<日吉駅前の実験結果>一方通行化へ約8割が賛同、「歩きやすい」と評価 | 横浜日吉新聞

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日吉駅前で行った「一方通行化」は広く賛同を得られたようです。

昨年(2022年)12月に日吉駅西口の商店街が実施した一方通行化の社会実験で、このほど港北区が当日の調査結果をとりまとめ、今月(2023年)9月12日に公表しました。

実験では路線バスを除き4つの通りを一方通行化した(2022年12月10日、浜銀通り)

この実験は、商店街や町内会の有志による「日吉まちづくり推進委員会」とが昨年12月9日・10日の2日間、駅前につながる4つの通り(普通部通り、日吉中央通り、浜銀通り、サンロード)を2時間から4時間にわたって一方通行としたものです。

区では商店街の事業者来訪者在住者(日吉本町東町会・日吉台町内会エリア)それぞれに計7400枚のアンケート用紙を配布したほか、ポスターなどにQRコードを付してインターネット上からも回答を促し、1684通の回答が得られました。

アンケート結果によると、在住者(アンケート回収数1296通)の38.2%、来訪者(同343通)は44.2%、事業者(同45通)の38.1%が「歩きやすくなった」と回答。

歩道のない「普通部通り」では歩道と車道を区切るカラーコーンを設置(2022年12月10日)

歩道のない「普通部通り」(40.0%~52.4%)や「サンロード」(52.2%~100%)で歩きやすくなったとの回答が目立ちます。

一方、同様に歩道が設けられていないバス通りの「浜銀通り」では42.4%から50%、歩道のある「日吉中央通り」でも46.9%から62.5%が「変わらない」と答えていました。

今後の一方通行化の賛否を尋ねた設問では、「改善が必要」との条件付きも含めて、来訪者80.5%、居住者は79.5%、事業者では77.8%が賛同するとの意思を示します。

「日吉中央通り」では荷物の積み下ろしや送迎時に車を一時停止できるスペースを設けた(2022年12月9日)

改善面では来訪者と居住者からは、歩行空間を充実する地域を拡大することを求める意見が多く、事業者からは路上駐車対策の要望が目立っていました。

一方、賛同できないとの回答者(6.7%~11.4%)に理由を尋ねたところ、「自動車が迂回するなど、使いづらい」との回答が最多でした。

今回の結果をうけ、区では日吉まちづくり推進委員会などと再度議論を行ったうえで、駅前の歩行環境改善へ向けて具体的な計画をつくっていく考えです。

【関連記事】

日吉駅前で交通環境は変わるか、「一方通行」社会実験を12月9日・10日に(2022年11月15日)

【参考リンク】

日吉のまちづくり(港北区、これまでの取り組みやアンケート結果など)


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