日吉駅前の交通・歩行環境は、「一方通行」化により、より通りやすい、歩きやすいものになるのでしょうか。
商店街や町内会の有志による「日吉まちづくり推進委員会」と横浜市港北区は、来月(2022年)12月9日(金)の13時から15時までと、10日(土)の11時から15時まで、「安心して歩ける環境の実現」を目的とした、車道(車・バイク、自転車を除く)を「一方通行化」する社会実験を実施することになりました。
2020年11月に商店街(日吉商店街協同組合、各通り会)と地元町内会(日吉台町内会、日吉本町東町会)の有志が「日吉まちづくり推進委員会」を結成。
市や区と連携して環境改善へ向けた議論を行ってきたほか、昨年11月から12月にかけておこなった「日吉駅西口周辺の歩行環境改善に向けたアンケート調査」の結果によると、歩行空間改善に対する意向については、約7割が「考え方に賛同できる」と回答。
今回の対象エリアとなる4つの通り(日吉中央通り、普通部通り、浜銀通り、サンロード)の現在の歩行環境については、歩きづらさを感じている割合が9割にも上るという結果になったといいます。
これらの調査結果を踏まえ、今回おこなわれる「一方通行」の社会実験の対象となるのが日吉中央通り、普通部通り、浜銀通り、サンロードの4つの通り(日吉本町1丁目、日吉2丁目)の区画で、普通部通りとサンロードが駅前側が起点、日吉中央通りと浜銀通り(路線バスは除く)が終点を駅前側とする方向でおこなわれる予定です。
唯一歩道がある日吉中央通りに、荷捌(さば)き・送迎車用スペースを確保し、荷捌き車などを誘導・集約。
今回の社会実験の際には、一般にみられる規制標識を実際には設置せずに、車や歩行者を各交差点に配置する誘導員と看板で誘導する予定です。
また今回の実験に合わせて、横に広がって歩かない、右側を歩くといった歩行者マナーの啓発に取り組むほか、商店街の事業者向けに、交通の支障となるような路上看板の撤去についても呼び掛けるとのこと。
社会実験については、すでに地元商店街や自治会・町内会には周知の説明会を先月10月27日に実施したほか、「広報よこはま港北区版」の11月・12月号での告知を実施・計画。町内会の回覧板や掲示板向けの案内もすでに配布したとのことです。
実施の約2週間前から現場に看板を立てるなどの周知を進めていく計画となっており、実施当日は普通部通りとサンロードに三角コーンをおいて、「仮想の歩行者空間」を歩行者に体感してもらう予定。
今回の実証実験についての「アンケート調査」も当日おこなわれるとのことで、より「安心して歩ける環境」を目指すための協力を広く呼び掛けていく考えです。
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【参考リンク】
・日吉のまちづくり~日吉駅西口周辺で一方通行化の社会実験を実施します!(港北区区政推進課)