橘樹(たちばな)郡の遺跡に「飛鳥時代の倉庫」復元、10月8日に工事見学会 | 横浜日吉新聞

横浜日吉新聞

古代の日吉や高田町付近から川崎市全域にかけてを指した「橘樹(たちばな)郡」。当時の中心地に飛鳥時代の倉庫を復元する工事が始まっており、10月8日(日)にその様子が公開されます。

川崎市教育委員会は、国史跡の「橘樹官衙(かんが)遺跡群」(川崎市高津区千年)で行っている飛鳥時代の倉庫復元工事と古代の大工作業を公開する「見学会」を10月8日(日)の13時30分から16時まで現地で行うと発表しました。

10月8日(日)の13時30分から16時まで行われる見学会の案内チラシ(川崎市教育委員会の案内ページより)

橘樹官衙遺跡群は、今から1300年以上前の飛鳥時代から平安時代中期まで続いた「武蔵国橘樹郡」の役所だったとされる場所で、これまで半世紀近くにわたって発掘調査が行われており、2015(平成27)年には川崎市で初の国史跡に指定されました。

川崎の歴史が始まった場所として、市は「稀有な遺跡であり、本市の宝」(保存活用計画)として長期にわたって保護と活用する方針を2018(平成30)年に決めており、今年(2023年)2月に始まった倉庫の復元工事もその一環で行われています。

見学会では、板校倉(いたあぜくら)という特殊な建築技法古代の大工作業を公開する予定で、それらを見学できるのは「一生に一度あるかないかの機会」(案内チラシ)だといいます。

橘樹官衙遺跡群における歴史公園の完成イメージ(川崎市教育委員会のニュースリリースより)

当日は13時から15時30分まで受付を行い、受付時の整理番号順に案内するとのこと。小雨の場合は決行し、荒天時は翌日に延期する予定です。

会場は「たちばな古代の丘緑地」至近にある史跡整備工事地(高津区千年)。綱島駅から高田駅や下田町などを経由する東急バス「城01系統」(新城駅前行)の「千年(ちとせ)」バス停から徒歩7分ほどでアクセスが可能です。

【関連記事】

・【過去記事】古代の「橘樹(たちばな)郡」を発掘、9月23日(祝)に現地見学会(2022年9月15日)

【参考リンク】

2023年10月8日(日)「飛鳥時代の倉庫の復元工事と古代の大工作業の見学会を実施します」(川崎市教育委員会)

東急バス「城01」系統の「千年」バス停から会場までのルート(グーグルマップ)

史跡「橘樹官衙遺跡群」(たちばなかんがいせきぐん)の総合案内(川崎市教育委員会)


カテゴリ別記事一覧