漆原さんの遺志を継ぎ、これからもそれぞれが地域での活動を続けていく(日吉本町鯛ケ崎公園、2019年6月2日)

漆原さんの遺志を継ぎ、これからもそれぞれが地域での活動を続けていく(日吉本町鯛ケ崎公園、2019年6月2日)

漆原さんゆかりの“子育て”“遊び”の品々で埋め尽くされた「うるグッズ遊び」スペースや、写真やメッセージを各自持ち寄り、書きあげていく「うる年表づくり」コーナーも設置されるなど、300人を超える来場者一人ひとりがそれぞれに漆原さんとの想い出を振り返り、別れを惜しんでいました

同プレイパーク副代表の山口さんは、「(漆原さんは)プレイパークのことも、全く知らなかった頃(設立前)からのつながりです。ともにプレイパークを作り上げてきた25年間“おもいっきり、親子で遊ぼうね、子育てを楽しもうね”と、仲間同士、PTAの先生・保護者たち、そして子どもたちをつなげる存在でした」と、かけがえのない仲間との別れを惜しみます。

「まだ漆原さんが(亡くなったという)実感がない」と山口さん。漆原さんの存在感を今も感じながら、これからも子育ての楽しさ、そして公園遊びの楽しさを、より多く、そして広く地域の人々に伝え、仲間たちとの活動を続けていく予定です。

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南日吉の夜店は6/2(土)から、仕掛け人の小嶋さんが抱く街づくりへの想い(2018年5月31日)*漆原さんは南日吉エリアでも広く地域活動を行っていた。同夜店にも鯛ヶ崎公園プレイパークやともだち書店も参画

【参考リンク】

鯛ヶ崎公園プレイパークのFacebookページ

こどもの本のみせ ともだち公式サイト

鶴見川流域ネットワーキング(TRネット)公式サイト


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