高田駅から「橘樹(たちばな)郡」の丘と史跡を歩く、11/17(水)にツアー | 横浜日吉新聞

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高田から高津区・宮前区方面へ、平安時代から続いた古い郡名「橘樹(たちばな)郡」の長い歴史を感じるには最適なルートとなっています。港北ボランティアガイドの会は来月(2021年)11月17日(水)に開くウォーキングツアー「港北区の丘を越えて川崎市へ」の参加者50人を11月4日(木)まで募集中です。

11月17日(水)に行われる「港北区の丘を越えて川崎市へ」の案内チラシ(港北ボランティアガイドの公式サイトより)

今回のツアーは、9時30分に地下鉄グリーンラインの高田駅に集合し、子母口綱島線をのぼって高田町の古刹「興禅寺(こうぜんじ)」の散策から始まります。港北区に残る貴重な農業地帯を経て、県営団地が見えたらそこから川崎市高津区久末(ひさすえ)に入ります。

現在は「横浜市港北区」と「川崎市高津区」という市境と区境が道路上に敷かれているものの、高田町と近接する高津区や宮前区の一帯は「橘樹(たちばな)郡」と呼ばれた平安時代から近世まで続いた同じ“行政区画”でした。

古きつながりを感じながら、高津区久末の「妙法寺」や「久末天照大神社」、「蓮花寺(れんげじ)」をめぐりながら、矢上川にかけられた「五反田橋」をわたって高津区千年(ちとせ)の「能満寺」へ。さらに区境を越えて、第三京浜道路に近い「影向寺(ようごうじ)」(宮前区野川本町)に至ります。

宮前区の「影向寺(ようごうじ)」(港北ボランティアガイドの会提供)

橘樹郡の郡寺といわれる影向寺の次に向かう「たちばな古代の丘 緑地」は、橘樹郡衙(たちばなぐんが=役所)跡とされる国の史跡橘樹郡を今に伝えるもっとも重要な場所でツアーを終え、最後に東急バス「城01系統」の千年(ちとせ)バス停で解散となります。現在でも市境を越えて高田駅まで路線バスが直結しているあたりは、古くから続いた一体性の名残りといえそうです。

丘の多い約6キロの道のりを歩く今回のツアーは健脚向きですが、秋の農地や東京スカイツリー方面まで遠望できる尾根など、歴史だけでなく風景も楽しみなルートとなっています。

丘からの風景も楽しみたい(同会提供)

参加費は500円、来週11月4日(木)までに同ガイド公式サイトのフォームなどから事前申し込みが必要。定員は50人で応募者多数の場合は抽選になるとのことです。

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【参考リンク】

11月17日(水)開催「港北区の丘を越えて川崎市へ」の案内ページ(港北ボランティアガイドの会)


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