綱島の歴史的建造物で約22年ぶりの光景が見られます。綱島郵便局に隣接した綱島台に1889(明治22)年に建築された「飯田家住宅」(横浜市指定有形文化財・1994年11月指定)の主屋(おもや)で、1997年以来、約22年ぶりとなる茅葺(かやぶ)き屋根の葺(ふ)き替え作業が行われています。
先月(2019年1月)17日より行われているもので、同家の第14代目当主・飯田助知(すけとも)さんは、「今年は雨や雪も少なく、天候に恵まれていることから、大変助かっています」と、寒さ厳しかろう冬の季節においても、茅の葺き替え作業が順調に行われている状況を、安堵(あんど)のまなざしで見つめます。
江戸時代初期から綱島(旧北綱島村)の名主として知られてきた飯田家は、同家の主屋とともに、並び建てられている表門(長屋門)も同文化財に指定されています。
通常は非公開の同家ですが、きのう(2月)24日に開催された地域ウォーキングイベント「トレジャーウォークラリーin日吉」(日吉地区青少年指導員連絡協議会主催)では、綱島エリアの青少年指導員の協力により、同家を立ち寄りポイントとしてサプライズ設定。
同イベントに参加の100人を超える小学生や随行する保護者らが、茅の葺き替え作業を行う「地域の宝」に“間近”で出会えた偶然に驚き、同イベントに協力する当主・飯田さんとの“遭遇”にも、ひときわ大きな歓声を上げていました。
主屋の茅の葺き替えは、来月(3月)15日頃までの約2カ月間を予定しているとのことです。
(※)この記事は複数の読者の方による情報提供をきっかけに取材を行いました。ありがとうございます。
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【参考リンク】
・飯田家住宅(ウィキペディア)